あまり知られていないうつ病の症状「痛み」について

うつ病を知る

実は、うつ病患者の半数以上が何かしらの痛みを感じていると言われています。

うつ病は心の病気という認識が強いため、あまり知られていないようですが、頭・腰・肩・腹など様々な場所に痛みが現れます。その中でも、うつ病が原因で痛みが発症していると気付かない方は多くいるようです。そこで、うつ病から痛みを併発する原因や対策について紹介したいと思います。現在痛みに悩まされている方は、参考にしてみると良いでしょう。

あまり知られていない症状

うつ病から痛みが生じると言われていますが、明確なメカニズムについては明確に解析されていません。しかし、「モノアミン」と呼ばれる神経伝達物質がが関係しているのではないか言われています。痛みの原因を探ってくためには、まずモノアミンについて知らなくてはなりません。

モノアミンについて

モノアミンとはうつ病を併発する原因とされているセロトニンに加えて、ノルアドレナリンやドーパミンといった気分に影響する神経伝達物質を一つにまとめた言葉です。神経伝達物質であるモノアミンが減少することで、やる気・気力の衰退といったうつ病の症状が現れると考えられており、今も研究が進められています。

モノアミンと痛みの関係

モノアミンには、心を平常に保つだけではなく、痛みを和らげる働きがある事がわかっています。体内には、「加工性疼痛抑制系」とう神経があり、モノアミンを分泌することで痛みを和らげるとされています。

そのため、モノアミンが減少することで痛みを和らげる力も減少すると考えられているのです。

 

うつ病に伴う痛みの特徴

実は、うつ病に伴う痛みにはこれと言った特徴がありません。痛みを感じる場所は、頭・腰・肩・腹など様々ですし、痛み方も鈍くじわじわとくる痛みが多いので、他の症状と区別が付きません。

そのため、うつ病による痛みだと気づかない事が多く、内科や整形外科などを頼ってしまい、中々症状が改善せず困っている方も少なくないようです。そして、うつ病にも痛みが併発するということが知られていない原因にもなっているようです。

逆にいえば、これといった特徴が無いのが特徴と言えるのかもしれません。

原因がわからない痛みには要注意

身体に痛みは感じられるが、病院で診察した時に「異常なし」と診断された時には注意が必要です。特に痛みが続く場合、モノアミンが減少しうつ病にかかっている恐れがあります。原因不明の痛みが続いている時には、うつ病診断を受けてみると良いでしょう。

痛みを改善するためには?

では、うつ病で現れる痛みにはどのように対策すればいいのでしょうか?基本的には、うつ病が原因ですので、うつ病を改善していけば自然と痛みも治まっていきます。

規則正しい生活習慣を身につける

うつ病の改善にはよくある項目ですが、意外と重要な項目になります。

規則正しい生活や、適度な運動をすることで、モノアミンの分泌が促進され、うつ病と痛みの改善に近づきます。

痛みがある時の運動に不安を感じる方もいるかもしれませんが、身体が傷ついているわけではありませんので、動かしても問題ありません。

規則正しい生活と適度な運動を意識的に行うことで、痛みは少しずつ和らいでいくでしょう。

薬を服用する

痛みの原因が、うつ病によるものだと判明した時によく用いられる方法です。一般的に処方される薬は、ノルアドレナリンの分泌を促す作用を持ったものが多いようです。薬の効果があまり見られない時には三環系の薬が処方されることもありますが、副作用が懸念されますので、服用前に主治医とよく相談することが大切です。

また、筋肉が緊張することで痛みが出ている時には、筋弛緩薬の服用も効果的とされています。他にも鎮痛剤などで一時的に痛みを抑える事もあるようです。

薬の服用は大きな効果を期待することができますが、副作用についても考えておかなければなりません。薬の量や服用期間については主治医とよく相談しながら決めると良いでしょう。

まとめ

うつ病患者の半分以上が痛みを感じていると言われていますが、特有の症状が見られないため、うつ病が関係していると気づかない方も多いようです。原因不明の痛みが長期間続くようであればうつ病を疑った方が良いでしょう。

うつ病が原因だった場合、薬を服用することで痛みを抑えたり症状が改善されたりしますが、副作用を心配される方は、規則正しい生活を送ることから初めてはいかがでしょうか?

薬の服用や生活習慣については、1人で悩むよりも主治医に相談することで、より明確な指標を示してくれるはずです。

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