精神病とは?精神疾患の種類やその症状について

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ストレス社会といわれるせいか、精神に障害をきたす人が増えています。メディアで取り上げられる機会も増えて、病気に対する認知度も上がり、身近な病気にもなっています。実際、精神疾患とは決して他人事ではなく、誰もがかかりうる病気なのです。しかし、精神疾患とはどこからどこまでを含むのでしょうか。今回は、そんな精神疾患について種類や分類方法、症状などを紹介しています。

精神疾患の定義とは?

精神疾患とは、もともとMental Disease やMental Illnessという英語からきている言葉です。脳の機能に何らかの問題が起こることで、感情や行動をコントロールする機能に異常が生じてしまう病気をいいます。発達障害、認知症、うつ病、適応障害など実にさまざまな病気が含まれます。

 

精神疾患という他にも、精神病や心の病などと呼ばれることがあります。しかし、それぞれに明確な定義があるわけではありません。法律によって定義が異なったり、専門家によって用いられ方が異なるのが現状です。

 

医療面においてのみ考えてみると、精神疾患、精神病、心の病はすべて同様の意味で使われることが多いです。精神疾患を診察する診療科も、精神科、メンタルクリニック、心療内科とさまざまな看板をあげていますが、どれもが精神疾患を取り扱います。ただし、診断基準は統一されたものがあるわけではないので、医師によって診断名が異なるという可能性は否めません。

 

精神疾患の主な種類とは?その分類方法について

精神疾患にはどのような種類があるのか具体的にみてみましょう。

精神疾患には明確な定義がないことから、分類の仕方も確立したものがあるわけではありません。医療面においても、原因から分類したものと症状から分類したものとが混同している状況です。

 

精神疾患を原因から分類した場合、大きく3つに分類されます。

1つ目が、原因が外因性によるものである精神疾患です。認知症や脳腫瘍、頭部外傷などです。脳にダメージを受けたり身体的な病気が原因で精神面に問題を生じているケースです。

2つ目は、明確な原因は明らかではないものの、脳に異常が生じることで精神面に影響をおよぼしていると考えられているものです。内因性精神疾患とも分類され、総合失調症や双極性障害などがこれにあたります。遺伝が関与しているとも考えられています。

3つ目は、主に心理的なストレスが大きく関係しているケースで、心因性精神疾患と分類されます。適応障害やPTSDなどがこれに含まれます。

 

この分類の仕方には必ずしも明確な線引きがあるわけでなく、原因が入り混ざっていることも少なくありません。したがって、診断する医師によって診断名が違ってしまう可能性が考えられます。

そのような理由から、よく使用されるようになった分類方法が、原因にはとらわれずに症状から分類する方法です。

 

症状から分類した場合、神経発達症群/神経発達障害群、統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害群、双極性障害および関連障害群、抑うつ障害群、不安症群/不安障害群、強迫症および関連症群/強迫性障害および関連障害群、心的外傷およびストレス因関連障害群、解離症群/解離性障害群など、細かく分類されることになります。基準がとても細かいこともあり、医師によって診断が分かれるリスクが少ないとされています。

 

精神疾患と精神障害とは違うの?

先に、精神疾患にもさまざまな呼ばれ方があることを説明し、その一部を紹介しました。なかに、精神障害という呼び方も考えられますが、精神疾患と精神障害の違いについてみてみましょう。

 

精神疾患とは、病気の症状や経過、予後などがわかっているものを指すことがほとんどです。疾患の原因は不明でも、その疾患にかかった場合にある程度の経過予測ができるものになります。一方の精神障害とは、医学的に精神的な機能の乱れは認めるものの、病態が明確ではない場合に使われることがほとんどです。明らかに苦痛は生じていて機能に問題があるものの、病態がはっきりしないという場合に用いられることになります。

 

英語によるMental Disease とMental Disorderをそれぞれ直訳したものが、精神疾患と精神障害と考えられています。しかし、ときにMental Disorderを精神疾患と訳すこともあり、混乱を招く原因にもなっています。やはり、確立された定義がないことが使われ方にも影響しており、今後の課題といえるでしょう。

精神疾患の症状とは?

精神疾患や精神障害があらわれた場合、具体的にどのような症状を認めるのでしょうか。いくつかの例を紹介します。

うつ病でよく認める症状に、「やる気が出ない」「これまで楽しんでいたことが楽しめない」などがあります。他人によって測ることができない症状で、「怠けている」「何を考えているのかわからない」と、ときに誤解を招くことも考えられます。

他の精神疾患では、「妄想」や「幻聴」といった症状があらわれることがあります。体中に何かがいると感じる「体感幻覚」を訴える人もあるでしょう。

症状は実に幅広く、同じ精神疾患であっても症状の出方に違いがあることも珍しくありません。また、必ずしも精神的な症状が出るとも限らないのです。なかには、不眠や食欲低下、頭痛、腹痛といった身体的症状が精神的症状よりも強く出ることも考えられます。

精神疾患を患っているかどうかはどうしてわかる?

精神疾患は、その症状から誤解を招いたり偏見をいだかれることが昔はよくありました。研究が進んだりインターネットが進歩したことから、そのような誤解も少しずつ解けてきています。

 

精神科のウェブサイトをのぞいてみると、簡単にうつ病の疑いをチェックすることができたり、ストレス度合いを測ることができるサイトもあります。自分が精神疾患ではないかと疑う場合、それらを利用することで、ある程度心に問題があるかどうかを自分でも確認することが可能です。しかし、あくまでも簡易のチェックです。きちんとした診断は専門家が総合的に判断しなければいけません。精神科の敷居も昔に比べると低くなっているので、心配な場合は早めに受診することをおすすめします。

どのような精神疾患であるにしろ、早期に治療を開始することが一番であることに違いはありません。もしかしたらと悩むのであれば、一度精神科医に相談をしてみるとよいでしょう。

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