うつ病による身体症状「聴覚過敏」を緩和する

うつ病を知る

 

うつ病は心の病気とも言われ、その精神症状についてはよく知られています。しかし、動悸や発汗、めまい、吐き気、頭痛などの身体症状についてはあまり知られていません。うつ病は、自律神経の乱れにより生じる身体症状にも悩まされる病気です。身体症状の一つに聴覚過敏(音過敏)というものがあり、この症状に悩むうつ病患者も少なくありません。以前までは気にならなかったような小さな音が気になるようになり、余計なストレスを抱え込んでしまうのです。ここでは、うつ病による聴覚過敏の特徴や対処法についてご紹介します。

うつ病によ聴覚過敏には、不快な音を遮断して対処する

うつ病による聴覚過敏特徴的な症状が表れる

通常の聴覚過敏では、「大きな音が響くように聞こえる」、「高い音が歪んで聞こえる」、「周りの雑音が気になる」、「耳鳴りがする」などの症状が表れます。この点、うつ病による聴覚過敏では「高い音が歪んで聞こえる」、「耳鳴りがする」という症状が顕著に表れます。もちろん、他の症状が表れることもありますが、ほとんどの患者がこの傾向にあると言われています。

聴覚過敏が起こるメカニズムについては、未だ解明されていません。しかし、自律神経の乱れが関わっているのではないか、と医学の現場では考えられています。うつ病によって聴覚過敏が起こると、その音が四六時中気になってしまい、ストレスが蓄積されます。そのストレスによってさらに自律神経が乱れ、聴覚過敏が悪化する、という悪循環が生じることもあります。この聴覚過敏に対処するには、音をできるだけ聞こえなくすることが効果的とされています。

うつ病による聴覚過敏の具体的な対処法

通常の聴覚過敏の対処法として、ノイズキャンセリング機能のついたイヤホンやヘッドフォンなどを用いて、音楽を聞くというものがあります。しかし、うつ病による抑うつ症状が酷いときには、音楽を聞くこと自体を負担と感じてしまうこともあり、うつ病が悪化する危険性もあります。そのため、抑うつ症状が比較的回復してからしかこの対処法は使えません。

うつ病による聴覚過敏の場合、音そのものをシャットアウトすることが重要です。音をシャットアウトするためには、耳栓、もしくはイヤーマフ(ヘッドフォン型の遮音機器)が適していると言われています。より遮音効果を高めるためには、しっかり耳栓やイヤーマフを選ぶ必要があります。

遮音機器を選ぶときのポイント

耳栓やイヤーマフなどの遮音機器は多く販売されており、値段もピンからキリまであります。うつ病による聴覚過敏においては、遮音機器を選ぶときに2つのポイントが重要とされています。それぞれ、「遮音性」と「周波数」です。

遮音性

耳栓やイヤーマフのパッケージには減衰値(または、NRR)が表記されています。この数値が高ければ高いほど、遮音性が高いということです。耳栓やイヤーマフは、減衰値が高いほど高額となる場合もありますが、その分聴覚過敏の症状の緩和には役立ちます。そのため、聴覚過敏の度合いによって商品を選びましょう。

・周波数

周波数とは、音の高さを指します。周波数が高ければ高いほど、音は高くなります。例えば、男性の声の平均的な周波数は500hz程度、女性の声の平均周波数は1,000hz程度、蝉の鳴き声となると4,000hz程度といわれています。うつ病による聴覚過敏の場合は、高い音が気になるというケースがほとんどです。そのため、高い周波数に対する減衰値の高い耳栓を選ぶのが望ましいと言えます。

耳栓やイヤーマフは耳と密着してこそ、遮音性を発揮します。そのため、素材や形なども重要となります。なお、耳栓やイヤーマフの付け心地が悪ければストレスが蓄積される可能性もあります。遮音性と周波数をまず確認し、そのなかから付け心地のよいものを選ぶようにしましょう。

まとめ

うつ病による聴覚過敏は、原因こそわかっていないものの、対処することはできます。もし、聴覚過敏によって悩んでいるのであれば、上記を参考にし、しっかりと対処することが大切です。

 

 

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