17年のうつ病&SAD(社会不安障害)+3年のアルコール依存症からの壮絶脱出記録【当事者コラムVol.1-3】断薬の光と闇

うつ病を知る

うつ病やうつ症状のある精神疾患を患っている人やその体験者、また、そうした患者さんをそばで支える関係者。当事者である彼らが生の声で語る体験談、体験から得たうつ病と向き合うことにおいて大切なエッセンスをご紹介します。

Vol.1は、人気ブログ「あなたにもできるウツ完全克服法! 人生ココからリニューアル」の管理人であり、ビジネスパートナーが始めたアロマ整体サロンのHP&企画開発担当者でもあるアキさん(34歳)。
17年に及ぶうつ病とSAD(社会不安障害)の闘病に加え、そのさなか3年間味わったアルコール依存症の壮絶な体験と、そこから回復したきっかけと方法について、全4回でお届けします。
3回目は10年間飲み続けた抗うつ薬について、独断での危険な断薬体験を含めて、薬との付き合い方、薬をいかにして徐々に減らし、リバウンド少なく断薬するかについて、語っていただきました。

薬はうつ病治療の「最後の砦」。助けは借りても依存はしないこと

Q1

10年間抗うつ薬を飲み続け、一時期は1日に18錠、2週間で252錠もの薬を飲んだことがあるというアキさんですが、「薬はさか上がりで言うところの補助板でしかない。ほう助はしてくれるが、治してはくれない」という捉え方が非常にわかりやすいですね。アキさんが考えるうつ病における薬について、話していただけますか?

A1

うつ病の薬は強い副作用があります。本当は薬は使わずに治したいところ。

でもどうしても使わざるを得ないほど生活に支障がでているのであれば、「最後の砦」として使う最終兵器というイメージです。

薬は対処療法です。

薬があなたのうつ病の原因やきっかけを取り除いてくれる訳ではありません。

さか上がりができるようになるには、やはりあなたの意志が必要です。

薬=補助版と例えましたが、大理石やダイヤモンドでできた補助版を用意されていても、それだけでは逆上がりはできません。補助版の使い方はあなた次第ということになるのだと思います。

薬に依存するのではなく薬を上手にこちらが活用する意識を持って付き合うといいのではないでしょうか。

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「減薬と断薬だけは絶対に勝手に素人判断でしてはいけません」。

Q2

自己判断での減薬、断薬をして酷い結果を招く体験をされました。詳細を教えていただけますか? また、そこから得た教訓もお願いします。

A2

2番目に行くことになった心療内科で薬のモルモット状態にされ、口論になりました。医者として全く信用できませんでした。

薬を捨てた直後から俗にいう錯乱状態に陥り、死にかけました。

手足がついている感覚がない。幻視も現れていました。

大げさかもしれませんが、肉体と魂が分離してしまいそうなくらい、もう自分の中がぐちゃぐちゃになってしまったのです。

最初にお世話になった先生の言うことを素直に聞いていればこんなことにはなりませんでした。

じつは、この最初の先生の治療に物足りなさを感じて離れたのですが、2番目の医者は次から次へと薬を処方してくる、とても医者だとは思えないやり方でした。

この経験を通して思ったのは、一番大切なことは親身になって話を聞いてくれる先生かどうか。先生とお薬を信じられるかです。

少しでも疑問を感じるのであれば先生にしっかり質問をしてコミュニケーションをとってください。

また減薬と断薬だけは絶対に勝手に素人判断でしてはいけません。絶対です。

もがき苦しんで死ぬ危険があるからです。絶対にやめてください。

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心身のコントロールと健康を実感できて初めて、減薬に着手できる

Q3

最終的には医師の指示のもと、非常に慎重に減薬のプロセスを経て断薬に成功されました。成功の秘訣と、減薬・断薬をしたいと思っている人へのアドバイスをお願いします。

A3

子供の頃に砂で小さな山をつくり先っぽに枝を乗せて外側から徐々に取っていって

先に枝をこかした方が負けってゲーム・・・・・・誰もがしたことあると思うんですよね。

減薬はあんなイメージでしょうか。

いきなり砂をごそっと取るともちろん枝はこけてしまいます。こかさないように徐々に徐々にデリケートに解除していく感じです。

例えば夜服用のイミドール20mgを10mgにして2週間様子を見ましょう。

2週間経過し、精神の波や体調に変化がなければ、デプロメール25mg2錠を1錠にして様子を見ましょう。

また2週間経過して・・・・・・を繰り返していく感じですね。期間や内容は先生指導の下ですが。

できるだけ劇的に変化させないように体にも負担をかけないようにと指導して頂きました。

僕の場合は10年服用していたので、減薬の際には多少は離脱症状がありました。

(多少の落ち込み・イライラ・寝起きが悪くなる。軽いめまい・頭痛など。)

この頃には健康を実感し健康的な生活がほぼできており、思考も意識も精神もどちらかと言えば安定していたので減薬のGOサインが出たのです。

自立した意識・健康的な生活の実行と健康である実感、感情と人生のコントロールが

できている自覚があれば先生に減薬の旨を伝えるといいと思います。

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※【当事者コラムvol.1-4】に続く
【当事者コラムvol.1-1】はこちら
【当事者コラムvol.1-2】はこちら

●profile● アキ

人気ブログ「あなたにもできるウツ完全克服法! 人生ココからリニューアル」の管理人。
高1のときに応援団の練習中に過呼吸で倒れたことをきっかけにうつ病を発症。その後SAD(社会不安障害)も併発するが、22歳になるまで自分の病気に気付かずに様々な症状と闘いながら過ごす。うつ病と診断されて後は薬物療法とカウンセリングで治療を行うが、自己判断での断薬、3年にも渡るアルコール中毒、ギャンブル中毒など、壮絶な体験を重ねる。その後様々な努力により、徐々に減薬、2013年8月に完全断薬に成功し、17年に及ぶ闘病にいったんの区切りをつける。以降、再発なく現在に至る。現在はビジネスパートナーが始めたアロマ整体サロンのHP&企画開発担当をしながら、自身のブログでその体験を公開。同じ悩みを持つ人からの無料メール相談などを続けている。2015年8月10日サイトをリニューアルしたばかり。

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