適応性障害はうつ病の前段階?適応性障害をチェックしよう!

うつ病を知る

誰しも何かしらのストレスに直面しながら生活しています。家庭内の問題であったり、仕事上でのトラブル、もしかしたら不意な出来事が大きなストレスであることもあります。そのストレスが上手に解消できないでいると、精神的な症状や身体的な症状に発展することがあります。それでも、ほとんどの場合は短期間で治まることがほとんどでしょう。

しかし、なかには病的なレベルにまで発展し、仕事や家庭に影響をおよぼすこともあるのです。今回は、ストレスに対応できずに、生活に影響が出てしまう適応障害について紹介します。

 

適応性障害とはストレスに深く関係する

適応障害とは、ストレスにうまく対応できずに精神的症状や身体的症状などが生じ、生活にも影響が出てしまう状態です。

転勤や転職をすると、新しい環境で仕事をしなければいけませんから、ある程度のストレスが予想できます。他にも、引っ越しによる近所付き合い、子どもの問題、夫婦の問題、生活をしているとストレスフリーでは生きていけません。また、ストレスの感じ方は人によって異なりますし、ストレスに対する耐性や対応の仕方などによっても違ってきます。

 

ストレスが大きくなると、不安になったり、イライラしたりと精神症状が出たり、不眠や食欲の低下など身体的症状が出ることがあります。多少なり、それらを経験したことがある人がほとんどでしょうが、適応障害になると病的なレベルになってしまいます。

さらに、遅刻や欠勤に至ったり、お酒やギャンブルといった問題行動を起こすことも考えられ、結果として生活に大きく影響をおよぼすことになります。

 

適応性障害と判断された人が後に、うつ病と診断されることも少なくありません。適応障害とはうつ病の前段階ともいえ、注意が必要です。

適応障害になりやすい人、なりにくい人

ストレスに対する感じ方や捉え方は人によって異なりますから、適応障害になりやすい人、なりにくい人というのが存在します。

まず、仕事上で同じミスを犯したとしても、人によっては責任を強く感じて必要以上に落ち込む人がいます。気持ちの切り替えがうまくできずに、いつまでもストレスとなる出来事を引きずってしまう人も要注意です。

 

ストレスに対する耐性が弱いと、どうしても適応障害になるリスクは高まります。逆に、問題が生じても、それらを冷静に受け止めて対処しようと行動する人は適応障害になるリスクは低いでしょう。何事もポジティブに考えることができる人は適応障害になりにくく、ネガティブに考えがちな人は適応障害になりやすいです。

個人のストレスへの対応力だけに限らず、どのような環境に身を置いているかも重要です。

 

たとえば、ストレスな出来事を相談できる人が周囲にいるでしょうか。ストレスを解消するために散歩したり、運動したり、趣味を楽しんだりする時間はあるでしょうか。睡眠時間は十分にとっていますか。周囲のサポートの有無や生活習慣もまた、適応障害になりやすい環境にあるかどうかにつながります。

 

適応障害の症状はひどくなると問題

適応障害の症状は人によってさまざまですが、主に「精神的症状」「身体的症状」「問題行動」の3つに分けて考えることができます。

精神的症状では、さらに「不安症状」と「うつ症状」に分けられます。不安感や恐怖感を感じたり、抑うつ感や絶望感などが認められます。

身体的症状では、人によっていろいろな症状が考えられます。不眠、食欲の低下、頭痛、腹痛などはストレスが生じたときに感じたことのある人も多いかもしれません。他にも、めまいがしたり、体がだるいといった風邪のような症状を感じることも考えられます。

 

問題行動になると、遅刻や欠勤といった程度の軽いものから、ケンカや飲酒、ギャンブルといった周囲に大きな影響をおよぼすほどのものであることがあります。

それらの症状はストレスの原因となる場から離れると、症状も軽減するのが特徴です。たとえば、仕事によるストレスが原因の場合、仕事のない休日は症状もなく楽しめることが多いです。ストレスの原因から離れても気分が晴れないという場合には、うつ病である可能性が高まります。

 

不安があるときはチェックしよう

自分が適応障害かもしれないと不安な場合、次の点を確認してみてください。

 

「明らかにストレスの原因となるものがある」

「そのストレスを受けてから精神的症状や身体的症状などの異常が認められる」

「その異常から、仕事や就学、生活に障害がある」

「ストレスを感じる状況になると症状が強くあらわれる」

 

他に、うつ病や双極性障害などの精神疾患を認める場合にはそちらの治療が優先されるので、主治医に相談するとよいでしょう。

ストレスが苦痛で回避したいと感じる場合、その前に、周囲にサポートを求めるようにしてください。どうしても周囲からの支援を得ることができない場合、専門家に相談することをおすすめします。

適応障害の治療でストレス対応力を高める

適応障害とはストレスによって生じるので、ストレスに対する対応力を高めることが治療の大きなカギになります。カウンセリングでストレス耐性を高めることが、専門家による治療の目的の1つです。しかし、カウンセリングで効果を得るためには時間を要します。その間、ストレスは待ってくれません。

 

ストレスに対して1人で解決するのではなく、家族や医療者、友人など周囲の協力を得ることが大事です。ストレスが生じたときに具体的なアドバイスをもらい、ストレスの対処法を身につけるようにします。誰かに話を聞いてもらうだけでも、1人ではないということから精神的に安定するものです。

 

ストレスを軽減することは大切ですが、ストレスの回避に走るのは注意が必要です。仕事を休職したり、学校を休むことです。根本的な問題解決にはならず、ストレスに対する耐性がさらに低下する恐れがあります。

 

ストレスフリーな生活はありませんから、ストレスと上手に付き合っていくにはどうすればよいかを考えなければいけません。問題が生じても上手に対処していけるように、周囲の助言を参考にしながら、専門家のカウンセリングを続けていくことが理想です。

適応障害は早期に適切な治療を受けると解決できますが、放っておくうつ病などに発展することがあるので注意しましょう。

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