エクササイズはうつ病の予防・改善にも効果的!

うつ病の治療

健康のためであったり体型を維持するためであったり、エクササイズは体のためにするものだと広く認識されていますが、実は心にも大きな影響を与えることをご存知でしょうか? エクササイズはうつ病の予防にも効果的であるなど、心身ともに良い影響を与えることがわかっています。では実際にどのような効果があるのか、何故そのような効果が生まれるのかなど、具体的にご紹介しましょう。

エクササイズがうつ病の予防や改善によい理由とは

まさに脳内の「麻薬」エンドルフィン

ランナーズハイという言葉を聞いたことはありますか? テレビなどでも聞いたことがある人も多いかと思いますが、これは走り続けている内に苦痛を感じなくなり、気分がハイになることを指します。このランナーズハイこそ、エクササイズと心の関係を象徴する現象なのです。これには、脳内麻薬と呼ばれているエンドルフィンが関係しています。

走っている時、人間の体では様々なことが起こっています。消費カロリーの増大、発汗による水分喪失、心肺系や筋肉への負担など、どれも体にとってはつらいことです。こういったつらいことを少しでも緩和するために、脳ではエンドルフィンが分泌されます。エンドルフィンは快楽物質で、分泌されると脳の快楽中枢が刺激され、気分が高揚します。また、モルヒネよりも高い鎮痛作用があるため、痛みも感じにくくなります。これが、脳内麻薬と呼ばれている所以です。こういったことから、エンドルフィンが発生すると高いパフォーマンスを維持しながら運動を続けることができるのです。

ランナーズハイまでにはならないにしても、日頃のエクササイズでもエンドルフィンは分泌されます。気分が高揚すれば、抑圧された気持ちやストレスを解消することができるので、うつ病などの心の病気にとってもエクササイズは効果的なのです。

 

効果的なエクササイズ

エクササイズはうつ病に効果的ですが、ここで気になるのがどのようなエクササイズをするべきかということです。エクササイズならなんでもいいのか、それとも効果的なものがあるのか……。実はある研究によって、うつ病に効果的なエクササイズには共通点があることがわかっています。それは、大きな筋肉を使うことと、繰り返しのリズム運動であることです。

大きな筋肉というと、腕や足、背中などがあります。ジョギングや水泳など一般的に健康にいいとされている有酸素運動はもちろんのこと、テニスや卓球、縄跳び、ゴルフなどもこれらの筋肉を頻繁に動かす運動です。また、これらは繰り返しのリズムも多分に含んでいるので、うつ病予防・改善のためのエクササイズには最適なのです。もちろん、これ以外にも条件に当てはまるエクササイズはあるため、好みにあうものを探すのもいいでしょう。

また、これらのエクササイズは軽く行うだけでも効果がありますが、ある程度の強度があると更に有効です。息があがるくらいのエクササイズを毎日30分程度行うと、高い効率が得られます。エクササイズを行うときは、この目安を意識しましょう。

 

望まれている治療法

うつ病の治療といえば抗うつ剤などを使った薬物治療が一般的ですが、近年はこれらを極力使用しない治療を望む声も大きくなっています。薬物は多少なりとも副作用がありますし、薬代も高くついてしまうので、エクササイズは人気の高い治療法なのです。

エクササイズでのうつ病治療は、当然ながら副作用がありません。また、うつ病の再発率が薬物治療に比べて低いという結果もでています。アメリカのある研究では、投薬だけで治療した場合に38%の人が再発したのに比べ、エクササイズでの治療の場合は8%しか再発しませんでした。エクササイズは自発的に行うことであるため、自分に自信がつくというのも要因のひとつとして考えられています。こういったことからも、エクササイズでの治療は望まれているのです。

とはいえ、うつ病の初期は気力・体力ともに衰えていることが多いため、激しいエクササイズは難しいでしょう。治療の一環としてエクササイズを始めるのであれば、中期以降、体力と気力が戻ってきてから、主治医と相談のうえ、始めるようにしてください。

まとめ

今回ご紹介したように、エクササイズによるうつ病治療や予防は非常に効果的な方法です。薬物治療と併用することができる汎用性も、患者にとっては嬉しいものです。しかし、今まで運動してこなかった人がいきなり激しいエクササイズを始めると、心の病気を治すどころか体を壊してしまいかねません。まずは体を慣らすことから始め、運動強度を徐々に上げていくようにしましょう。

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