SNSはほどほどに!うつに発展?メンタルへの影響

うつ病を知る

不特定多数の人とつながることができ、さまざまな情報を入手することができるSNSは、今や老若男女問わず重要なコミュニケーションツールの1つとなっています。しかし、SNSに熱中するあまり、SNS疲れからうつ病を発症する可能性もあるため注意が必要です。

 

ここでは、SNSで疲労する理由やSNS疲れの症状、SNSを上手に利用するポイントなどを紹介します。

 

SNSにハマると気分が落ち込む?

 

多くの人とつながることができ、情報の入手にも便利なSNSは、今や欠かすことのできないコミュニケーションツールの1つです。しかし、楽しいはずのSNSでイライラしたり、もやもやした気持ちを抱いてしまうこともあります。実際に、SNSの利用により自信を喪失したり、不安感などのネガティブな感情を抱いてしまうことは少なくありません。

 

アメリカで行われた大学生を対象にした研究において、SNSを普段通り使用するグループとSNSの使用を1日10分以内に制限したグループを比較したところ、SNSの使用時間を制限したグループでうつ病の兆候が少なかったという報告がされています。また、SNSを長時間使用して他者の充実した生活をたくさん見てしまうことで、自分の状況と比較してうつ状態を引き起こす可能性があるとの研究報告もあります。

 

SNSはスマートフォンなどから手軽にアクセスできるため、つい頻繁に利用してしまいがちです。しかし、SNSの長時間利用はうつ状態だけではなく、自律神経失調症や睡眠障害などを引き起こす可能性があることも分かっているため、注意が必要なのです。

 

こんな症状ありませんか?

 

SNSが原因でうつ状態になる兆候を掴むためにも、まず自分の状態をセルフチェックしてみましょう。もし、下記に挙げるような症状が現れているようであれば、SNS疲れによりうつ状態に陥る可能性が高くなります。セルフチェックの際は、まず「いいね」やフォロワーの数を過剰に気にしていないか振り返ってみましょう。SNSは現実の交友関係と異なり、「いいね」やフォロワーの数が数字として明確に表示されます。そのため、自分と友達の「いいね」数を比較したり、フォロワーの減少に感情を乱されたりと、ちょっとした数字の変化で気分が暗くなってしまいがちです。

 

また、初めのうちは楽しくできていたコメント返しが楽しくなくなり、ただ義務感からリアクションするようになっている場合は要注意です。義務感や気遣いが先に立つ交流を続けていると、精神的に大きく疲弊してしまいます。ほかにも、自分の投稿にネガティブなコメントを付けられたり、興味がないDMや勧誘が届いたりと、SNS上の人間関係に悩まされるケースも少なくありません。

 

SNSに頻繁に写真を投稿している人は、写真撮影に疲労感を覚えたり、他人が投稿した写真に嫉妬したりしていないか振り返ってみることも大切です。「いいね」をたくさんもらえる写真を撮ろうとするあまり、生活の目的がSNSのための写真撮影になってしまったり、一緒に食事などをしている人とのコミュニケーションが疎かになってしまう人は多いものです。また、友達やフォロワーの投稿する幸せ一杯の写真に嫉妬し、さらに自分の写真へのこだわりが強くなり、どんどん疲弊してしまうという悪循環に陥ってしまうこともあります。

 

このような症状が目立ち始め、SNSのことが1日中頭から離れなくなっているようであれば、SNS疲れによるうつ状態を引き起こす可能性が高くなります。このような場合は、1度SNSとの付き合い方を見直してみるようにしましょう。

 

上手にSNSを利用するコツ

 

まず、SNSは義務ではありません。SNSにより精神の疲弊を感じ始めたら、使い方を見直しましょう。何よりも先に行いたいのは、SNSを見る時間を最小限にすることです。SNSを利用する時間を、朝の通勤時間のみにする、夕食後1時間のみにするなど、自分のライフスタイルに合わせて固定しましょう。そうすることで、SNS疲れを予防できますし、SNSに費やされていた時間を他のことに有効活用できるようになります。

 

また、使い方を制限するのも大切です。SNSの通知をオフにする、閲覧対象を見せたい人にだけ限定しておけば、頻繁にSNSをチェックする必要がなくなります。同時に、「この投稿でフォロワーが増えるかも」「いいねがたくさんつくかも」「コメントがもらえるかも」といった過剰な期待をして、期待以下の反応であった場合の気分の落ち込みを予防することにもつながります。

 

つい、他人の投稿と自分の状態を比較して一喜一憂してしまう人は、「SNSに投稿されるのは自慢できるような良いことばかり」と考えておくようにしましょう。生きていれば、良いことも悪いことも起こるものです。他人の良い面ばかりを見て、いちいち落ち込むのはやめましょう。また、自分とは考え方が違うからと、その人に攻撃的なコメントをしたり、イライラしたりするのもSNS疲れの原因になります。自分と他人を比べるのをやめて、自分は自分というスタンスを守るよう心がけましょう。

 

もし「うつ」の疑いがあるなら

 

SNS疲れによる気分の落ち込みが一時的なものであれば問題ありませんが、もし1日中続く憂鬱感が2週間以上継続している場合はうつ病の可能性が高くなります。それに加えて、興味や喜びを感じない、食欲不振、睡眠障害、倦怠感、思考力や集中力の低下といった症状が現れているようであれば、専門医を受診して相談するようにしましょう。

 

このような症状により、仕事や家事といった日常生活に支障をきたしている場合は、すでに専門医による治療が必要な状態である可能性も高いです。うつ病は放置により改善する可能性は非常に低く、放置すればするだけ悪化することが多い病気です。できるだけ早めに病院を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

 

また、うつ病は自分では自覚しにくい病気でもあります。もし、周囲の人に上記のような症状が見られる場合は、何か悩みがないか相談に乗ったり、病院を受診することを打診したりするようにしましょう。

 

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