うつ病の予防・改善のため、泣いてストレス発散

うつ病を知る

うつ病とストレスには、深い関係があるとされています。うつ病発症の原理は未だ解明されていませんが、強いストレスを受けることにより発症すると多くの専門家により考えられています。
また、うつ病患者はそうでない人と比べて強いストレス下にあり、ストレスを受けると分泌されるホルモン「コルチゾール」が約2倍も分泌されているというデータもあります。そのため、うつ病を予防・改善するためには、上手くストレスを発散させることが大切です。ここでは、「泣く」ことにより得られるさまざまなストレス発散効果についてご紹介します。

涙を流してリラックスし、安眠効果でうつを予防・改善!

は副交感神経を刺激し、体をリラックスさせる

うつ病患者は、自律神経のバランスが乱れている状態だといわれています。自律神経は交感神経と副交感神経から成り、さまざまな役割を果たします。1日の体のサイクルを作るのが最たる役割で、日中は主に交感神経が働いて体を集中させ、夜は主に副交感神経が働いて体を休息させます。

起床時と就寝時に切り替わるのが正常な自律神経の働きですが、うつ病患者のほとんどはこの切り替え

が上手くできない状態にあります。特に副交感神経が優位になることが少なく、体が休息を取れずに疲れを溜め込んでしまうのです。

自律神経は、自分の意思(脳)では動かせないところを動かす働きもあります。その一つが涙腺で、涙腺は副交感神経の影響下にあります。そのため、涙を流すことで副交感神経が刺激され、リラックス効果が得られるのです。

涙を流したあとに眠くなったり、お腹が空いたりすることがあるのは、副交感神経の働きによるものです。睡眠や胃腸の働きも副交感神経によって促されるものであり、泣いたあとに眠気や空腹があれば、副交感神経が刺激されている証拠です。このとき、眠気に従って睡眠を取ることで、普段よりスムーズに眠りに入って体を休息させることができます。うつ病の予防・改善のためには、夜に泣ける映画を見るなどしてから就寝すると効果的です。

コルチゾールを減らすことで安眠効果

泣いて副交感神経を刺激すると体がリラックスし、眠気が誘発されるというのは上述のとおりです。そして涙にはもう一つ、安眠効果が得られるメカニズムがあります。

冒頭で紹介した「コルチゾール」は、ストレスを受けると多く分泌されるホルモンです。コルチゾールには交感神経を刺激する働きがあり、起きがけの時間に最も多く分泌され、起床を促します。しかし、うつ病患者の多くはコルチゾール量が多すぎるため、早朝に覚醒してしまい、十分な睡眠を取れない状態にあります。

涙には、このコルチゾールを減少させる働きがあるのです。ただし、涙ならなんでもいい、というわけではありません。涙には3種類あります。
一つは「基礎分泌」といい、常に少量の涙が眼球を潤して保護の機能を果たします。
もう一つは「反射性分泌」といい、目にゴミが入ったときなどに涙を出して洗い流します。
そして最後の一つが「情動性分泌」で、嬉しいときや悲しいときに流す涙です。
この「情動性分泌」による涙には、コルチゾールと、コルチゾールを分泌させるACTHというホルモンが含まれています。つまり、「情動性分泌」による涙を流すことで、多すぎるコルチゾール量を減らし、睡眠の質を改善することができるのです。

うつ病初期は注意が必要

以上のことから、泣くことがストレス発散につながり、うつ病の予防・改善になるといえます。そのためには、自分の好きな泣ける映画などを見るのが効果的です。しかし、うつ病の初期には注意が必要です。

うつ病初期は特に抑うつ症状が強く、何に対してもやる気が起きない状態にあることがほとんどです。その状態で映画を見るなどの行動を無理に起こそうとすると、逆に負担となる可能性があります。また、周りの人がうつ病初期の患者にこのような行動を勧めるのも、避けるのが無難です。うつ病の症状がある程度回復し、自分から行動できるようになってから試すようにしましょう。

まとめ

泣くことを我慢すると、ストレスが溜まりやすくなるといわれています。泣きたい気持ちになったときは素直に泣くようにしましょう。そして積極的に涙を流し、うつ病を予防・改善していきましょう。

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