これって週末うつ?休日に何もできないのはうつ状態のサインかも!?

うつ病を知る

うつ病は、なによりも早期発見と早期治療が大切な疾患です。しかし、自分がうつ状態と自覚するのは難しく、初期対応が遅れてしまうケースは少なくありません。

 

もし自分がうつ状態にあるのか不安に感じたら、まずは休日の過ごし方を見直してみましょう。なにもできない休日が慢性化し、その状態に焦りを感じているのであればうつ状態になりかかっている可能性があります。

 

ここでは週末うつのサインやその原因、うつ状態に悪影響を与える休日の過ごし方やおすすめの休日の過ごし方をご紹介します。

 

休日に何もできなくなってきたら、うつ病のサイン!?

もし今の状態が、うつ病なのか単にゆううつな気分が続いているだけなのか分からなくなったら、まず一度自分自身の休日の過ごし方を振り返ってみましょう。うつ状態の手間にある場合でも、「会社にいる」という緊張感から仕事は普段通り行えるという人は多いものです。

 

しかし、休日自分一人だけで過ごしているときは、仕事の緊張感から解放されています。せっかくの休日なのに昼過ぎまで寝てしまい、そこから何もやる気が起こらず、気づいたときには1日が終わっているという状態が続いている場合は注意が必要です。

 

もちろん、まれにこのような状態に陥るだけであれば問題ありません。もし、休日に予定していたことが何もできず、ただ時間だけが過ぎていくような状態が続くと、次第に仕事以外の全てが行えなくなっていきます。

 

その後、部屋の片付けが慢性的にできない状態や公共料金の支払いまでも滞るようになると、心の中には強い焦りが生まれ始めます。「あれもこれもしなければならない」という焦燥感に包まれていると、休日であっても心はなに一つ休まらないばかりか、疲労を蓄積させる要因になってしまうのです。この疲労の蓄積により、うつ状態は少しずつ進行していきます。

 

働き方の変化による「脳疲労」がうつ病を引き起こす

うつ病を引き起こす大きな要因として、「脳疲労」が挙げられます。脳疲労とは、集中力や判断力の低下により日常生活や仕事に支障をきたしている状態です。20世紀後半までは、労働といえば実際に体を動かすものが中心でした。

 

しかし、20世紀後半以降、日常業務の中にパソコンが導入され、労働のメインは体ではなく頭を働かせることに変化し始めました。肉体疲労は体を休ませれば解消されましたが、脳の疲労は寝ても解消されないばかりか、不眠を引き起こす原因にもなっています。

 

また、労働時間の増加も脳疲労の原因となります。2014年に行われた調査によれば、1987年には月間175.9時間であった労働時間が、2014年には月間149時間と一見減少しているような報告がされました。

 

その一方で、40代〜50代の勤務時間の増加と睡眠時間の減少も報告されているのです。この結果から、長時間労働やサービス残業の増加といった、勤労者のストレスが増大している可能性が高まっているといわれています。

 

長時間労働による脳の過活動は、睡眠障害を引き起こす原因です。睡眠の質が低下すると脳疲労が回復しないため、脳の働きは悪くなり仕事の能率も低下します。すると、同じ仕事であっても時間がかかるようになり、さらに脳疲労を増長させてしまうのです。

 

脳疲労状態が慢性化すれば、さらに疲労が蓄積して脳不調の状態となります。これはすでに、うつ病の手前の状態にあるといえます。

 

うつ状態のときの週末の過ごし方!こんな過ごし方はNG?

うつ病の手前状態にあるとき、休日になにもできないと大きく焦りを感じます。しかし、この状態のときに、無理やりなにかをしてしまうと症状が悪化する場合が多いため、注意が必要です。

 

うつ状態にあると、人間の活動力や思考力は大きく低下しています。そのため、勉強をしてもなかなか頭に入りませんし、ランニングをしても目標の距離を走れずに、自分自身にがっかりしてしまうことが多いのです。

 

ランニングやウォーキング、筋トレなどの体を動かすものはもちろん、勉強や読書、映画鑑賞なども思っている以上に頭を使います。また、インターネットでの情報収拾なども脳疲労を悪化させるため、うつ状態のときはできるだけ避けるようにしましょう。

 

加えて、飲酒やパチンコ、ソーシャルゲームなどの依存性の高いものも、脳疲労の原因とされています。これらはうつ状態でも行えますが、うつ状態を回復させることにはほぼつながらないと考えられています。

 自宅でリラックスすることがうつ状態脱却の鍵!最適な方法とは?

うつ状態にあるとき、大切なのは「これを行えば自分はリラックスできる」という手段を持つことです。思考力や活動力が低下していてもリラックスできる手段があれば、脳の回復力を高めることができるのです。リラックス手段として代表的なものには、まず入浴が挙げられます。

 

普段シャワーばかりでお風呂を済ませている人は、ぬるめのお風呂に入浴剤を入れてのんびりしてみましょう。また、お香やアロマなど、お気に入りの香りでリラックスするのも良い方法です。嗅覚により刺激は、五感の中で脳にもたらす効果が最も強いといわれているため、脳疲労の回復にはとても効果的なのです。

 

部屋の中にリラックスできるお気に入りのスペースを作ったり、日光浴のできるお気に入りの場所を見つけたりするのも脳疲労の回復を促します。リラックススペースが一つあるだけで、「ここに入れば自分はリラックスできる」という条件反射が生まれるだけでなく、日光にはうつ状態を回復させる効果が期待できます。また、ときにはジャンクフードを口にしても良いでしょう。

 

もちろんジャンクフードばかり食べていては健康を害しますが、我慢してばかりではストレスが蓄積してしまいます。自分なりのリラックス手段を活用し、少しでも脳の疲労を和らげてあげることが、うつ状態脱却の鍵となるかもしれません。

 

自分の状態を把握するための手段として、休日の過ごし方を見直すことは大きなヒントになります。もし、休日にやりたいことがあったにも関わらず、なにもせずに休日が終わってしまう状態が続いていたら、うつ病を疑いましょう。

 

うつ状態の手前にあると、休日になにもできない自分に焦りを感じることもありますが、ここで無理をしてしまうとうつ状態を悪化させることにもつながります。仕事による脳疲労を抱え込まず、自分なりのリラックスできる手段を見つけ、うつ病の予防やうつ状態からの脱却を目指しましょう。

 

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