知っておきたい基本用語集

うつ病サプリで出てくるうつ病関連用語をまとめました。
みなさんの辞書としてお使いください。

  • あ行
  • か行
  • さ行
  • た行
  • な行
  • は行
  • ま行
  • や・ら・わ行

ICD(あいしーでぃー)

ICDとは、世界保健機関(WHO)が公表している「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」のことで、疾病の分類や統計基準として国際的に用いられているものです。
2015年時点での最新版はICD-10で、1990年に公表、2007年に改訂が行われています。

易疲労性(いひろうせい)

うつ病によって、通常よりも疲れやすくなることです。

うつ状態(うつじょうたい)

気分の落ち込み、幸福感の欠如、思考の低下などがみられる状態です。一過性のストレスによって生じる場合や、うつ病以外の疾患によって生じる場合もあるため、うつ状態=うつ病とは限りません。一般的には、2週間以上に渡って強いうつ状態が続く場合にうつ病と診断されます。

SSRI(えす・えす・あーる・あい)

SSRIとは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(Selective Serotonin Reuptake Inhibitor)の略で、神経伝達物質のうちセロトニンだけを選択して、シナプスの再吸収を阻害する薬のことです。再吸収を阻害することでセロトニンの濃度を増加させ、うつ病の改善に効果を発揮します。

SNRI(えす・えぬ・あーる・あい)

SNRIとは、セロトニン&ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(Serotonin and Noradrenaline Reuptake Inhibitor)の略で、神経伝達物質のうちセロトニンとノルアドレナリンの再吸収を阻害する薬のことです。再吸収を阻害することでセロトニンとノルアドレナリンの濃度を増加させ、うつ病の改善に効果を発揮します。

外因性(がいいんせい)

うつ病の発症原因による分類の1つです。アルコールや病気、または病気を治療するための薬によってうつ病を発症した場合、外因性と診断されます。うつ病の病態が広まるにつれて原因による診断が困難となり、症状による診断が一般的となったため、近年ではあまり用いられていません。

回復期(かいふくき)

回復期とは、うつ病の症状がある程度改善され、回復傾向を示しつつある期間のことです。回復期には、うつ病の症状が現れたり消えたりします。回復期を乗り越えると、再発予防期に向かいます。

回復期(かいふくき)

回復期とは、うつ病の症状がある程度改善され、回復傾向を示しつつある期間のことです。回復期には、うつ病の症状が現れたり消えたりします。回復期を乗り越えると、再発予防期に向かいます。

仮面うつ病(かめんうつびょう)

精神症状よりも身体症状の方が前面に出てしまい、精神疾患であると疑われにくいうつ病のことです。身体症状が精神症状を覆い隠すように仮面を被っているように見えるため、仮面うつ病と呼ばれています。

希死念慮、自殺念慮(きしねんりょ、じさつねんりょ)

自殺念慮、または希死念慮とは、自分は死ななければならないと強く思い込んでしまうことです。自殺願望と混同されがちですが、自殺願望はストレスから逃避するために「死んでしまいたい」と思うようになることで、漠然とした気持ちから「死ななければならない」と考えてしまう希死念慮とはやや意味合いが異なります。

季節性うつ病(きせつせいうつびょう)

季節に応じて発症リスクや症状が異なるうつ病のことです。特に秋から冬にかけて発症することが多く、冬季うつ病とも呼ばれます。冬季うつ病では、一般的なうつ病と比較して過眠気味、過食気味になるという特徴があります。

気分障害(きぶんしょうがい)

気分障害とは、意思に関係なく気分が落ち込んだり、興奮して落ち着きがなくなったりすることです。DSM-Ⅳではうつ病と双極性障害(躁うつ病)を気分障害に分類しています。しかし、2013年出版された最新の診断基準であるDSM-5では、うつ病と双極性障害を別の精神疾患に分類し直したため、気分障害という名称は使われなくなりました。

急性期(きゅうせいき)

急性期とは、うつ病の症状が最も重く、辛く感じられる時期です。適切な投薬治療を行いながら十分な休養をとることで、回復期に移行していきます。

軽うつ病(けいうつびょう)

大うつ病の診断基準を満たさない、比較的軽度な症状を表すうつ病のことです。気分変調性障害ともいわれます。症状が軽いことから軽うつ病と呼ばれていますが、あくまで重度のうつ病と比較して軽いだけであり、深刻な影響を及ぼすことがないという意味ではありません。

抗うつ薬(こううつやく)

抗うつ薬とは、うつ病の治療に用いられる治療薬の総称です。三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬、SSRI、SNRI、NaSSAなどがあります。現在のうつ病治療では、主にSSRI、SNRI、NaSSAが用いられています。

罪業妄想(ざいごうもうそう)

自身の行いや心の動きを罪深いものだと思い込み、強い罪悪感から自分を責め続けてしまう妄想症状のことです。うつ病における典型的な症例の1つです。

再発予防期(さいはつよぼうき)

