ラベンダーはうつ病にも効果的な万能アロマ

うつ病の治療

健康と美容、両方に嬉しい効果があることで知られているアロマテラピー。アロマテラピーとは、ハーブなどの香りで嗅覚を刺激し、脳や体にさまざまな効果をもたらす施術法です。
アロマテラピーに使われるアロマオイルのなかで、最もポピュラーなのが「ラベンダー」です。ラベンダーには鎮静作用やリラックス作用などがあり、うつ病の症状を改善するためにも役立ちます。今回は、ラベンダーが持つうつ病の改善効果、アロマテラピーとして使用する際の注意点などについて紹介します。

「万能アロマ」持つ鎮静・リラックス作用でうつ病を改善

ラベンダー鎮静作用などでうつ病を改善

ラベンダーは古くから重宝されてきたハーブであり、古代ローマでは入浴の際に使う香りとして利用されてきました。ラベンダーが香料植物として日本で初めて栽培されたのは、昭和初期の北海道だといわれています。

ラベンダーが持つ効果にはさまざまなものがあります。なかでも最もよく知られている効果は、鎮静作用や安眠効果です。これは、ラベンダーに含まれている「酢酸リナリル」という成分が働いているからだと考えられています。酢酸リナリルには、高ぶった神経を鎮める作用があるといわれています。
うつ病患者の多くは、神経が常に緊張状態にあり、イライラや不安感といった症状があらわれます。ラベンダーの鎮静作用は、こういった症状を和らげることができるのです。また、神経の高ぶりは睡眠も阻害してしまうため、ラベンダーにより安眠効果も得られます。

酢酸リナリルにはさらに、心身の安心感や幸福感に大きく影響する神経伝達物質「セロトニン」の分泌を促し、心身をリラックスさせる働きもあるとされています。うつ病は、このセロトニンの分泌不足が原因で引き起こされると考えられています。酢酸リナリルが豊富に含まれているラベンダーをアロマテラピーとして使えば、セロトニンの分泌を促してうつ病の症状を改善することに繋がります。

実験で証明されたラベンダー持つ効能

ラベンダーの効果と抗うつ剤の効果を比較し、ラベンダーが持っている抗うつ効果の程度を測定した調査があります。

調査では、ラベンダーと抗うつ剤の一種「イミプラミン」が使用されました。調査対象は、軽度から中程度の成人のうつ病患者45人です。この45人を3グループに分け、それぞれに「ラベンダーチンキ(ラベンダーをアルコールに浸けて、ラベンダーの成分を抽出したもの)」、「イミプラミン」、「ラベンダーチンキとイミプラミン」を4週間ずつ投与し、症状の変化が観察されました。

その結果、ラベンダーチンキとイミプラミンを単独で投与した場合では、後者の方により高い改善効果があったと報告されています。しかし、ラベンダーチンキとイミプラミンを併用したグループとイミプラミンを単独で投与されたグループでは、前者の方により高い改善効果がみられたことが判明しました。この結果を受けて研究者は、「ラベンダー単独の治療効果は抗うつ剤ほどではないものの、抗うつ剤の補助剤としての効果が期待できる」としています。うつ病の症状が軽度から中程度であれば、ラベンダーを使ったアロマテラピーが効果的だといえます。

ラベンダー使用する際の注意点

高い鎮静効果や鎮痛効果が期待できるラベンダーですが、使うタイミングや種類を間違えると健康に害を及ぼすことも考えられます。そうならないためにも、ラベンダーを使用する際の注意点をしっかり把握しておきましょう。

・妊婦や子供の使用は避ける

ラベンダーには、通経・月経促進作用があるといわれています。したがって、妊娠中にラベンダーでアロマテラピーを行うのは避けましょう。同様に、体の感覚が敏感な小さな子どもへの使用も避けた方が無難です。

・種類に気をつける

ラベンダーと一口にいっても、その種類はさまざまです。なかには、神経に対して毒性があるものもあります。特に「ラベンダー・ストエカス」と呼ばれるものは毒性が強いことで知られています。安全な種類のラベンダーは「ラベンダー・アングスティフォリア」というものです。安全性が気になるのであれば、精油の成分表にこの表記がされているかをしっかり確認しましょう。

まとめ

ラベンダーは鎮静作用や鎮痛効果、安眠効果など、うつ病の症状の改善に役立つさまざまな効能を持っています。また、ラベンダーはポピュラーなアロマなだけに入手が簡単だという魅力もあります。ラベンダーを使ったアロマテラピーは気軽に始めることができるため、自宅で簡単にできるケア方法として取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

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