うつ病の原因は複雑!もしかしたらうつ病になりやすい体質かも?

うつ病を知る

うつ病の原因は一つではありません。いろいろな要因が複雑に絡み合うことで発症するとされています。うつ病になりやすい性格ということも要因の一つです。もし、自分がそれにあてはまるのであれば、注意をした方がよいかもしれません。うつ病は誰でも発症する可能性のある病気です。うつ病の基礎知識を身につけて、いざというときに備えましょう。

うつ病の原因は複雑

うつ病とは脳の異常によって起こることがわかっていますが、明確なことはまだはっきりしていません。ただし、うつ病の原因は1つではないということは確かです。さまざまな要因が重なることで、脳の異常が起こるのです。要因として考えられているものに、「環境」「性格」「遺伝」があります。環境とは、自分に降りかかるさまざまな出来事のことをいい、仕事上や人間関係のストレス、大事な人との離別などがそれにあたります。ただし、必ずしも良くない出来事だけだとは限りません。栄転や引っ越し、結婚などうれしいはずの出来事が、環境の変化によるストレスからうつ病の要因になることもありえるのです。

性格とは、うつ病になりやすい人には性格の特徴があるということです。従来のうつ病になりやすい人は、比較的に真面目な人に多く、仕事熱心だといわれています。したがって、働き盛りの年配者にうつ病が多いのです。周りに非常に気を遣うという人もうつ病になりやすく、他人との調和を大切にすることでストレスがたまりやすいのです。

遺伝については、明らかにうつ病を引き起こす遺伝子が見つかったわけではありません。しかし、親がうつ病を発症した場合、その子どもがうつ病を発症するリスクは高くなることがわかっています。以上のような要因が自分に1つ含まれるからといって、将来、必ずうつ病を発症するわけではありません。いくつかの要因が複雑に絡み合うことによって、脳の異常を引き起こし、うつ病に発展すると考えられているのです。

 

うつ病になりやすい性格とはどんなもの?

うつ病になりやすい人の性格について、さらに詳しく説明します。人間には「気質」といい、教育や学習によって備わった性格ではなく、生まれたときから自分に備わっている性質があるとされています。うつ病になりやすい人の気質には特徴的なものがあるのです。「循環気質」「執着気質」「メランコリー親和型気質」のいずれかにあてはまることが多いでしょう。逆に、これらの気質にあてはまる人はうつ病を発症するリスクが高まるので注意が必要ということでもあります。

循環気質とは、そう状態とうつ状態を繰り返すことを意味します。社交的で、親しみやすい面をもっている一方で、気分がふさいでしまうことも少なくありません。精神的に不安定であることが特徴です。執着気質とは、責任感が強く一生懸命にがんばるタイプの人です。完璧主義者で、物事を白黒はっきりさせたがる傾向にあります。何事にも手を抜くことができずに、自分を追い込んでしまいがちです。

メランコリー親和型気質とは、メランコリー(悲哀)な感情に陥りやすい人をいいます。周囲への配慮を忘れずに、調和を大事にする人に多い傾向です。そのぶん、他人からの評価を必要以上に気にしてしまい、悲観的になってしまう面をもっています。

 

うつ病と脳の関係

うつ病は脳の異常によって起こることを前述しました。脳とはさまざまな命令を体にくだしています。その脳の命令に欠かせないのが、「神経伝達物質」という物質です。神経細胞から神経細胞へと情報を伝えている物質ですが、うつ病になると、神経伝達物質の1つとされる「セロトニン」が不足することがわかっています。

神経伝達物質にはさまざまなものがあり、それぞれ役割があります。セロトニンとは幸せホルモンとも呼ばれていて、人の感情に作用する物質で、特に意欲や自発性の機能をつかさどっている部位に影響を及ぼすことがわかっています。他に、不安を抑える部位にも関係しているとされています。さらに、睡眠にも関係することが研究で裏付けされていて、うつ病を発症すると、睡眠のトラブルを起こすことが少なくないのです。

 

うつ病は心だけでなく体にも影響が出る

セロトニンの不足から睡眠に関するトラブルが少なくないことを説明しました。眠りにくいといった入眠困難、朝早くに目が覚める早朝覚醒、夜中に何度も目が覚める中途覚醒、熟睡障害などが認められます。うつ病による症状は決して精神的なものだけとは限らないのです。

睡眠のほかにも、食欲に変化がみられることがあります。一般的には低下することが多いですが、なかには増加する人もいます。その場合は、特に甘いものを欲することが多いとされています。倦怠感が強くあらわれることも少なくありません。体が重く感じて、ずっと疲れが残っていると感じることがあるのです。他にも、頭痛や動悸、腹痛といった症状を感じたり、ホルモンの異常から月経不順や勃起障害を引き起こしたりすることもあるでしょう。うつ病というと、心の病気と考えがちですが、なかには精神症状よりも身体的症状の方が強くあらわれることもあるので、注意が必要です。

 

うつ病かも?と思ったとき

うつ病の疑いがあるかもしれないと思ったときには、できるだけ早くに専門家に相談することです。治療の基本は休養と薬物療法です。薬の助けを借りながら、心と体を休めて、エネルギーの回復を待ちます。薬は、すぐに効くわけではないので服用しながら数週間ようすを見るのが一般的です。また、症状がよくなったと普段通りの生活に戻したり、薬をやめてしまったりすると、症状がぶり返すことがあるので気をつけなければいけません。

うつ病になる人には特徴的な物事の考え方をするので、それを改めるために、カウンセリングを行うことも少なくありません。どちらにしても、うつ病の治療はそれなりに時間を必要とします。焦らずに治療に取り組むことが一番大切なことです。

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