職場不適応症とうつ病の関係

うつ病を知る

皆さんは、「職場不適応症」という病気を聞いたことがあるでしょうか。簡単に説明すると仕事中に体調が悪くなったり、仕事に行こうとすると体調が悪くなったりする病気なのですが、うつ病とも深い関係にあると考えられています。

そこで、今回は職場不適応症とはどんな病気なのか、なぜうつ病と関係していると考えられているのかについて紹介していきます。特に、専門医の診断を受けていない方にとっては、自分の現状を知るきっかけになるかもしれませんので、ぜひ参考にしてください。

 

職場不適応症について

職場不適応症とは、適応性障害の一種で、会社に行こうとすると動悸や息苦しさを感じたり、仕事中に気分が悪くなってしまったりする病気で、重症化すると仕事場に行けないこともある心の病です。

職場不適応症を患う原因の例として、下記のようなものが挙げられます。

・処理しきれない量の仕事がある
・セクハラやパワハラに悩んでいる
・部署異動による環境の変化にうまく対応できない
・昇進によってプレッシャーがかかる
・クレームの対応など業務自体にストレスがかかる

このような要因によりストレスが蓄積されることで、職場不適応症になるきっかけとなるのです。これらの要因は、うつ病になるきっかけになることもありますので、うつ病と職場不適応症は深く関係しているのでは?と考えられているようです。

また、職場不適応症になりやすい傾向にある人を比べてみても

・社会経験のない新入社員
・社内の人間(上司・部下・同期など)とうまくコミュニケーションが取れていない人
・残業や休日出勤が日常化している人

など、うつ病になりやすい傾向の人と似ています。

うつ病を併発していることが多いです

うつ病と非常によく似た病気である職場不適応症ですが、うつ病と大きく異なる点は仕事場以外ではその症状が出ないことがある点です。仕事場というストレッサーから開放されることで、ストレスを感じることが無くなり、普段と同じように行動することができます。このような症状から、「新型うつ」と呼ばれることもあるようです。

また、職場不適応症になる原因にはうつ病が関係していると言われることもあり、前述のような原因でうつ病を患ってしまい、さらにストレスが蓄積されていくことで職場不適応症なるという考え方もあるようです。実際に、職場不適応症を患っている人は、うつ病にもかかっていることも方も少なくないようです。

このような状況から、うつ病と職場不適応症は深く関係していると言っても過言ではないでしょう。

職場不適応症・うつ病を予防・改善するには?

職場不適応症・うつ病は、初期段階では自覚症状も少ないことから、本人が我慢してしまう事が多いです。それにより、症状が重症化してしまい職場から長期離脱してしまうような事態まで悪化してしまいます。そこまで悪化しては、会社にとっても本人にとってもプラスにはなりません。

職場不適応症・うつ病を予防・改善するために必要な事は、まず異変に早く気付くこと、そして症状が軽いうちに治療することです。何か異変を感じた時には、かかりつけのお医者さんに相談をする。あるいは会社に在籍している産業医に相談するといったアクションを起こしてみましょう。何か異常があれば発見につながりますし、異常がなければ安心することができます。

企業側の対策

今回紹介したような悩みを抱えている従業員が増えれば増えるほど、メンタルヘルスのリスクは増えていきます。企業側が、うつ病や職場不適応症の予防・改善するための方法として、社内環境の見直しが重要になります。

・仕事は適切に振られているのか
・セクハラやパワハラが横行していないか
・従業員同士のコミュニケーションは適切に取れているのか
・従業員の相談窓口は設けられているのか

等を確認してみましょう。また、従業員がメンタルヘルスの不調を訴えやすいような環境を作ることも大切です。

今後、国のメンタルヘルスに対する動きも活発になり、職場環境の見直しや改善は義務化されますので、今から行動しておいても損はしないでしょう。

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