5分でうつと向き合う方法がわかる【黒い犬の動画】が深い!

うつ病を知る

『I Had a Black Dog』(僕の中の黒い犬)というこちらの動画をご覧になったことがあるでしょうか? 

作家・イラストレーターのマシュー・ジョンストン氏が自らのうつ病闘病体験をもとに描いた絵本『I Had a Black Dog』を原案に、WHOがうつ病患者に向けて作成した動画です。

うつ病を黒い犬に例え、うつ病の存在が患者にとっていかに大きな影響を与えるか、そしてそんなうつ病との向き合い方を、ほのぼのとしたタッチのイラストと、ひょうひょうとしたナレーションとで紹介しています。

2012年のメンタルヘルスデーにて発表されて以来、多くのうつ病患者とその家族や支援者たちの共感を呼んできました。

今回はこの動画の素晴らしさについて改めてご紹介します。

見たことあるよという人も、どうぞ、もう一度見てみてください。きっと再発見があるはずです。

WHO発『僕の中の黒い犬』を見て、うつ病との関係を再考する

うつ病で感じる酷い感情に呑まれずに、淡々と事実を見る

この動画物語が素晴らしいのは、うつ病というものの影響の大きさ・深刻さを端的に、誰にでもわかるように表現していながら、決して見る人を陰鬱な気分にさせないことです。

「どんな惨めな気持ちになるか」を語りながらも、その感情に呑まれない表現をし、視聴者にも負の感情を押し付けません。だから、見た後に誰もがとても素直に共感をしたり、そうだったのかと納得したりすることができるのでしょう。

抵抗感がないからこそ、後半のうつ病へ立ち向かっていくくだりに、人は勇気付けられるのだと思います。

 

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   自分の周りはみんな人生を楽しんでるのに、
   僕は黒い犬を通してしか世界を見ることができなかった。

 

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  彼のせいで食欲までなくなってしまった。

 

うつ病は「悪意に満ちたモンスター」ではなく、「コントロール可能な身近な存在」

黒い犬はたいへん困った存在ですが、“悪魔的”な姿や性格には描かれておらず、むしろ、とぼけた風情に愛嬌さえ感じさせます。これは作者であるジョンストン氏自身がうつ病と向き合い、克服していった過程で得た「うつ病改善の本質」と言えます。

つまり、うつ病は太刀打ちできない恐ろしいモンスターではなく、コントロール・克服可能な存在なのだよ、ということです。

世界的なコーチングの権威であるアンソニー・ロビンズの著書の中に、次のような一節があります。

 人間の精神活動や行動は、想像以上に自分でコントロールできる。 
 落ち込んだ時は、いかにも憂鬱そうな外観を自分でつくり出している。 
 有頂天になっている時も同じだ。 
 人間はたまたま憂鬱になるのではないと覚えておいてほしい。 
 精神と肉体が憂鬱特有の活動をすることで、自ら憂鬱な気分をつくり出しているのだ。 
 憂鬱な気分になるのは簡単だ。 
 がっくりと肩を落とし、伏し目がちにするといい。 
 暗い声で話し、最悪の人生シナリオを組み立てるのも効果的だ。 
 バランスの悪い食事と酒と麻薬で身体をボロボロにし、血糖値も下がりすぎ 
 れば、必ず憂鬱になれるはずだ。 
 世の中にはよく憂鬱になっている人がいて、そういう人にとってはそ れくらい朝飯前だ。

 以上、『一瞬で自分を変える法』より引用

 

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   黒い犬は、ついに僕の人生を乗っ取ることに成功した。

 

うつ病に対して「敵わない」と思えばその通りとなり、「必ず克服できる」と思えればそれが実現するスピードも速まると置き換えられます。

そのために大切なことは、うつ病を過大評価も過小評価もせず、事実どおりまっすぐに見て向き合うということです。

うつ病の最大の症状は非常に根深い、自殺さえ考えさせてしまうほどのネガティブ思考です。こうした思考傾向を断ち切るために、この動画はきっと大きな助けになってくれることでしょう。

 

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   黒い犬に感謝してるとは言えないけど、とっても素晴らしい先生だったとは思う。

 

見たことがない人はもちろん、以前に見たことがある人も、ぜひもう一度見てみてください。

自分の状態が変わっていれば、共感できる部分が増えているはずです。

そして、家族や友達、同僚や上司といった周囲の人たちにもぜひ見てもらってください。

うんうん、そうだよな。

自分は(彼は、彼女は)いまこの段階だな。

でも未来はそう、暗くなさそうだ。

そんな風に、うつ病にまっすぐ向き合う勇気を手に入れられたらいいですよね。

 

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