新米ママに多い「育児ノイローゼ」の原因と対策 

うつ病を知る

母親にとって、育児はこれまでの生活を大きく変えざるを得ない、最大級の仕事になります。出産や育児についてはテレビ番組などで特集が組まれることもありますが、どの母親も生まれてきてくれたことに幸せを感じていて、精一杯育て上げようという気持ちが強く感じられます。しかしその半面、近年は育児放棄や虐待がニュースで報道されることも多くあり、社会全体の問題として捉えられています。
何故こういったことが起きてしまうのか。その背景には、初めて子供を授かった、いわゆる新米ママが陥りやすい「育児ノイローゼ」が関係しているケースが多いのです。

育児放棄や虐待にもつながる育児ノイローゼの実態

育児ストレスが溜まる原因

育児ノイローゼは、育児によるストレスが原因で精神的に参ってしまったり、子供に対してきつくあたってしまったりする症状です。よく産後うつと混同されますが、育児ノイローゼは育児ストレスによって、産後うつはホルモンバランスが崩れることによって引き起こされるとされます。

育児ストレスが溜まる主な原因には、以下のようなものがあります。

●子供の行動

赤ちゃんは、生後3カ月から1歳半くらいまでの間、夜泣きをすることがあります。この夜泣きの頻度や程度はそれぞれ異なりますが、人によっては寝る間もないほどです。そういったひどい夜泣きが続くと、母親は心身ともに疲れ果て、育児ノイローゼにつながるのです。

また、夜泣き以外に、言うことを聞いてくれないことに対してもストレスを感じます。子供が1、2歳くらいになると反抗期を迎え、何事にもイヤイヤと首を振ることがあります。こういう時期がくることを知っていても、ついイライラして怒ってしまい、自己嫌悪に陥るという悪循環になることも。

●自分の時間がとれない

育児にかかりっきりになると、1日の大半を子供の世話で過ごすことになります。他の家事も含めると心の休まる時がなく、自分のやりたいことができなくなることも。これまで仕事に生きがいを感じていた女性の場合、育児のために仕事ができなくなることもストレスにつながります。

●人間関係

子供が生まれると、それまでとは違った交流もあります。そのひとつが、ママ友です。育児という共通の話題があるので話が弾みますし、育児について相談することもできます。しかし、このママ友とうまく付き合うことができず、ストレスを感じてしまうこともあります。

また、姑との関係もストレスに関わってきます。親よりも姑のほうが子供に甘いことが多く、そのせいで意見の対立が起こることがあります。また、逆に育児に関して厳しく口を出されることもあり、これもストレスの原因となります。

育児ノイローゼにならないために

育児ノイローゼになってしまうと、親にとっても子供にとっても良いことは何もありません。育児ノイローゼにならないためには、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。

●おしゃべりや相談ができる環境を作る

育児に関する悩みやストレスをひとりで抱え込んでしまうと、育児ノイローゼになってしまう可能性が高くなります。近年は核家族化などの影響もあり、密室育児とも言われるほど他人と関わらない育児が増えていますが、おしゃべりや相談ができる環境を作ることで負担は大きく軽減されます。友達や家族などに相談ができない場合には、地域の母親が集まる母親教室や自治体の相談窓口などを利用することもできます。

●他人と比べすぎない

ママ友と交流していると、他の家の子どもや家庭環境と比較して、自分の家のことを下に見てしまうこともあります。隣の芝生は青い、という言葉もあるように、他人のものはよく見えてしまいがちです。こうして比べることが、ストレスの原因のひとつにもなります。しかし、誰にでも人に言えない苦労があるもの。本当のことは本人にしかわかりません。他人とあれこれ比べるのではなく、自分にできること、持っているものと向きあいましょう。

●完璧な育児にこだわらない

育児をする母親は、自分の子供を立派に育てあげたいという思いから100点満点の育児を心がけます。しかし、育児の仕方は赤ちゃんによっても異なるため、完璧なセオリーというものは存在せず、100点満点にこだわりすぎるとプレッシャーで潰れてしまいます。このプレッシャーは子供にも伝わってしまうので、子供の成長にも悪影響を与える可能性があります。できることを、やれることだけをやるという意識を持てば、育児のストレスは軽減できます。

まとめ

「自分は専業主婦だから、子供の世話は自分がやらなくては」と思い込んでしまうと、負担も自分一人で抱え込んでしまいがち。ですが本来、子供の成長を見守るのは夫婦共同での仕事です。「仕事で忙しいから無理」という言葉をパートナーが口にする場合は非常に危険です。育児ノイローゼに陥ってしまう前に夫婦できちんと向き合い、話し合って協力体制を築きましょう。

既に育児ノイローゼの兆候がみられたり、症状がひどいといった場合には、医療機関を受診するのもひとつの手段です。カウンセリングを受けるだけでも、楽になることがあります。

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