糖類の摂取を控えると、うつ病は改善する?

うつ病の治療

うつ病を悪化させる習慣はいくつもありますが、そのなかでも甘い物を日常的に食べる習慣は、うつ病の改善を難しくさせると言われています。甘い物に含まれる糖類を日常的に多く摂取していると、脳内の神経伝達物質のバランスが著しく乱れてしまうためです。うつ病を改善させるためには、まず糖類の摂取量を減らすべきであるといえます。では、どうして糖類を摂取しすぎると神経伝達物質のバランスが乱れてしまうのでしょうか。ここでは、そのメカニズムについて解説していきます。

うつ病を改善するために、糖類を控えるべき理由とは?

糖類の摂取は、伝達物質の分泌に異常を起こす

うつ病の原因は主に、神経伝達物質の分泌が不足することによる自律神経の乱れだと言われています。神経伝達物質の分泌が不足し、バランスを崩すと何事に対しても意欲が湧かなくなったり、ポジティブな感情を持つことが難しくなったりします。神経伝達物質は、人間の感情を司る重要なものなのです。

甘いお菓子を食べたとき、安堵感や幸福感を覚えるのは、脳内で「セロトニン」や「ドーパミン」などの伝達物質が分泌されるからだと言われています。しかし、多く摂取してしまうと、セロトニンやドーパミンの材料となる物質が不足してしまいます。そうなれば、神経伝達物質のバランスが崩れてしまいます。これが、うつ病の改善を妨げると言われる理由です。

糖類には、強い中毒性があります。上述したように、摂取したときに安堵感や幸福感を抱くと、再度糖類を摂取しようと脳が求めます。これは脳の働きによるもので、その人の意思ではありません。さらに、日常的に摂取し続けると脳は甘味という刺激に慣れ、少量の糖類ではセロトニンやドーパミンを分泌しなくなっていきます。そうすると、さらに多くの糖類を摂取するようになり、それに脳が慣れて…という様に悪循環が生まれます。

糖類は、たまに摂取する分にはストレス発散にもなります。しかしながら、強い中毒性もあるためなるべく摂取しないように心掛けることが重要です。

糖類を分解するために、必要な栄養素まで不足していく

体内で糖類を分解するためには、「カルシウム」や「ビタミンB1」などの栄養素が必要となります。糖類を過剰摂取すると、これらの栄養素が不足します。

カルシウムが不足すると

カルシウムは糖類を分解するために必要であり、体内で不足すれば、骨や歯を溶かして不足分を補うことになります。カルシウムには鎮静作用があり、不安定な気持ちを落ち着かせることができます。カルシウムが不足することによってストレス耐性が下がり、抑うつ症状の1つであるイライラ感が増してしまいます。

 

・ビタミンB1が不足すると

ビタミンB1もカルシウム同様、糖類を分解するために必要な栄養素です。不足してしまうと脳に栄養を届けられなくなり、脳機能が低下します。そうすると、神経伝達物質の分泌にも影響を与え、うつ病を悪化させてしまうことがあります。また、疲労物質を分解する役割もあり、不足すると身体が重く感じるようになります。

 

どのように糖類を避ければいいのか

では、具体的にどうやって糖類を避けるべきなのでしょうか。その答えは至って単純で、近くに置かないことです。糖類はとにかく中毒性が高いため、近くに糖類がたっぷり入ったお菓子やジュースなどを置いておくと、ついつい手が伸びてしまう可能性があります。

咀嚼回数を増やすのも、効果的な対策であるといわれています。よく噛むことによって、食品本来の甘味を感じられるようになり、糖類の不自然な甘さを脳が受け付けなくなるためです。メープルシロップやハチミツなど、天然由来の甘味を利用するのも効果的であるとされています。

うつ病を改善するために必要なのは、糖類をなるべく摂取しないよう心掛けることです。近道はないため、地道な努力が必要となります。

まとめ

糖類がうつ病の改善を阻害するということをご理解いただけたでしょうか。もちろん、だからといって糖類を一切摂取してはいけないということではありません。なるべく糖類の多い飲食物は避けるように心がけましょう。そうすることで、うつ病は改善へと向かうはずです。

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