再発予防期は、回復期を乗り越えてうつ病が完治した後、再発の予防を心がける期間のことです。うつ病は一旦完治しても再発しやすく、油断のできない状態が数年間続きます。経過観察を行いながら少しずつ投薬量を減らしていき、医師から薬の服用を辞めても安全だと診断されたときが本当の完治となります。

自殺念慮、希死念慮(じさつねんりょ、きしねんりょ)

自殺念慮、または希死念慮とは、自分は死ななければならないと強く思い込んでしまうことです。自殺願望と混同されがちですが、自殺願望はストレスから逃避するために「死んでしまいたい」と思うようになることで、漠然とした気持ちから「死ななければならない」と考えてしまう希死念慮とはやや意味合いが異なります。

心因性(しんいんせい)

うつ病の発症原因による分類の1つです。急激、かつ強烈な心理的ストレスによってうつ病を発症した場合、心因性と診断されます。うつ病の病態が広まるにつれて原因による診断が困難となり、症状による診断が一般的となったため、近年ではあまり用いられていません。

新型うつ病、非定型うつ病(しんがたうつびょう、ひていけいがたうつびょう)

暗く沈み込んだまま復調できないうつ病に対して、非定型うつ病は楽しいことがあれば明るく反応します。しかし、嫌なことがあるとうつ病と同じように落ち込み、精神症状や身体症状が生じます。都合よく嫌なことから逃げているだけと誤解されやすいものの、身体が重く感じられて身動きが取れなくなったり、思考や意欲が低下するといったうつ病の症状を、本人は確かに感じています。
こういった特徴は従来のうつ病とは大きく異なるため、新型うつ病とも呼ばれています。

心気妄想(しんきもうそう)

実際には健康的であっても、自分が重い病気を患っていると思い込む妄想症状のことです。医師の診断を受けて客観的に健康が証明されても、医師が嘘をついていると考えてしまいます。

睡眠障害(すいみんしょうがい)

入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、過眠など、睡眠に関連する障害のことです。うつ病を患っている方の多くに何らかの形で睡眠障害がみられます。しかし、うつ病に特有の症状ではなく、環境、ストレス、薬による影響など様々な要因が考えられます。

精神運動機能障害(せいしんうんどうきのうしょうがい)

意識と身体機能が一致せず、思ったように身体が動かなかったり、意識に反して活発に動きまわってしまうことです。うつ病の場合、身体の動きが鈍く、口数も少なくなる精神運動能障害が症状の典型例として現れます。また、逆に落ち着きがなくなり、耐えられないほどの焦燥感を覚えて勝手に身体が動き出す症状もみられます。

精神療法(せいしんりょうほう)

精神療法は、精神面からうつ病の方の悩みや苦しみ、うつ病の症状を改善していこうとする治療法です。カウンセラーによるカウンセリング、無意識化に働きかける催眠療法、うつ病に対する考え方やスタンスを見直す認知行動療法などがあります。

セロトニン(せろとにん)

セロトニンは、脳が分泌する神経伝達物質の1つです。ノルアドレナリン、ドーパミンとあわせて三大神経伝達物質と呼ばれています。ノルアドレナリンやドーパミンの過剰な働きを抑え、精神状態を安定させる作用があります。何らかの原因でセロトニンの分泌量が不足すると、心のバランスが崩れうつ病になるといわれています。うつ病の治療薬として用いられているSSRIやSNRIは、このセロトニンがシナプスに吸収されることを防ぎ、セロトニンの濃度を一定に保つことで、うつ病の症状を改善させる薬です。

大うつ病(だいうつびょう)

DSM(精神障害の診断と統計マニュアル)やICD-10(国際疾病分類)の操作性診断基準によって分類される精神疾患のことです。大うつ病性障害ともいわれます。強い抑うつ症状を示すほか、身体症状を表すケースも多く、仮面うつ病や季節性うつ病、新型うつ病など様々なパターンの病態があります。治療には投薬と精神療法が有効とされています。

DSM(でぃーえすえむ)

DSMとは、アメリカ精神医学界が出版している「精神障害の診断と統計マニュアル」のことで、精神障害の診断や分類における国際的な基準となっているものです。
2015年時点での最新版はDSM-5で、2013年に出版、2014年に邦訳されました。

ドーパミン(どーぱみん)

ドーパミンは、脳が分泌する神経伝達物質の1つです。セロトニン、ノルアドレナリンとあわせて三大神経伝達物質と呼ばれています。運動機能や行動意欲、快不快の感情を司っています。いわゆる快楽物質で、生物にとって望ましい行動を取った際に分泌されます。ドーパミンが不足すると幸福感が欠落し、物事に対する意欲を失うことでうつ病になるといわれています。逆に過剰に分泌されると中毒症状を起こすほか、統合失調症などでみられる幻覚や妄想を引き起こすともいわれています。

内因性(ないいんせい)

