うつ病を自分のペースで治療するための病院選び

うつ病の治療

「もしかしてうつ病かも?」と感じたときには、精神科や心療内科の受診を検討するでしょう。このとき、受診する病院は慎重に選ばなければいけません。心の病気はその病院、あるいは医師によって治療方法や接し方、考え方が変わるため、自分に合わない病院を選んでしまうとうまく治療することができないのです。しかし、どんなに慎重に選んだとしても、実際に通院しなければ分からないこともあります。ここでは、通院中にはどういったことに気をつければいいのか、合わなかった場合にはどうすればいいのかなどをご紹介します。 

医師とのコミュニケーションがしっかり取れるかが重要

通院中、病院を変えるか検討すべきチェックポイント

冒頭でも触れたように、どんなに慎重に選んだとしても実際に通院するまではわからないことがあります。たとえば、以下のようなケースです。

●予約が取りづらい

うつ病治療の場合、予約を入れてから受診するというのが一般的です。風邪などのように、突発的に受診できるものではありません。そのため、きちんと予約が取れるかどうかは重要なポイントです。うつ病の場合、日々の状態を注意深く観察しなければならず、大きな変化があれば受診を早めたり、逆に予約日に行けそうになくなったあ場合は予約日を変えるなど、その都度対応する必要があります。予約が取りづらい病院の場合、こういった臨機応変な対応ができなくなります。このような場合、病院を変えることも視野に入れましょう。

●インフォームド・コンセントなどコミュニケーションが不足している

インフォームド・コンセントとは、医師が一方的に治療内容を決めるのではなく、患者やその家族に治療内容や使う薬などについて十分な説明を行い、その上で治療を行うことです。現在では一般的になっていますが、中には曖昧な説明をしただけで治療方法を決定してしまう医師もいます。うつ病は前述のように状態の変化に敏感にならなければいけないため、患者は医師に現状を伝えなければならず、医師もそれに合わせて治療法を決めなければいけません。インフォームド・コンセントも含め、コミュニケーションをきちんととっている病院を選びましょう。

●投薬方針が定まらない

患者に最適な薬を探すという意味では、薬を変えることは悪いことではありません。しかし、十分な説明がないままに変わったり、あまりにも短期間で変わったり、それが頻繁であったりする場合は問題です。うつ病の薬は効果が出るまでにある程度の期間が必要となるため、それまでは飲み続けて様子をみなければいけません。しかし、副作用は比較的短時間で現れることが多いため、副作用が出たからと薬を変えられることがあります。あまりにも大きな副作用であれば変えたほうがいいのはわかりますが、短時間で変えることには慎重にならねばなりません。投薬方針がはっきりしない、説明がない、説明がよくわからないなどがある場合は、病院の見直しも検討しましょう。

 

病院・医師を変える前にするべきこと

様々な要素を考えて、自分にはこの病院は合わないと判断したとき、病院を変える前にいくつか注意しておきたいことがあります。

まずはセカンドオピニオンを利用しましょう。セカンドオピニオンとは、今かかっている医師とは別の医師に意見を求め、客観的な判断を仰ぐことです。セカンドオピニオンと転院・転医を同じ意味に捉えている人もいますが、これらは異なります。セカンドオピニオンの場合は別の医師に意見を聞くだけなので、病院や医師を変えるわけではありません。セカンドオピニオンを受けた結果、元の病院・医師に治療を続けてもらうことも多々あります。ただし、ごくまれではありますが、セカンドオピニオンへの理解が浅い医師やプライドの高い医師の場合、セカンドオピニオンについて相談すると転院や転医を薦められることもあるため注意が必要です。

また、合わないと感じたからといって、次々に病院や医師を変えることも、あまり効果的ではありません。これはドクターショッピングといわれる行為で、別名「青い鳥症候群」とも呼ばれてます。効果が出ないことを医師のせいにしてしまいがちですが、うつ病の治療はもともと成果が出るまで時間がかかるのです。少なくとも1カ月程度は様子をみるようにしましょう。

 

まとめ

今回ご紹介したことをよく考えて、それでも自分に合わないと感じた時は素直に転院・転医を考えましょう。合わない医師のもとで治療を受けていると、治るものも治らなくなってしまいます。ただし、うつ病治療で大切なのは、医師との信頼関係です。疑うために通院しているわけではない、ということはよく覚えておきましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

おすすめ記事