うつ病とホルモンの関係!年代別に女性のうつ病の原因をみる

うつ病を知る

女性であれば、月経の前にイライラしたり食欲に変化がでたり、頭痛がしたりと、不快な症状を経験したことが一度はあることでしょう。

また、それが女性ホルモンの影響であることはよく知られていることです。女性ホルモンとは人の精神に大きく関係するホルモンであることがわかっています。今回は、ホルモンの分泌とうつ病の関係について解説します。

 

思春期や学生時に多いうつ病の原因

女の子は思春期になると、子供を産むための体の準備が始まる時期で女性ホルモンの分泌によって月経が始まります。しかし、卵巣は未熟ですからホルモンの分泌が不安定な時期でもあるのです。

また、思春期とはとても多感な時期でもあり、大人にしてみれば大した事には思えないことにこだわったり落ち込んだり、真剣に悩んだりするものです。特に学校生活を送る中で、友人との関係や恋愛問題、部活動などに悩みを抱え、精神的なストレスとなって体に大きくのしかかることがあります。

さらに、思春期や学生時代という若い頃は必要以上に自分の見た目を気にするあまり、無理なダイエットをしたり友人と夜更かしをしたりすることも多々あります。すなわち、ホルモンのバランスが不安定なうえに、身体的および精神的ストレスを受けることでうつ状態へと発展しやすい時期なのです。

自我が発達して親の介入を拒む時期ですが、まだまだ親がしっかりと見守ってやる必要があります。学校生活で悩んでいることはないか、睡眠は十分にとれているか、栄養が偏っていないか、最低限の介入は必要といえます。

 

成人女性の多いうつ病の原因

思春期や学生時代を過ぎると、大人の女性に成長します。社会人としての道を歩み始めるのです。仕事を始め、責任というものを痛感し成長していきますが、当然いろいろな問題に直面しながら進んでいかなければいけません。仕事の失敗、人間関係、なかには男女の格差に悩む人もいるかもしれません。

体は成熟して卵巣の機能も安定するので妊娠や出産に一番適した時期といえ、実際にこの時期に出産を経験する女性が多いでしょう。妊娠や出産をすると女性ホルモンの分泌に大きく変化が生じるため、精神的に不安定になることが少なくありません。

出産に絡む問題として結婚があり、それらは共に人生での大きな出来事といえます。女性の場合、結婚や出産に直面すると必ず仕事を辞めるかどうかについても考えなければならないのが現状です。

出産をしても、子育て、二人目のこどもと、次から次へと乗り越えるべきハードルに向き合う必要があります。この時期の女性は選択する道によって生活は大きく変わりますが、どの道を選んでもそれなりに苦労がつきまとうものです。さらに、若いことで無理をしてしまい、生活のリズムを壊す女性が多いのも特徴です。

食事が不規則になったり外食が増えることで栄養素が不足したり、仕事に没頭するあまり睡眠不足に陥ることもあり、それらがホルモンバランスを乱す原因となりえます。そこへ精神的なストレスがかかり、うつ病へと発展することがあります。

できるだけ規則正しい生活を心がけ、友人や仕事の都合で外食をすることも多いでしょうが、栄養バランスには気を配るようにしなければなりません。そして、上手に自分の時間を作って、ストレスを解消する方法を見つけることが大切です。

中高年女性に多いうつ病の原因

40歳を過ぎるころから卵巣機能は低下を始めます。一般的に50歳前後で閉経を迎える人が多く、閉経に向けてホルモンの分泌が低下し、不安定になる時期です。

この時期は更年期とよばれて、更年期障害からさまざまな体の不調を起こしやすい時期といわれています。のぼせ、耳鳴り、動悸、頭重感、頭痛、嘔気などの不定愁訴を訴える人が多くいます。また、中高年になると子どもが大きくなり手が離れていく反面、親の介護や夫婦の問題、子どもの就職や結婚の問題など、新しい悩みがストレスとして大きくのしかかりうつ病へと発展することが多いです。

最近はプレ更年期といい、更年期の前にも体調不良を訴える女性が増えています。症状はさまざまで身体的なものから精神的なものまであり、外出するのも苦痛になる人がいます。そのような状況で家庭の問題や将来の不安が浮上すると、悪い方向へ引っ張られがちです。比較的にまじめで几帳面な性格の人が陥りやすい傾向があります。

将来のことを考えることは大事ですが、上手に息抜きをすることも大切です。家族のことだけでなく、自分の趣味の時間や運動の習慣を作って、上手にストレスを解消しましょう。

老齢期女性に多いうつ病の原因

閉経が過ぎると、ホルモンの分泌は低いまま落ち着きます。しかし、この時期は女性ホルモンの低下から骨密度が低下して、骨折などの問題が起こりがちです。

健康面への不安、友人や配偶者の死からの孤独感、嫁姑問題など、深刻な精神的ストレスが尽きません。そういった環境の変化を引き金にしてうつ病を発症する高齢者が増えています。

高齢者のうつは「老人性うつ病」と呼ばれています。認知症との見分けが難しく、放置されることもしばしばあります。認知症は進行しないように気をつける必要がありますし、うつ病は適切な治療と療養で治る病気です。なかなか自分から受診をするということが少ないので、家族が少しの変化も見逃さずに、早期に対応するのがうつ病を悪化させない方法でしょう。

一生を通してホルモンの分泌が変化する女性!年代別うつ病に注意しよう

うつ病とは、ストレスに大きく関係する疾患です。女性は一生を通してホルモンの分泌が大きく変化することで、すでに体がストレスを受けています。そこへさらなる精神的や身体的なストレスが加わることで、うつ病が発症することがあります。

年齢に関わらず、規則正しい生活や食事、睡眠をしっかり確保するといった基本的なことは身体的ストレスを軽減するために大切です。そして、精神的なストレスを解消するためには、運動や趣味など自分なりのストレス解消方法をもっておくことをおすすめします。

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