朝刊シンドロームはうつ病の初期症状!見逃さないことが大事

うつ病を知る

朝起きるのが辛い、仕事に行きたくない……などの憂鬱な思いは誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。しかし、苦痛を感じるほどの憂鬱であったり、毎日毎日そのような憂鬱感が続いたりする場合は、うつ病の可能性も考えられます。今回は、「朝刊シンドローム」と呼ばれるうつ病の初期症状と対策方法について紹介します。

 

朝に気分が晴れないが、夕方から調子が戻る!?

朝目が覚めて憂鬱に感じたり、何となく仕事に行きたくないと思ったりする日は誰しもあるでしょう。しかし、そんな憂鬱が長期間続く場合にはうつ病の初期症状かもしれません。また、職場に特に問題はなく、仕事も比較的に順調なのに、仕事に行く気がしないという状況が続く場合も注意が必要です。
「朝刊シンドローム」という症状がうつ病の初期症状として注目されています。それまで習慣にしていた朝刊を読むという行動が、何となく気が進まなくなる症状です。日本人は新聞が大好きな国民といわれ、出勤前に毎朝自宅で、または電車の中で、会社に着いてから、朝刊を読むことを日課にしている人は多いといわれています。その新聞が面白く感じられない、見出しぐらいしか頭に入らない、となるのが「朝刊シンドローム」の基本的な症状です。
うつ病の初期とは日内変動による症状の差が大きく現れる時期でもあります。朝の起床時には症状が最もひどく現れ、夕方になるにつれて気分が晴れるというものです。この日内変動に目をつけた症候群が朝刊シンドロームで、朝は憂鬱感が酷く新聞を読む気にもなれないのに、夕方には気分も晴れ、苦労なく新聞が読めたりすることも特徴です。
ひどくなると、朝の憂鬱感が増したり、仕事に行くのが辛く感じてしまったり、朝だけでなく終始気分が晴れなくなってしまいます。

 

症状の改善に期待がもてる行動とは?

朝の憂鬱感が続くと感じた場合には以下のことに気をつけてみましょう。

・睡眠不足の解消

質の良い睡眠というのは、心身の健康に深く関与しているものです。寝不足であっては朝に起きるのが辛くても当然でもあります。まずは、慢性的な睡眠不足がないか、あればそれを解消しましょう。夜はできるだけ早く寝るように心がけます。スマホの光は睡眠の質を下げるので、寝ながらのスマホは控えたほうが無難です。

・規則正しい食生活と運動の習慣

睡眠だけでなく、食生活も心身の健康に大きな影響を及ぼします。偏った食生活は改めて、できるだけ規則正しく、バランスのとれた食事をとるようにします。運動の習慣も脳の血流を上昇させたり、夜間の睡眠に好影響を与えたりすることがわかっています。激しい運動をする必要はなく、軽く歩いたり、走ったりする程度で構いません。時間がない人は寝る前のストレッチや朝のラジオ体操でも良いでしょう。

・朝日を浴びて

人間は、朝から活動をして夜には眠りにつくという体内リズムができています。その体内リズムが乱れてしまうと、自律神経の乱れにつながり、うつ病にもよくありません。このリズムを乱さないためには朝日を浴びる習慣が大切だといわれています。朝にジョギングやウォーキングといった運動習慣を取り入れることは、朝日を浴びる効果だけでなく、朝ごはんを美味しく食べられるようになり、また夜の快眠にもつながるのでおすすめです。

 

朝刊シンドロームの診断基準とは?

朝刊シンドロームは名古屋大学名誉教授である「笠原嘉」氏によって提唱されました。明確な診断基準があるわけではありませんが、早期に本人や家族や上司といった周囲の人たちが朝刊シンドロームのようなうつ病の初期症状に気がつくと、早期診断につながり、必要であれば早期に治療を開始することができます。早期に医療介入をすることで、重症化を防ぐことにもつながります。
毎朝朝刊を読む習慣がある人には比較的に分かりやすい「朝刊シンドローム」ですが、スマホやタブレットの普及により、新聞を読まない人もいるかもしれません。朝に何となく身体がだるかったり、憂鬱に感じたりするということは、誰しも経験のあることで、うつ病の初期症状かの判断は難しいものです。
目安としては、憂鬱なことが苦痛であるかどうかを考えてみてください。また、朝が憂鬱なことで、何か生活に支障が出るかどうかもポイントです。例えば、以前は作っていた子どものお弁当が作れない、会社に遅刻をしてしまうなどです。
心当たりがある場合は前段落であげたように、自分の生活習慣を見直してみることをおすすめします。それでも朝の憂鬱が継続する場合には、一度専門家を受診してみると良いでしょう。できるだけ、早くに診断を受けることは症状を悪化させないためにも大切なことです。

 

朝に気分が晴れない人は生活習慣を見直してみよう

うつ病の初期症状として認められている朝刊シンドロームは、朝刊を読むことを習慣にしている人がどうしても読む気がしなくなってしまう状況をさしますが、それほどまでに朝に目が覚めたときの憂鬱感が酷いということです。もし、そのように感じる人がいれば、専門家に相談してみることをおすすめします。憂鬱感が軽度であれば、早寝早起きを心がけ、バランスの良い食事に適度な運動という生活習慣を見直すことで改善を期待できるかもしれません。憂鬱感が軽度でも、長期間に及んでいる場合には専門家を受診したほうが良いでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

おすすめ記事