パワハラからのうつを防ぐ!対策とうつ病になりやすい人の特徴とは?

うつ病を知る

上司から、立場の違いを利用して理不尽なことをいわれたり、過剰に怒られることは珍しくありません。これらが原因で職場環境が悪化することや、精神的・身体的なストレスを受けることをパワーハラスメント(パワハラ)といいます。パワハラで心にダメージを受けるとうつ病を発症することがあります。しかし、同じ環境で仕事をしていてもうつ病になる人とならない人がいることも事実です。その違いは果たして何なのでしょうか。そして、パワハラでうつ病にならないためにはどうすればよいのでしょうか。

職場でのパワハラでうつ病に!

職場でのパワハラによるストレスが積み重なると、うつを発症することも多くありません。ある男性は、職場でも有名な怖い上司のもとに配属されました。指導は非常に厳しく、職場でのストレスが非常に強くなり、うつ病を発症してしまいました。

そして、結局休職にまで追い込まれてしまったのです。仕事でミスをしたときに、その理由を説明すれば言い訳としてさらにヒステリックに怒られました。これらが繰り返されたことがストレスの原因でした。しかし、当の上司に悪気はなく、若手をしっかり指導しなければならないという意識から、よかれと思ってとっていた行動だったのです。

また別の男性は、上司に人前で仕事のことを繰り返し怒られ、罵倒されることが続いていました。この職場ではやっていけないと思い配置転換を願いでたものの、それは叶いませんでした。配置転換ができないといわれたことで精神状態が急激に悪化したため、大学病院で医師の診断を受診。その結果うつ病と診断され、会社を休み、内服薬による治療を受けることになりました。

 

パワハラ上司に悩んでいるときの対策は?

うつ病が発症する一つの大きな原因は、ストレスです。パワハラは大きなストレスの一つとなり、うつ病を発症してしまう原因となることがあります。パワハラで困っている場合、その原因となっている上司から離れることがうつ病発症を防ぐ重要なポイントになります。うつ病を発症してしまった場合には、その上司から離れるために休職をすることが一般的な治療方針となります。

身近な人に相談することも大事です。自分自身の中でストレスをため込んでおくよりも、誰かに話すことで楽になる効果を見込めます。相談相手には状況を理解してくれる人を選ぶのがベスト。同じ業種の人やパワハラを受けたことがある人が近くにいれば、相談することをおすすめします。

どうしてもその職場から逃れられない場合は、自分の考え方を変えようと試みるのもよいかもしれません。頑張りすぎないように気を付けるとともに、自分はその上司に言われたこと・やられたことを気にしないぞという堂々とした態度をとることです。

しかし、自分の考え方を変えるのは簡単ではありません。特にパワハラを受けている場合、かなり大きなストレスを感じているのため、考え方を変える余裕が十分にあるとは思えません。考え方を変えようと思っても、できない場合もありますから無理をする必要はありません。

また、暴言や罵倒などがメインのパワハラである場合、パワハラの場面を音声あるいは動画で残すというのもいい方法です。パワハラの証拠にもなり、その証拠を残すためにこの場は耐えようという勇気につながります。

うつ病を発症しそうだという危機感を覚えた段階で、精神科や心療内科を受診するのも一つの手です。精神科や心療内科に通っているという事実は、会社側に「自分はストレスでだめになりそうだ」というサインを出すもっとも効果的な方法の一つです。

それだけでなく、医師や心理士に相談することで少しは楽になるでしょうし、本当につらくなったときはここで助けてもらえるという安心感も持つことができます。精神科や心療内科に行けば、パワハラの原因である上司から解放されるまでの間、向精神薬を使用して落ち込みや不安を和らげることもできます。

 

パワハラでうつになる人とならない人その違いは?

同じ職場、同じ上司の元で働いていても、うつ病になる人とならない人がいます。人それぞれに性格やストレス耐性が大きく異なることがその理由です。まじめな人や完璧主義者、責任感の強い人、頼み事を断れない人、自分より他人を大事にする人はうつ病になりやすいと言われます。

何事も適当にすますことができず、パワハラ上司にいわれるがまま必死に働きます。無理な要求でも呑み、懸命に仕事を遂行しようとしてしまうのです。そして、自分の中にストレスを抱え込んだまま徐々につらくなっていき、最終的にうつを発症してしまいます。

人目を気にする人や争いごとが嫌いな人も要注意です。物事を穏便に済ませようとしたり、自己主張をしたりすることが苦手なので、パワハラを受けていても自分が我慢すれば波風を立てずに終わると言い聞かせて、耐え忍んでしまいます。しかし、人にはストレスに耐えられる限界があり、それを超えてしまったときに、うつ病を発症してしまいます。

 

全く減らないパワハラが原因のうつ

厚生労働省は、都道府県労働局などに寄せられたパワハラの相談件数を調査しています。その結果、平成18年度から平成28年度にかけて、職場におけるいじめ・いやがらせ(パワハラ)の相談件数は著しい増加傾向にあることが明らかになりました。

また、同省は精神障害の労災補償状況についても調べています。この報告では、平成22年度から平成28年にかけて、パワハラが原因となり何らかの労災認定された件数が増加傾向にあることが示されています。

精神的な不調を抱えながらも労災認定されていない人も少なからずいることを考えると、パワハラが原因で発症した精神障害は、ここ数年決して減っていないことがわかります。精神障害のうちでうつ病の有病率が高いことも考慮すれば、パワハラによるうつ病は減少していないと考えてよいでしょう。

 

パワハラでうつにならないために

パワハラでうつ病になることはあります。ですが、パワハラによるうつ病は未然に防げる可能性もあります。パワハラの定義をしっかりと押さえておき、自分がパワハラを受けていることに気づくのが第一歩です。

我慢しすぎてストレスに押しつぶされる前に、今のつらさの原因が職場環境によるものではないか振り返ってみましょう。パワハラを受けているとなれば、周りの人や医療機関に相談することも大事です。

パワハラでうつ病になってしまう前に、周りから適切な支援を受けることが大事です。そして、原因となっている職場や上司から離れられるように、できるかぎりの対策が重要なのではないでしょうか。

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