目の異常は目の病気ではなくうつ病かも

うつ病を知る

うつ病を発症したとき、「体がだるい」、「やる気が出ない」などの身体的症状が表れる人が少なくありません。また、人によっては身体的症状として目の不調を感じる人もいます。目の不調といっても人によって「目がしょぼしょぼする」、「目が痛い」などさまざまです。なかには、「視界が灰色に見える」という人もいます。目の不調を感じて眼科を受診しても、うつ病が原因であれば検査で異常がみられないことがほとんどです。このページでは、うつ病を発症すると目に不調が表れる理由について紹介します。

目に不調を感じて眼科で異常なだとうつ病を発症している可能性が

不安から目不調が表れることがあ

目の不調を感じるときは、「目に何か異常があるのかもしれない」と考えて眼科を受診するかもしれません。しかし、目の不調はうつ病が原因ということもあります。うつ病が原因の場合は、眼科を受診して検査を行っても特に異常がみられないことがほとんどです。

目の不調は不安からくることもあると考えられています。例えば、がんの手術を行った男性が目の痛みを訴えて眼科を受診しましたが、特に異常はみられなかったというケースがあります。そのことを告げても男性は不安に思っていたようで、医師が話を聞いたところ、「がんの手術をしたが、目に痛みが出たのでがんが再発したかもしれない」と考えていたようです。医師が男性に対して再発の兆候がみられないことを告げると、その男性は安心し、目の痛みもひいたといいます。この男性は、がんが再発しないかと不安に感じたために目の痛みを感じていたのです。

うつ病にかかってしまったという不安や、なかなか治療が進まないという焦りから、上記の例のように目の痛みが表れることもあります。

また、目の不調は自律神経が乱れることによって起きるとも考えられています。自律神経が乱れると、「意欲の低下」や「食欲不振」、「倦怠感」などの全身症状だけでなく、目にも「痛み」や「乾燥」などの症状が表れることがあります。うつ病は、自律神経が乱れることで起きる病気と考えられています。うつ病を発症し、自律神経が乱れているために目の不調に繋がる可能性もあるのです。

うつ病患者は視界が灰色に見えている 

うつ病患者は健康者と違い、視界が灰色に見えるといわれています。そのことを示す実験がこれまでに行われています。ここでは、そのうち2つを紹介します。

1つは、うつ病患者にカラーチャートを見せ、今の自分の気分を選んでもらうという実験です。この実験では、「グレーを選ぶ人が多かった」という結果が出ています。うつ病患者の場合は、このグレーな気分が視界に反映され、視界が灰色に映っていると考えられます。

また、ドイツの研究グループは、網膜スキャンといって網膜の血管の反応が見られる機器を用いて、白と黒のコントランスの変化に対する網膜の反応を確認しました。すると、うつ状態の人は健康者に比べてコントランスの変化に対する網膜の反応が低下していることが分かったのです。さらに、うつ状態が重症の人ほど網膜の反応が低下していることが分かりました。
この研究では、抗うつ剤の服用の有無にかかわらず、うつ状態の人には同じような結果が表れたといいます。そのため、うつ病患者は視界が灰色に見えている、ということができます。

まとめ

目に不調が表れたからといって、必ずしも目に病気があるとは限りません。もしかしたら、うつ病を発症している可能性があるのです。「目が痛い」、「目が乾燥する」、「視界が灰色に見える」など目に何かしらの異常がみられたら、まずは眼科へ行き検査をしてもらいましょう。そして、眼科の検査で特に異常がみられなかったときは、うつ病を発症している可能性があることを考慮しましょう。うつ病を発症している可能性があるときは、心療内科や精神科へ行き適切な治療を行う必要があります。

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