17年のうつ病&SAD(社会不安障害)+3年のアルコール依存症からの壮絶脱出記録【当事者コラムVol.1-1】7年目で発覚したうつとSAD

うつ病を知る

うつ病やうつ症状のある精神疾患を患っている人やその体験者、また、そうした患者さんをそばで支える関係者。当事者である彼らが生の声で語る体験談、体験から得たうつ病と向き合うことにおいて大切なエッセンスをご紹介します。

Vol.1は、人気ブログ「あなたにもできるウツ完全克服法! 人生ココからリニューアル」の管理人であり、ビジネスパートナーが始めたアロマ整体サロンのHP&企画開発担当者でもあるアキさん(34歳)。現在は仕事をしながら、かつての自分と同じ苦しみを味わっている人の役に立ちたいと、ブログの執筆、無料のメール相談などを続けています。
17年に及ぶうつ病とSAD(社会不安障害)の闘病に加え、そのさなか3年間味わったアルコール依存症の壮絶な体験と、そこから回復したきっかけと方法について、4回に分けて詳しく教えていただきます。
1回目は7年余り病気だと気付かずにSADとうつ病を併発した状態で過ごしてきたアキさんの体験と治療のプロセスを語っていただきました。

うつ病とSAD(社会不安障害)の併発に気付かず過ごした7年

Q1

SAD(社会不安障害)は思春期に発症し、病気という認識がないままに進行してうつ病を併発する恐れが高い病気と聞きますが、アキさんの場合はいつ発症し、何をきかっけに病気と診断されたのでしょうか。
また、病気と診断されるまではその症状についてどんな風に捉え、向き合ってこられたのでしょうか。うつ病との関係性も含めて教えてもらえますか?

A1

発症した時期は高校入学早々でした。病気と診断されたのは22歳です。
当時付き合っていた彼女が看護師だったこともあり、様子がおかしくなっていく僕を見兼ねて「一度メンタルクリニックを受診したほうがいい」とクリニックを紹介してくれたことがきっかけです。

病気と診断されるまでの7年間は

  • 「ただただ自分は甘えているだけのダメ人間」
  • 「まさか自分が心の病のはずがない」

と思う反面

  • 「さすがにここまで精神が追いつめられているのはおかしいんじゃないか?」
  • 「なんでこんなにも他者目線が突き刺さるのか」
  • 「人ごみ(繁華街)の中にいると呼吸が浅くなり汗が噴き出るなんて尋常じゃないよな?」
  • 「なんでこんな目に」
  • 「本当にみんなも同じ苦しみを感じているのだろうか?」

というように迷走していました。

ますます自信を無くし何もできない自分に罪悪感と情けなさを日々抱き、自責感だけが強まるのでSADとうつ病はセットになりやすいのだと思います。

 

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薬物寮法+カウンセリングで今までの人生を振り返り修正していく

Q2

SAD(社会不安障害)を併発していると、うつ病の治療がうまくいかなかったり、治ってもうつ病再発のリスクが高まるそうですが、2つの病気の治療はどのような手順で行われ、どのように回復されたのですか?

A2

僕の場合は基本的に薬物治療とカウンセリングですね。
うつとSADの症状を抑える薬を朝・晩2回服用していました。ラッキーなことに非常に顕著に効果が表れ視界がバーッと開けていくような明瞭感がありました。

カウンセリングは

  • 幼少期
  • 親との関わり方
  • いつから症状がひどくなってきたのか
  • 高校での出来事
  • その時々で抱いた感情や症状など

ひとつひとつ今までの人生を振り返り修正していくような作業です。

また、健康を意識し始めた頃には

  • 食事の見直しとサプリメントの活用(栄養療法)
  • 読書(見聞を広める)・環境を整える(風水など)
  • アロマテラピー(感情のコントロールや癒し)

など、自らでも色々と取り入れていきました。柔軟性も養われ症状も軽くなり回復していきました。
病院や医師任せにせず自分の人生を立て直していくという視点が回復に役立ったのかもしれません。

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自分との長い話を続ける。本当の自分の心に耳を傾ける

Q3

SAD(社会不安障害)とうつ病を併発し、一番つらかったこと、また、それを克服した今、同じ苦しみを味わう人にアドバイスいただけることがあればお願いできますか?

A3

べたですが「誰もわかってくれない」ですよね(苦笑)。
これはうつ病とSADになった人は例外はないんじゃないかなと。
理解者がいようがいまいが、辛い。
わからないし伝わらないしもうわかってくれなくてもいい・・・・・・とすべてを断絶・拒絶してしまうことですね。
またそれをいつも選んでしまう自分自身がまた辛いし嫌にさせる。

克服して思うことは「辛さや苦しさは期間限定」ということ。
永遠に続くなんてことはないです。克服へ向かう一歩目として、今からでもしっかりと自分と向き合ってみる。
うつ病とSADを克服した後の自分や、将来の自分は本当はどうなりたいのかを考えてみるのもいいですね。
僕もいつも自分とは長い話になる。でも今振り返るとそれがよかったのかなって。

親や幼少期の辛い体験から生み出される誰かの評価や目線や期待は相手の都合や本人の強烈な思い込みが多かったりします。
そこから逃げたり投げ出すことは別に大したことはない。
大切なことは本当の自分自身から逃げないということ。
本当の自分の心に耳を傾けることです。

ストレスがうつ病とSADの原因なら何がストレスなのか、どういったときに強く感じるのか、何が自分の問題で何が自分の問題ではないのか?
課題の整理をすることも克服には必要なことだと思います。

 

【当事者コラムvol.1-2】に続く

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●profile● アキ 

人気ブログ「あなたにもできるウツ完全克服法! 人生ココからリニューアル」の管理人。
高1のときに応援団の練習中に過呼吸で倒れたことをきっかけにうつ病を発症。その後SAD(社会不安障害)も併発するが、22歳になるまで自分の病気に気付かずに様々な症状と闘いながら過ごす。うつ病と診断されて後は薬物療法とカウンセリングで治療を行うが、自己判断での断薬、3年にも渡るアルコール中毒、ギャンブル中毒など、壮絶な体験を重ねる。その後様々な努力により、徐々に減薬、2013年8月に完全断薬に成功し、17年に及ぶ闘病にいったんの区切りをつける。以降、再発なく現在に至る。現在はビジネスパートナーが始めたアロマ整体サロンのHP&企画開発担当をしながら、自身のブログでその体験を公開。同じ悩みを持つ人からの無料メール相談などを続けている。2015年8月10日サイトをリニューアルしたばかり。

 

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