不安に感じることは病気なの?不安性障害の原因や症状とは?

うつ病を知る

不安を主訴にした病気が不安性障害です。しかし、不安を感じたことがない人などいないはずです。どこからどこまでの不安が正常で、どこからが不安性障害に属するのかは専門家でも判断が難しいでしょう。今回は、人が「不安」を感じてしまう理由や、病的に不安を感じてしまう不安性障害に関して、その原因や症状などをわかりやすく解説しています。

不安性障害の症状とは?

不安性障害とは読んで字のごとく、不安を主な症状とした精神疾患です。不安に感じることで、動機やめまいといった身体的症状を起こすこともありますし、パニック発作に発展することもあり、不安に次ぐ症状は多岐にわたります。不安性障害といっても、いくつかの種類の疾患に分けることができます。耳にすることも多いパニック障害やPTSD(外傷後ストレス障害)などが一例で、不安性障害という大きなジャンルの中の1つです。

主訴が不安といっても、誰でも不安は感じるもので、わかりにくいかもしれません。不安に感じるには理由があるのが一般的です。しかし、理由にそぐわないほどに不安を感じたり、これといったはっきりした理由もないのに不安を感じたりするときには病気である恐れがあります。

 

どうして人は不安を感じるのか?不安が強くなる原因とは?

そもそも、人はどうして不安を感じるのでしょうか。実は、人は不安を感じることで生き延びてきたともいえるのです。何か危険なことが差し迫ると、人は不安を感じ、危険に対応するようにできています。不安に感じることで、身体が反応をして血圧を上げたり、筋肉への血流を増やしたりして、戦いのモードに切り替えるのです。

つまり、不安に感じるということは決して悪いことばかりではありません。実際、ある程度の不安を感じることで、人は集中力を高めることができ、良いパフォーマンスにつながるといいます。しかし、あくまでもある程度の不安です。不安の程度が過度になってしまうと、良いパフォーマンスではなく悪い結果になる恐れが出てきます。いったん、不安が度を越すと、その不安は高ければ、高いほどパフォーマンスに悪影響を及ぼす確率があがってしまうといわれています。

不安性障害のように、過度に不安を感じてしまう原因については詳しいことはよくわかっていません。これまで心理的な要因が注目されてきましたが、今では脳内伝達物質が関係して脳に異常を起こしているという考えが有力です。他にも遺伝的な要因も少なくないとされています。

 

増え続ける心身への不安やストレス

心身にかかる不安やストレスは増え続けているといいます。考えられる大きな原因は仕事です。働く人の環境は年々変化しています。日本で主流とされてきた年功序列や終身雇用はなくなりつつあり、その代わりに成果や結果を重視する傾向にあります。正社員の数は減り、契約社員や派遣社員がどんどん増えているのです。

このように、働く人を取り巻く環境は厳しいものになりました。仕事をするのは男性という時代も終わりを迎えました。女性も結婚や出産で退職する人は少なくなり、いったん、退職をしても出産後に再び仕事に出る人が増えています。その分、夫婦で家事を分担したり、子育てと仕事を両立させたりしなければなりません。男性女性に関わらず、忙しい毎日を送っていることが少なくないわけです。

また、パソコンや携帯の普及に伴い、人間関係の希薄さを指摘する意見もあります。近所付き合いというものは都会ではほぼなくなり、社会に出てコミュニケーションの仕方にとまどう人がいるといいます。職場における人間関係に問題を抱える人が増えているのです。

こうして、心身にかかる不安やストレスは、働く環境やテクノロジー、社会の変化に伴い、増え続けていると考えられています。

 

不安性障害になるとうつ病を併発する可能性が高まる

人は誰しも不安に感じることがあり、それはまた正常であることを説明しました。例えば、近いうちに大事な試験を控えているなら体調を壊したくないと心配するのは当然です。しかし、他国で大きな地震があったと、我が家も地震で崩壊してしまうのではないかとおびえてしまうのは行き過ぎです。これといった理由がなく、ただ不安に感じてしまうのも病的であるといえます。

病的な不安を抱えていると、不安による苦痛だけでなく、外出を控えることで生活に支障を起こしかねません。そうして、徐々にうつ病へと発展していくことも少なくないといわれています。うつ病だけでなく、他の精神疾患を併発する確率も高まります。

不安が「正常範囲であるか」「病的であるか」「不安性障害を患っているか否か」という判断は専門家でも簡単ではありません。なぜなら、不安やストレスに対しての耐性は個人差が大きく、病的な不安かどうかを判断する基準は必ずしも一定ではないからです。時には、不安の原因が身体的な病気や薬物であることもあります。不安が強いと気になる人は、専門医による診察を受けることがおすすめです。

 

不安が強くなってきたと感じる人は精神科を受診

不安性障害とは、強い不安を感じることで生活に支障をきたしたり、心身に異常が出てしまったりしてしまう病気です。不安を感じることは人間として当たり前のことで、ある程度までの不安であれば、仕事やパフォーマンスの効率を上げることがわかっています。しかし、過度の不安は仕事の効率を下げるだけでなく、生活に支障を及ぼすことで、うつ病や他の精神疾患へと発展する恐れが出てきます。もしかしたら…と思う人は精神科や心療内科などを受診してみましょう。不安性障害かどうかの判断は、自分では難しいため専門家に判断してもらうのが一番です。

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