うつ病の発症原因による分類の1つです。体質や遺伝によってうつ病を発症した場合、内因性と診断されます。また、心因性と同様、心理的ストレスによってうつ病を発症した場合も内因性に含まれる場合があり、そのため心因性と内因性の区別は曖昧です。うつ病の病態が広まるにつれて原因による診断が困難となり、症状による診断が一般的となったため、近年ではあまり用いられていません。

NaSSA(なっさ)

NaSSAとは、ノルアドレナリン作動性特異的セロトニン作動性抗うつ薬(Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant)の略で、セロトニンやノルアドレナリンの分泌量を増加させる作用がある薬のことです。SSRIやSNRIとは違って再吸収を阻害する方法ではなく、受容体を塞ぐことで脳にセロトニンやノルアドレナリンが分泌されていないと誤認させて濃度を増加させます。

日内変動(にちないへんどう)

一日の中で、うつ病の症状の程度が変わることです。一般的に、うつ病の症状は朝に最も辛く、昼頃から夜にかけて改善されていきます。

認知行動療法(にんちこうどうりょうほう)

認知行動療法は、医師やカウンセラーが直接うつ病の方と話をして、うつ病に対する考え方やスタンスを見直し、より柔軟なものにしていこうとする治療法です。精神療法に分類されます。

ノルアドレナリン(のるあどれなりん)

ノルアドレナリンは、脳が分泌する神経伝達物質の1つです。セロトニン、ドーパミンとあわせて三大神経伝達物質と呼ばれています。交感神経に働きかけることで、心臓の鼓動を早めて血圧を高めたり、汗の分泌を促します。また、人の感情や思考を活性化させる作用もあり、ノルアドレナリンが不足するとやる気の低下が起き、うつ病になるといわれています。うつ病の治療薬として用いられているSNRIは、このノルアドレナリンがシナプスに吸収されることを防ぎ、ノルアドレナリンの濃度を一定に保つことで、うつ病の症状を改善させる薬です。

微笑みうつ病(ほほえみうつびょう)

健康や精神状態に問題が生じてしまうことで会社をクビになったり家庭内での居場所がなくなるのではないかと不安になることが原因で、無理をしてでも健康をアピールしようとしてしまううつ病のことです。健康であるように装っているものの、心と身体が着実に疲弊していき、唐突な蒸発や自殺につながる危険性の高いうつ病です。

微小妄想(びしょうもうそう)

罪業妄想、心気妄想、貧困妄想の総称です。いずれも自身の価値を貶め、自分が微小な存在であると思い込んでしまう傾向にあるため、ひとまとめにして微小妄想と呼ばれます。

非定型うつ病、新型うつ病(ひていけいがたうつびょう、しんがたうつびょう)

暗く沈み込んだまま復調できないうつ病に対して、非定型うつ病は楽しいことがあれば明るく反応します。しかし、嫌なことがあるとうつ病と同じように落ち込み、精神症状や身体症状が生じます。都合よく嫌なことから逃げているだけと誤解されやすいものの、身体が重く感じられて身動きが取れなくなったり、思考や意欲が低下するといったうつ病の症状を、本人は確かに感じています。
こういった特徴は従来のうつ病とは大きく異なるため、新型うつ病とも呼ばれています。

貧困妄想(ひんこんもうそう)

手持ちのお金を奪われたり、口座のお金がなくなって貧困状態に陥ってしまったと思い込んでしまう妄想症状のことです。経済的にまったく問題ないほどの資金があるにも関わらず、生活が苦しくなるほど貧乏だと考えてしまいます。

モノアミン(ものあみん)

アミノ基を1つだけ含む神経伝達物質の総称です。セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンが含まれます。うつ病の発症原因を特定する仮説にはモノアミン仮説やモノアミン受容体仮説などがあります。分泌量を調整する目的で服用する治療薬が一定の効果をあげているなど、うつ病との関係は深く、現在も研究が進められています。

モノアミン仮説(ものあみんかせつ)

モノアミン仮説とは、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン、の3つの神経伝達物質(モノアミン)のうちいずれかが不足するとうつ病になってしまう、という仮説のことです。しかし、モノアミン濃度を増加させる抗うつ薬に即効性が見られない点に説明がつかないため、あくまで仮説にとどまっています。

モノアミン受容体仮説(ものあみんじゅようたいかせつ)

モノアミン受容体仮説とは、うつ病の原因がモノアミン受容体だと考えられていたために生まれた仮説です。抗うつ剤を投与すると、モノアミンの受け皿である受容体は1、2週間ほどの間に減少していきます。この減少し始める時期と抗うつ薬によるうつ病の改善作用が見られるタイミングが一致するため、モノアミン受容体=うつ病の原因である、と考えられるようになりました。しかし、モノアミン受容体の数を減少させない抗うつ剤でもうつ病が改善されたため、モノアミン仮説と同様にこちらも仮説にとどまっています。

や・ら・わ

抑うつ(よくうつ)

気分が落ち込んで沈みがちになり、憂うつな状態が続くことです。うつ病に特有の症状ではなく、様々な疾病に伴ってみられます。