うつ病の治療と仕事の両立は可能?

うつ病を知る

うつ病とはストレスとの関係も強く指摘されていて、休息することが大切だといわれます。したがって、うつ病になると、仕事を休職したり、辞めざるをえなかったりする人がいます。しかし、なかにはうつ病にかかりながら仕事を続けている人もいるのです。うつ病の治療と仕事を両立させるためには、どのようなことに注意をすれば良いのでしょうか?

うつ病が与える仕事への影響

☆対人関係のストレス
うつ病になると、気分が落ち込むだけでなく、人と接することが億劫に感じることが多いといわれているので、営業や接客業の職業についている人は苦労が絶えないでしょう。営業や接客業でなくとも、全く人と接する必要のない仕事というのは少ないものです。電話には対応しなければいけませんし、上司や同僚とのコミュニケーションも必要です。

☆仕事の効率が悪くなる
うつ病になると、集中力に欠けてしまうので、どうしても仕事の効率が普段に比べて悪くなってしまいます。仕事への意欲も湧いてこないケースでは、手のかかる仕事や面倒な仕事をついつい後回しにしてしまい、どんどん仕事が山積みになるなど、悪循環に陥る可能性があります。

☆遅刻や欠勤が増える
朝の目覚めが特に辛いことが多く、なかなか起きられないということも少なくありません。不眠に悩まされる人も少なくないので、なおさら朝が辛くなってしまいます。

☆仕事のミスが増える
通常のときに比べて集中力がないので、どうしてもミスが増えてしまいます。イライラすることも多く、そうすると注意力もさらに散漫になってしまい、普段は何の問題もなくこなしている仕事でも失敗してしまうのです。

うつ病の治療と仕事の両立

ストレスが要因となってうつ病を発症するパターンは非常に多いといわれますが、その場合、仕事がうつ病の要因になっていることも少なくありません。原因となるものは上司との関係であったり、仕事内容であったり、職場の環境であったり、さまざまでしょうが、仕事が原因であるとはっきりしている場合には、一旦、休職をして仕事から離れて、療養に専念する方が治療への近道であるかもしれません。

しかし、実際に職場の上司に話をするとなると、なかなか勇気がいるものです。昇進できなくなるのではないか、今後の仕事に支障が出るのではないかといった不安は小さくないでしょう。そこで、できることなら仕事を続けながらうつ病を治したいと考えてもおかしくありません。

仕事をしながらうつ病の治療をするにあたって、一番大切なことは専門の医療機関にかかるということです。今の自分の状況を客観的に専門家に診断してもらうことは重要です。一つの医療機関でなく、幾つかを受診してみて治療方針の違いを確認してもいいでしょう。仕事を続けたい旨を伝えて、そのことが可能か、どのような治療を行っていくのか、気になることは全て尋ねてみることをおすすめします。自分が納得のできる医師の元で、納得のいく治療を受けることは大切なことです。

そして、できれば職場の上司にはうつ病であることを隠さずに報告した方が、病気に対する理解が得られて仕事を続けやすくなります。場合によっては部署移動を希望した方が良いかもしれません。例えば、営業職では会社のお客様に対して細かい配慮をする必要がありますし、ノルマを強いられていたり、結果を強く求められていたりすることが少なくありません。できるだけ自分のペースで仕事を行える部署が好ましいでしょう。それが自分の望んできた部署とは違っても、まずはうつ病の治療と仕事を両立するために、なるべくプレッシャーの少ない部署で働いた方がうまくいく可能性が高くなります。

無理のない仕事の進め方

うつ病の治療は長期間に及ぶことが一般的です。はたから見ると、ゆっくりと前進しているように見えるかもしれませんが、実は、少し良くなったり、少し悪くなったりを繰り返しながら、前進しているのです。したがって、調子が良いからといって、仕事を無理したり、内服薬を勝手に調節したりすることは禁物です。自分の状態を自己判断するのではなく、職場の人間、医師ともできるだけコミュニケーションを図りながら、回復に向けて計画を立てるようにしましょう。

うつ病は再発率も高い病気ですから、心身ともに大きなストレスとなるようなことは避け、余裕を持った日常生活を心がけた方が良いでしょう。目安としては、朝昼夕の3度の食事がきちんととれることは欠かせません。規則正しいだけでなく、バランスのとれた食事をすることも意識してください。そして、運動の習慣を持つ余裕が生活にあると好ましいです。毎朝のウォーキングや週3回のランニングなど運動内容は自分ができるもので構いませんが、続けることが大切です。朝の仕事の前や、仕事が終わってからなど運動の習慣をもつ余裕がある程度の仕事量を心がけることをおすすめします。

うつ病の治療をしながら仕事をするには、医師や上司との連携が大切

うつ病になった場合、自分一人で抱え込んで仕事を続けるのは大きな負担になります。医師に治療方針をきちんと確認し、職場ときちんと話し合いができると、うつ病に対して理解が得られる可能性が高くなります。

理解が得られると、仕事を続けやすい職場に変えてもらえるとか、より治療を行いやすい環境が整うといえるでしょう。うつ病の治療はただ薬を内服していれば良いわけではなく、食事や運動など日常生活からもきちんとアプローチをすることが大切です。そのためには自分が信頼できる医師に診てもらい、職場の上司とも上手くコミュニケーションをとる必要があるといえます。

 

 

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