見落とされがちな、高齢者のうつ

うつ病を知る

日本では、人口の高齢化が進み65歳以上になる人の数が毎年増加しています。人間は年を重ねるごとに健康面を維持するのが難しくなってきます。それは、身体的な健康面だけではなく、精神的な健康面にも言えることなのです。そんな中、増えているのが「老人性うつ病」です。

これからも、増加が予想される老人性うつ病になってしまう原因や症状などについて紹介していきます。

 

 

老人性うつになるきっかけ

最近では、メディアなどでも多く取り上げられていることから、「うつ病は若い人がかかる病気」と認識されがちですが、老人性うつ病は文字通り年を取ってからかかる病気です。
その原因はどこにあるのでしょうか?

◆精神的な要因

自分の身近な人やペットなどと離別したり、病気やケガなどを身近に体験したりすることで、心に大きな喪失感を抱えてしまうことがあります。また、独居による孤独感や自身が老化を感じることで不安になるなど、高齢者特有の悩みも増えてきます。こういった悩みが引き金となってしまうケースは非常に多いのです。

◆身体機能の低下

老化に伴い、脳の機能低下や脳梗塞をはじめとした様々な病気にかかりやすくなってしまいます。こういった病気が老人性うつになる引き金となってしまうことがあります。

老人性うつはこのような誰もが予想できるシチュエーションが原因になることが非常に多いのです。そのため、誰もがなりうる病気として認識を持つ必要があります。

 

老人性うつ病の症状

朝方に症状が出ていたのに、夕方になると症状が治まっているというのは、老人性うつ病に多く見られます。そのため、たまたま調子が悪かっただけ、年を取ってしまったから仕方がないという思考に陥りがちですが、下記のような症状が見られる時は、老人性うつ病かもしれません。

◆老人性うつに見られる症状

・身体的な症状

老人性うつに見られる主な身体的症状は、めまい・頭痛などが挙げられます。「最近どうも調子が悪い」など、はっきりとした原因がわからず体調不良が続くのが一般的な特徴です。
ほかにも疲れやすくなった、うまく睡眠が取れないといった症状が現れることもあります。

POINT:老人性うつ病の場合、頭が締め付けられるような痛みが出ることが多いようです。

・精神的な症状

老人性うつ病の症状は精神面にも現れます。急に悲しい気分になる、今まで興味を持っていたものに興味がなくなるといった症状が代表的です。他にも、思考能力や集中力が低下するといった症状が現れることもあります。

POINT:老人性うつ病の症状には記憶障害なども現れますので、認知症と間違えてしまうこともあります。

老人性うつ病に見られる症状は、老年期に見られる症状とよく似ていますので、年を取ったからしょうがないと本人や周りの人間も考えがちです。しかし、実は老人性うつ病だったというケースも非常に多く、気づいた時には重症化していることも珍しくはありません。

 

老人性うつ病で気をつけるべきこと

老人性うつ病は、治療を行うことで改善に向かっていきますが、治療を進めていくうえで注意しなければならない点があります。これは、通常のうつ病との大きな違いに繋がる点でもあるのです。

 

◆うつ病とよく似た症状

老人性うつ病に見られる症状には、認知症とよく似た症状が多く含まれるため、うつ病なのか認知症なのか判断が難しい場合があります。そのため、対処方法を間違ってしまうことで症状が悪化してしまうことがあるのです。

このような事態を避けるためには、素人判断をせず、玄人に判断を委ねる必要があります。

POINT:これは、周囲の人間だけではなく、本人にも当てはまることです。自分だけで判断するのではなく第三者の意見を聞くことも大切です。

 

まとめ

老人性うつ病はこれから増加していくと考えられていますが、対処法や予防法などの知識を身に付けることで改善していく病気でもあります。日頃から異常を感じているのであれば一度主治医に相談してみることをおすすめします。結果に異常がなければ、安心感を得ることにも繋がります。

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