17年のうつ病&SAD(社会不安障害)+3年のアルコール依存症からの壮絶脱出記録【当事者コラムVol.1-2】生と死と酒

うつ病を知る

うつ病やうつ症状のある精神疾患を患っている人やその体験者、また、そうした患者さんをそばで支える関係者。当事者である彼らが生の声で語る体験談、体験から得たうつ病と向き合うことにおいて大切なエッセンスをご紹介します。

Vol.1は、人気ブログ「あなたにもできるウツ完全克服法! 人生ココからリニューアル」の管理人であり、ビジネスパートナーが始めたアロマ整体サロンのHP&企画開発担当者でもあるアキさん(34歳)。
17年に及ぶうつ病とSAD(社会不安障害)の闘病に加え、そのさなか3年間味わったアルコール依存症の壮絶な体験と、そこから回復したきっかけと方法について、全4回でお届けします。
2回目は3年に及んだアルコール依存症時の凄まじい状況と、そこから脱するための苦闘の様子をリアルに語っていただきました。

一人暮らしで生活が乱れ、うつと併発してアルコール依存症に

Q1

うつ病とアルコール依存症は非常に併発しやすい関係性にありますが、アキさんがアルコール依存症になったきっかけと、依存していたときの状態を教えてもらえますか?

A1

きっかけは一人暮らしを始めてから劇的に生活が乱れたことです。好きな時に食べ、好きな時に飲み・・・・・・としているうちに朝・昼・晩・「日常」が何なのかもわからないくらいに荒れ始めました。

1日でビールや酎ハイ500mlを12本。バーに入り浸り2週間で10万円も使ってしまったこともありました。
バーテンさんや水商売をしている人からも「自分、酒の飲み方がちょっとおかしいよ?」と指摘されてましたね。
日常的に嘔吐の連続で、いつ死んでも構わないと思うほどにヤケクソでした。

心の底から何もかもがどうでもいいとしか思ってなかったです。

つらさすらも麻痺していたかもしれません。

どうせ俺の人生なんてこんなものだ!

もう完全に生きるための戦意も皆無で、誰かの言葉はもちろんのこと、特に自分自身を徹底的に否定し尽くしていました。

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断酒の失敗。でもどこかで「また飲める」自分にほっとして、さらに自己嫌悪

Q2 

何度も断酒にトライしたと伺いましたが、失敗の決定的な要因は何だったのでしょうか? また、失敗してしまったときの反動などはどんな様子だったのでしょうか?

A2

猛烈な飲酒欲求ですね。もう酒のことしか考えられない。
頭をかきむしるほどの飲酒欲求。イライラするほどの飲酒欲求。
シラフがつらい。酔わないとつらい。完全な現実逃避ですね。

また断酒中に飲まない自信があるときに限って飲み会に行ったりする(笑)。
その時は回避できてもあとで独りで飲んでしまい後悔する。

だけど心の中では「またか。でももういいや。また飲めるし」。
と、どこかで飲める自分にほっとしていたり。

なにやってんだろ俺・・・・・・カスじゃね?・・・・・・そんな繰り返しです。

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肝臓がアルコールを解毒しなくなる「抗酒剤」を使い、背水の陣で断酒成功!

Q3

肝臓がアルコールを解毒しなくなる「抗酒剤」を使い、背水の陣にて断酒をされたと聞きました。アルコール依存症から抜け出すことに成功した方法と、その実践の様子をお話いただけますか?

A3

バカなことに抗酒剤と酒を併用して死にかけたことがあるんです。もうシャレにならないくらい苦しい。
息ができず体が、白目が真紅に染まっていた。

死にたくない、こんな苦しい思いはしたくないと。
また楽には死ねないなとも。

アルコール依存症になるくらいなら糖尿になったほうがマシって言葉をどこかで聞いて、とりあえず飲みたくなったら甘いものを食べてました。飲酒欲求がいくらかは和らぐので。

ビール派の自分はのど越しが寂しいので炭酸飲料をガブガブ飲んでいました。
飲みたくなったらとりあえず先に食べちゃう。お腹を一杯にすればさすがに飲みたいとは思えませんからね。

あとはアルコール依存症者が集まるAA(アルコホーリクス・アノニマス)にも参加しました。
自分はなんのために飲まないのかをしっかり毎日明確に言い聞かせ意識を保つようにしていました。
AAはメンタルクリニックの先生からの紹介です。

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何のために断酒するのかを明確にする。盛り場を遠ざけ、朝方生活を

Q4

アルコール依存症から抜け出した後に、その状態をキープするためにしている工夫があれば教えてください。また、同じようにうつ病とアルコール依存症で闘病中の人たちにメッセージがあればお願いします。

A4

同じようにアルコールで苦しんだ方々の断酒ブログを見ています。
回避するためにやっていることや思考・意識の持ち方・行動などを参考にしています。

また生活を朝型に切り替えています。

飲んだくれの頃は夜型だったので(昼過ぎまで飲んでたことも)精神不安定にもなりやすい。
するとまた酒を呼んでしまう。

敢えて飲もうとは思わない環境作りも大切だと思います。

いい意味であきらめがつくこともあるので。
夜の繁華街など危うい場所にはそもそも近づかないことも環境作りですよね。
どうしても居酒屋の勧誘とかがあるし。

うつ病とアルコールには切っても切り離せない魔の相関関係があります。
自殺念慮も助長してしまいます。
お薬との併用はもっとリスクが高まります。

自分は何のために酒を辞めるのかを長期的視野でしっかりと考え確認する。
とにかく今日一日だけでもいいからとりあえず飲まない日にする。
この積み重ねですね。
でもまた死ぬほど飲みたくなることって誰にも例外なく訪れるんです。
ここは避けることができない。
そういう時こそ断酒する目的を思い出してほしいです。

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【当事者コラムvol.1-3】に続く
【当事者コラムvol.1-1】はこちら

 

 

●profile● アキ

人気ブログ「あなたにもできるウツ完全克服法! 人生ココからリニューアル」の管理人。
高1のときに応援団の練習中に過呼吸で倒れたことをきっかけにうつ病を発症。その後SAD(社会不安障害)も併発するが、22歳になるまで自分の病気に気付かずに様々な症状と闘いながら過ごす。うつ病と診断されて後は薬物療法とカウンセリングで治療を行うが、自己判断での断薬、3年にも渡るアルコール中毒、ギャンブル中毒など、壮絶な体験を重ねる。その後様々な努力により、徐々に減薬、2013年8月に完全断薬に成功し、17年に及ぶ闘病にいったんの区切りをつける。以降、再発なく現在に至る。現在はビジネスパートナーが始めたアロマ整体サロンのHP&企画開発担当をしながら、自身のブログでその体験を公開。同じ悩みを持つ人からの無料メール相談などを続けている。2015年8月10日サイトをリニューアルしたばかり。

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