「うつによる離婚」と「離婚によるうつ」それぞれの原因や違いって何?対策法を抑えておこう

うつ病を知る

夫婦関係は外から見えにくいため、デリケートな問題を抱えている家庭が多くあります。パートナーからの暴力や暴言に悩む場合があっても、他の人に頼ったり相談したりできない場合もあるでしょう。家庭内の問題を1人で抱えてしまった結果、うつの症状が出てしまう人も少なくありません。

 

この記事では、「うつによる離婚」と「離婚によるうつ」の違いや対策法などについて紹介します。

 

うつが原因で離婚することってあるの?

結婚生活を送るなかでうつになる原因には、子育てや仕事での悩み、パートナーとのすれ違いなどが挙げられます。女性の場合には、パートナーの不倫や暴力などが要因として多くあります。また、男性の場合には、仕事における失敗や人間関係がうまくいかないときにうつが発症しやすいことが特徴です。
重度のうつなどのように、パートナーが回復しがたい精神病にかかってしまった場合は、裁判で離婚を請求することができます。なぜなら、重い精神病を患っており回復の見込みがないときには、結婚生活を継続することが困難だというふうに判断されるからです。実際に回復しがたい精神病と判断されるのは、統合失調症や躁うつ病、認知症などが挙げられます。うつの場合には、不治の病ではないため判断がむずかしいといわれています。

 

また、パートナーがうつにかかったことで、自分自身もうつを発症してしまうことがあります。なぜなら、日々生活を共にするため、パートナーのメンタルの状態に共振してしまうためです。このように身近にいる人のうつがうつってしまうことを、感応精神病と呼びます。このような状況になる恐れがある場合には、自分自身がうつを発症する前に、早期に精神科へ受診することが大切です。また、パートナーがうつの状態になっているときにはその言動を否定せず、主張することに共感するよう心がけましょう。

 

離婚によってうつになるケース

離婚をするときには、双方に精神的に大きなストレスがかかることが一般的です。離婚をすることによって、うつを発症してしまう人も少なくありません。離婚をしたことによって自分自身を責めてうつになるケースや、1人きりになった寂しさからうつを発症することもあります。また、理不尽な理由から離婚せざるをえなかった場合にはパートナーへの怒りを感じ、うつになることもあります。子どもがいる場合には、育児と仕事を両立していけるか大きな不安を感じる人もいるでしょう。シングルマザーの場合には、離婚により働く必要性があっても正社員にはなれず、貧困家庭となるケースも多く、その結果うつを発症するケースもあります。

 

離婚が原因でうつとなるときの流れとして、まず不眠や食欲不振、自殺願望などの症状が出るようになります。次に、めまいや胸の圧迫感など、身体的な症状を感じる人が多いことが特徴です。誰にも相談することができず自分だけの殻にとじこもった結果、うつを発症してしまいます。

 

うつと離婚が同じタイミングで起きる場合

パートナーとの関係が悪化している場合、うつの症状が出るのと同時に離婚に発展するケースもあります。うつになる原因には、モラルハラスメントや家庭内暴力が挙げられます。しかし、離婚と同じタイミングでうつになると、決定しなければならないことが多い離婚の手続きや取り決めの際に精神的に消耗してしまいがちです。その結果、離婚後にうつが重症化してしまい治療が長引いてしまうケースもあります。うつになると、判断力や記憶力が低下することが特徴として挙げられます。不眠の症状が出ている場合には、正確な判断ができないこともあるでしょう。

 

そのため、離婚と同じタイミングでうつが発症した場合には、まず通院をして症状の軽減に努める必要があります。自身の症状に合った薬を服用することで、症状も軽減しやすくなります。離婚に関する取り決めを早急に行うのではなく、第三者に間に入ってもらったり時間を空けたりしながら進めていくようにしましょう。

 

うつの兆候を感じたら早めに相談しよう

うつの兆候を感じたら、早めに対処する必要があります。なぜなら、重症化してしまうと自殺企図などの深刻な症状が発症するケースもあるからです。不眠や食欲不振などのうつの症状が見られた際には、まず病院で受診するようにしましょう。医師から処方された薬を服用し、十分な休息をとることでうつの症状も軽減しやすくなります。仕事や家事、育児などで大きな負担を感じている場合には、上司や両親などへうつのことを話し協力を得ることも必要です。周囲に理解してもらえることで、時間をかけて休養をとりやすくなるでしょう。また、保健所へうつの相談に関して電話をすると、保健士が家庭へ訪問してくれるケースもあります。家から出ることが難しい人は、保健所へ電話で相談してみると良いでしょう。

 

厚生労働省電話窓口の「こころの耳電話相談」へ電話をすれば、客観的に話を聞いてもらえるため気持ちが整理しやすくなります。また、自殺企図が強く、周りに相談することも難しい場合には「いのちの電話」へ電話してみましょう。まずは、心にため込みすぎたものを吐き出すことが必要です。

 

離婚をするときやうつを発症したときには心の声に耳を傾けよう

うつだと周囲の人たちがわかるようになったときには、すでに症状が重症化しているケースが多くあります。うつの症状が重症化すると治りも遅く、離婚後の日常生活に支障が出てしまいます。そのため、うつの症状は、早めに自分自身が気付く必要があります。自分の好きなことをしているときに楽しさや喜びを感じなくなってしまったら、うつ病のサインです。離婚時のストレスなどを感じたときには、自分の心の声に耳を傾けましょう。

 

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