うつ病のサインを見逃さない!うつ病の治療には頑張らないことと家族のサポートが大切

うつ病を知る

 

うつ病の患者数は増加傾向にあり、生涯にうつ病を経験する人は16人に1人いると推定されています。そのため、うつ病は決して他人事ではなく自分にも起こり得る身近な病気ということを考えなければなりません。

うつ病は、2週間以上の長期に渡ってほぼ1日中気分の落ち込みや興味などの喪失が起こります。一時的な気分の落ち込みは、いつでも誰にでも起こり得ることです。しかし、もし長期間に渡ってひどい気分の落ち込みが継続し、日常生活に支障を及ぼしているようであればうつ病を疑いましょう。

ここでは、うつ病の特徴的な症状や治療方法、家族へのサポート方法などを紹介します。

うつ病の特徴的な症状とは?心の悲鳴を無視しないで

うつ病は、脳の機能になんらかの問題が起きて感情や意欲が生み出されなくなっている状態だと考えられています。単に気分が落ち込んでいるだけではないため、気力で解決できるようなものではなく、回復には適切な治療が必要な病気なのです。うつ病と気分の落ち込みを見分けるポイントは、抑うつ気分などの心の症状に加えて、睡眠障害や食欲減退といった体の症状も伴うことです。

また、うつ病になると「外出することができずに会社や学校に行けない」「会社まで行けたとしても仕事をこなすことができない」「以前は普通にできていた家事ができない」などの日常生活に支障をきたす症状が現れるのも特徴的です。趣味やレジャーへの興味の喪失、人付き合いが億劫になるなどの症状に悩まされるケースも少なくありません。

うつ病の症状には個人差が大きく、自分自身でも症状を正確に把握できないこともあります。もし気になる症状があれば、心や体に生じている異常を記録してまとめておきましょう。自分では単に気分が落ち込んでいるだけと思っていても、症状をまとめることでうつ病に気づくこともあります。

もしうつ病になってしまったら。控えるべき行動と心がけたいこと
うつ病になってしまったら、まずは心と体を十分に休ませることを第一に考えましょう。うつ病になる前に忙しい毎日を送っていた人は、休養を取ることに罪悪感を抱いてしまうこともあります。しかし、十分な休養は薬物療法などの治療の効果を高めるためにも必要なことです。心と体をしっかり休めて、うつ病治療に専念することが早期の社会復帰に繋がります。

長期の休養を取ることに慣れていないと、つい休養期間でも無理やり外出したり不慣れな家事に手を出したり、焦って行動してしまいがちです。しかし、うつ病を改善するためには焦らずに静かな環境で安静を保つことが大切です。

1日3食を決まった時間に摂る、睡眠時間を確保するなどして規則正しい生活リズムを保つよう心がけましょう。気分が良いときは、散歩などの軽い運動を行うのも良い休養方法です。無理に何かを始めるのではなく、やりたいと思えるようになったときに少しずつできることを実行していくようにしましょう。

うつ病の治療はどのように行われるの?

うつ病の治療では、精神療法と薬物療法が併用されるケースが多いです。精神療法は、医師やカウンセラーなどと対話を重ねながら問題を解決する方法を模索していきます。一般的な精神療法には、認知行動療法と対人関係療法があります。認知行動療法はマイナス思考によるうつ病の悪化を防ぐことを、対人関係療法はうつ病の原因となった対人関係の問題を解消してストレスを軽減させることを目的に行われます。

うつ病の薬物療法に主に用いられているのは、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)といった抗うつ薬です。このほか、症状に合わせて抗不安薬や睡眠導入薬、気分安定薬、非安定型抗精神薬などが併用されます。

うつ病は治療薬を飲めばすぐに改善するものではなく、完治するまで服用を継続することと自分の判断で薬の用量増減しないことが大切です。たとえ調子が良くても自己判断で服薬中止などはせず、必ず主治医の指示通り服用するようにしましょう。

家族が助けを求めてきたときのサポート方法

もし家族がうつ病になってしまって助けを求めてきたら、まず患者本人の話にじっくり耳を傾けましょう。話を否定したり途中で口を挟んだりすることは、控えて最後まで話を聞くよう心がけることが大切です。もし、患者本人にあまり話をしたくない様子が見られたら、無理に聞き出さずに話せるようになったらいつでも話を聞くという姿勢を取りましょう。

心の不調が見られるときに大切なことは、患者本人が安心して休養を取れる環境を作ることです。原因探しのために無理に話を聞き出したり、元気がないからと無理やり旅行に誘うなどの特別な行動をしたりするといったことは控えましょう。

また、重要な決断を迫ったり、励ましたりすることもうつ病の症状を悪化させることがあります。どう行動すべきか分からなくなったら、受診の際に付き添って主治医にどうサポートすべきか相談するのも良いでしょう。

しかし、あくまで付き添いの立場であるため、主治医と患者本人の対話を妨げるほど喋りすぎないように注意する必要があります。

うつ病のサインを見逃さず、じっくり治療のサポートを

食欲が落ちている、元気がない、口数が減ってため息が増えた、趣味や睡眠時間が減ったなど、うつ病を示すサインはたくさんあります。うつ病を放置してしまうと悪化して最悪自殺を招くこともありますので、これらのうつ病のサインを見逃さず適切な治療を受けることが大切です。また、もし家族にこれらの症状が見られたら、まずは本人の話に耳を傾け、必要があれば病院で相談することをすすめるようにしましょう。

うつ病は、治療をしていても改善と悪化を繰り返す病気です。一時的に症状の改善が見られたとしても、そこで自己判断で治療を止めてしまうと悪化してしまうケースが少なくありません。うつ病は再発しやすいことも特徴の1つなので、症状が安定しても油断せずに医師と相談しながらじっくり治療を続けるよう心がけることが大切です。

 

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