アトピー性皮膚炎がうつ病の原因になる!?

うつ病を知る

うつ病の原因には、自律神経のバランスの乱れや扁桃体の暴走、遺伝など、さまざまなものが挙げられます。これらの原因のなかでも、自律神経の乱れや扁桃体の暴走は、強いストレスが原因であることが多く、うつ病はストレスにより発症することが多いとされています。そのため、うつ病を予防するにはストレスを誘発するほかの病気に気をつけることが大切です。

ストレスを誘発する病気のなかに、「アトピー性皮膚炎」があります。ここでは、アトピー性皮膚炎の特徴や、うつ病との関係性についてご紹介します。

アトピー性皮膚炎のストレスがうつ病の原因になるケースに注意

アトピー性皮膚炎は治療期間が長い

まずは、アトピー性皮膚炎の特徴について説明します。アトピー性皮膚炎は皮膚炎の1つで、湿疹やかゆみが主な症状です。慢性の炎症であり、悪化したり改善したりを繰り返すため、なかなか治りにくい病気といえます。

アトピー性皮膚炎は、発症しやすい体質が2パターンあります。1つめのパターンは、アレルギー耐性が強くない体質です。親がアトピー性皮膚炎や、アレルギー性鼻炎、ぜん息などを持っていた場合、アレルギー体質が遺伝し、アトピー性皮膚炎になりやすくなります。また、本人がこれらの病気に以前かかったことがある、食物アレルギーを持っているなどの場合でも、アトピー性皮膚炎の発症率は高まります。

もう1つのパターンは、皮脂膜や角質細胞などのバリア機能が弱く、異物を撃退しにくい体質です。本来の皮膚の炎症は、細菌やウィルスなどの異物を撃退し、体の中に入れないようにするために起こる免疫反応です。そのため、炎症が起こること自体は悪いことではありません。しかしアトピー性皮膚炎になると、ちょっとした刺激でも炎症を起こすようになり、炎症が必要以上に肥大化したり、症状が長期化したりします。

アトピー性皮膚炎は、過剰なアレルギー反応により悪化したり改善したりを繰り返すため、慢性の病気です。外用薬や内服薬を用いて治療を進めますが、治療は長期化するのが一般的です。そして、アトピー性皮膚炎は顔や腕など人からよく見られる部分に炎症ができてしまうため、炎症を見られることを恥ずかしく思い、患者がストレスを抱えてしまうことが多くあります。そのため、なかなか病気が完治しないストレスと、人に見られるのが怖いというストレスが蓄積され、うつ病を発症してしまう可能性があります。

アトピー性皮膚炎とうつ病見分けて対処

アトピー性皮膚炎からうつ病を発症してしまうと、学校や会社へ行かなくなり、家に閉じこもってしまう可能性があります。しかし、アトピー性皮膚炎が辛くて閉じこもってしまっていると誤解されることがあるため、周囲の人からうつ病であると気づかれないケースが多くあります。もちろん、炎症を見られたくなくて閉じこもっている可能性もあるので、アトピー性皮膚炎かうつ病かを見分けて適切な治療につなげることが大切です。

その見分け方として、いつ閉じこもっているかを把握するという方法があります。炎症を見られたくないだけなら、休日のみに閉じこもっていることがほとんどです。しかしうつ病を発症すると、学校や仕事へ行く気力がなくなってしまうため、平日も通学・通勤を拒否することが多くなります。そのため、休日だけでなく平日も家に閉じこもっているようなら、うつ病の可能性があります。

また、不眠の特徴をみる方法もあります。アトピー性皮膚炎の患者は、かゆみが気になって眠れないことが多く、不眠を訴える場合があります。うつ病患者も、同じように不眠を訴える場合があります。しかしアトピー性皮膚炎の患者が「寝付きの悪さ」を訴えるのに対し、うつ病患者の場合は「夜中に覚醒してしまう」「早い時間に起きてしまう」と訴える場合がほとんどです。寝付きの悪さだけでなく、夜中や早朝に目覚めてしまうようなら、うつ病を疑いましょう。

治療中はストレスケアにも注意を

上記のように、アトピー性皮膚炎からうつ病を発症してしまうリスクがあります。そのため、アトピー性皮膚炎の治療中は炎症だけではなく、ストレスケアにも注意を払うことが大切です。

ストレス回避のほんの一例ですが、「カムフラージュメイク」というものがあります。これは病気などが原因で顔に炎症や傷などがある人に対し、その炎症などを隠すようにメイクをするものです。カムフラージュメイクをすることである程度炎症を隠すことができるため、人目が気になるというアトピー性皮膚炎の人のストレスを少し軽減することができます。人目を気にせず外出することができれば、気分が落ち込むことも少なくなり、うつ病予防へとつながります。

まとめ

このように、一見関係なさそうでも、アトピー性皮膚炎がうつ病を引き起こす場合があります。うつ病に発展しているのにいつものことと放置してしまうと、うつ病が重症化するリスクもあります。人に会うのをストレスに感じて引きこもってしまう場合や、睡眠障害がある場合は、うつ病の可能性も視野に入れて細部まで観察をするのが大切です。また、普段からのストレスケアにも十分注意を払いましょう。

 

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