インターネットの「使い方」からわかるうつ病の兆候

うつ病を知る

近年、うつ病に対する関心は高まってきています。
しかし依然として、うつ病は気づかれにくい病気だといわれています。
うつ病は、早期発見することで早期回復が可能となり、再発の確率を下げることもできる病気です。
ある調査により、うつ病患者のインターネットの使い方には特徴があると判明しました。
この調査はうつ病の早期発見に繋がるといわれています。
ここでは、インターネットの使い方からうつ病かどうかを判断する方法をご紹介します。

インターネット依存症の人はうつ病リスクが高い

イギリスの心理学者らの調査により、インターネット依存症の人は同時にうつ病の症状もみられることが多いと判明しました。この調査で、1,319人の調査対象のうち1.2%がネット依存症だと診断されています。該当した人は、インターネット依存症だと診断されなかった人に比べて中程度~重度のうつ病患者の割合が高かったといいます。

1.2%というと少なくみえますが、これはイギリスにおけるギャンブル依存症の割合の2倍となっており、無視できる数字ではありません。

インターネット依存症の人がうつ病を発症するのか、あるいはうつ病患者がインターネット依存症となるのかについては判明していません。しかし、この調査によってうつ病とインターネット依存症には深い関係があるということが判明しています。つまり、インターネットを利用する時間が長い人はうつ病になっている可能性が高く、注意する必要があるということです。

うつ病傾向の人はコミュニティ要素のあるアプリを好む

うつ病とインターネット依存症の関係だけではなく、他の調査も進められています。アメリカの大学の調査により、うつ病患者にはインターネットの使い方に特徴がみられると判明しています。

大学生を対象に行われたこの調査では、うつ病傾向にある学生のアプリケーションの使用時間に偏りがあることが分かっています。例えば、メールやチャットの使用率が高く、ファイル共有ソフトも過度に使っているというデータが出ています。また、全般的に通信容量の大きなアプリケーションを使用する傾向にあり、動画サイトやオンラインゲームに費やす時間が多いというデータも出ています。総じて、コミュニティ要素のあるアプリケーションの利用が多いといえます。

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集中力の欠如から、複数のアプリをランダムに使用

さらに、うつ病傾向の学生には、「飽きて頻繁にアプリケーションを切り替えてしまう」という特徴がみられました。例えば、メールを書いていたかと思いきや途中で投げ出してゲームを始めたり、突然飽きてチャットを始めたり、またメールに戻ったり、などのようにランダムに利用する傾向がみられたのです。
このようなアプリケーションのランダム利用は、うつ病の症状である「集中力の欠如」によるものだとされています。うつ病患者は脳の働きが鈍くなっている状態であり、多くの場合、ひとつのことに集中できないといわれています。そのため、インターネットを使用するときも散漫になってしまうのだと考えられています。

このような散漫なインターネットの使い方を発見し、知らせてくれるソフトウェアの開発に注目が集まっています。特に、教育機関への普及が期待されています。このソフトウェアにより、パソコンの使い方にうつ病傾向がみられることをユーザーが把握できるようになり、医療機関の利用が増えると期待されています。

まとめ

このように、うつ病とインターネットの利用には深い関係があると判明しています。特に、集中力の欠如により複数のアプリケーションをランダム使用するというのが特徴です。そのような傾向がみられる場合には、うつ病を疑いましょう。うつ病の早期発見のためには周りの人が「うつ病かもしれない」と気づき、医療機関の利用を勧めることが大切です。インターネット利用が長い人がいるようならその使い方に着目し、早期発見に役立てましょう。

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