意外と身近な週末うつ!週末だけ気分が落ち込む人は要注意

うつ病を知る

 

「平日は元気に働くことができるのに、週末になると脱力感にとらわれてなにもできないまま1日が終わってしまう」という悩みを抱えている人は、少なくありません。じつは、この症状は「週末うつ」と呼ばれる、うつ病一歩手前の注意が必要な状態なのです。

 

ここでは、週末うつとはどのようなものなのか、セルフチェック方法、うつ状態を改善する方法などを紹介していきます。

 

週末うつとは?責任感が強く真面目な人ほどかかりやすい

 

週末うつとは、平日は精力的に仕事をこなすことができるのに、週末になると全くやる気が出ず、なにひとつやりたかったことをできないまま1日を終えてしまう状態を指します。例えば、平日は問題なく朝起きることができるのに週末は昼過ぎまで寝てしまう、気分が落ち込む、やりたいことはあるのになに一つ手に付かない、などが代表的な症状です。

 

週末うつは、30〜40代の独身男性に多く見られるもので、真面目で責任感が強い一方、人付き合いが苦手な人ほど陥りやすいといわれています。

 

平日は仕事に追われているため、孤独感が気にならない人が多いです。しかし、週末1人で過ごしているときにふと強い疎外感に襲われてなにも手につかなくなり、生活のリズムを乱してしまうのです。「平日は普通に働けるから」と放置して週末うつが長引くと、日常的にうつ病に進行するリスクもあるため注意が必要です。

 

【1分でできる】週末うつセルフチェック

 

週末うつの代表的な特徴には「平日はなにも問題なく過ごすことができるのに、週末になると脱力感からなにもできない」ことが挙げられます。極端な例としては、平日は規則正しく生活できるのに、週末になると昼過ぎに目を覚まし、その後は布団の中でスマホを触っていたら1日が終わってしまうという具合です。

 

もし、平日も週末と同様になにもできない状態であれば、すでにうつ状態になっている可能性があります。そのため、心療内科や精神科などの専門医を受診して相談するようにしましょう。

 

上記に加えて、週末うつで生じる具体的な症状としては、倦怠感や気分の落ち込みがある、不眠である、食欲不振、息がつまるような感覚がある、とくに朝に無気力感が強い、首筋や肩が凝るなどが代表的です。このような症状が長期間継続している場合は、うつ状態の一歩手前であると考えられるため、注意が必要です。

 

 週末うつを改善するために。まずは「休息」をしっかり取ろう

 

週末うつになり、週末になにもできなくなると仕事以外の日常生活に大きく支障を来すようになります。部屋が片付けられず荒れてしまう、公共料金の滞納など、やらなければならないことはあるのに体が動かず、こころが焦るばかりで疲労も蓄積していきます。

 

このように、疲労やストレスが蓄積すると本格的なうつ病に移行する可能性が高いので、少しずつでも週末うつを改善する習慣を取り入れていきましょう。

 

うつ状態を改善するために最も大切なことは、「休息」です。「週末、寝ているだけなのに休息を取れないの?」と疑問に思われることもありますが、なにもできない自分に強い焦燥感を覚えている状態ではこころが休まることはありません。

 

そこでまず、「なにもせずに休む」ことを肯定しましょう。「これは自分の不調を回復させるために、なにもしないで休んでいるんだ」と自分の行動を認めることで、こころが軽くなります。

 

もしなにかできそうなことがあれば、1つずつできることを増やしていきましょう。優先したいのは、栄養バランスの整った食事を摂る、良質な睡眠を取る、リラックスできる状態を作ることの3点です。

 

とくにうつ病と食事の関係は深く、1日3食バランスのよい食事を摂るだけでもうつ状態はかなり改善されます。うつ状態で不足しがちといわれている、ビタミンB群や葉酸、必須アミノ酸の1種であるトリプトファン、鉄分を積極的に摂取することが大切です。

 

少し体を動かす余裕が出てきたら、散歩などの軽い運動や趣味に挑戦しましょう。ただ、うつ状態にあるときは、読書や映画鑑賞などの頭を使う趣味はもちろん、軽い筋トレやランニングでも楽しめないことが多いため、無理に行う必要はありません。

 

また、インターネットでの情報検索、飲酒やソーシャルゲームなどの依存性の高い趣味は、脳が疲れて症状の悪化を引き起こす要因になるため注意しましょう。

 

「助け」を求めることが週末うつ改善の第一歩

 

週末うつは、基本的に真面目で責任感の強い人ほどかかりやすい傾向にあります。このようなタイプの人は、なにか問題が生じたときでも自分の力だけで解決しようと抱え込みがちです。

 

また、相談したり助けを求めたりすることで、周囲の人に迷惑をかけることを嫌う人も少なくありません。そのため、週末うつになっても人に助けを求めることなく自分の内に抱え込み、症状を悪化させて本格的なうつ病に進行させてしまうケースも多いのです。

 

うつ病は、放置することで改善する病気ではありません。早期に改善させるためには、適切な治療を受けることが不可欠な病気です。週末うつが悪化して、日常生活だけではなく仕事にも悪影響が出るようになれば、多くの人に迷惑をかけることになります。そのため、できるだけ早い段階で専門医を受診してカウンセリングなどを受けるようにしましょう。

 

もし1人で病院を受診するのが難しい場合は、家族や身近な知り合いに症状を相談するだけでもこころが軽くなります。可能であれば、病院への付き添いを依頼するのもよいでしょう。

 

周囲に自分の状態を知っている人がいれば、生活習慣や食生活の改善に力を貸してもらうこともできます。うつ状態が悪化して手遅れになる前に、できるだけ早い段階で助けを求めるよう心がけましょう。

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