お盆の時期は特に要注意! うつ病にもつながる冷房病とは?

うつ病の治療

暑い夏には欠かせないクーラー。涼しく快適に過ごすにはとても便利です。しかし、そんなクーラーが原因で、近年「冷房病」が増加しています。
冷房病とは、クーラーによって室内外の温度差が大きくなり、体がその変化についていけなくなって発症する現代病の一つ。体調が崩れて頭痛や食欲不振、不眠、強い疲労感などの症状が表れます。
さらに、冷房病はうつ病を引き起こす危険性があるともいわれており、注意が必要となります。以下に、冷房病からくるうつ病の予防策などについてご紹介します。

うつ病につながる現代病冷房病を予防するには室内外の温度差に注意

冷房病温度差大きいと発症する

冷房病は、温度差の激しい環境下にて発症しやすい病気で、自律神経の乱れが原因で発症するといわれています。
自律神経は、体内にある臓器を動かすなど人間が生きる上で欠かせない役割を担っている神経です。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経があり、それぞれ優位に活動するタイミングは異なります。
通常、日中に活動しているときや緊張しているとき、ストレスを感じているときなどは交感神経が活発に働き、リラックスしているときや眠りについているときなどは副交感神経が活発に働いています。このようにバランスを保って活動することで、人間の健康は守られているのです。

そんな自律神経は、体温を調節する機能も持っています。
交感神経は体温を下げる役割を、副交感神経は体温を上げる役割を担っており、これらが正常に働くことで体温を調節しています。
しかし、クーラーの効いた室内と暑い室外を行ったり来たりするなどの「温度差の激しい環境」にいると、自律神経による体温調整が間に合わなくなります。結果、自律神経のバランスが乱れて、体温調整だけではなくさまざまな働きに影響が出てしまいます。

自律神経が乱れると、頭痛や食欲不振など、冒頭で挙げたような症状が表れ、倦怠感が続くようになります。こういった冷房病は、ただの夏バテだろうと放置されるケースが多くありますが、うつ病へ繋がる可能性があるため対策が必要です。

自律神経の乱れでうつ病の発症リスクが増す

冷房病によって自律神経の乱れが生じると、うつ病を発症しやすくなるといわれています。うつ病もまた、自律神経の乱れにより発症すると考えられているからです。
上記にあるとおり、自律神経のうち副交感神経は、リラックスしているときなどに活発に働きます。そのため副交感神経が働いている間は体が休息状態に入り、日中に溜まった疲れやストレスが緩和されます。
ところが、自律神経のバランスが乱れると、交感神経優位な状態が続くようになります。副交感神経が優位な状態を作れなくなると十分な休息が取れなくなり、「体がダルい」、「夜中に目覚めてしまう」などの抑うつ症状が表れます。そういった症状が深刻化して、うつ病を発症してしまうのです。

うつ病を発症すると、上記のような身体症状だけでなく、「何に対しても気力が出ない」、「好きなことにも興味が持てない」などの精神的症状まで表れてきます。原因が冷房病だと気づかずに室内のクーラーを下げすぎたままだと、症状が長期化する恐れもあります。

特に注意が必要とされているのは、お盆休みです。お盆休み期間は、外出する機会が増え、クーラーの効いた室内と屋外を頻繁に行き来することも多くなります。
さらに、仕事がないことにより生活リズムも崩れがちになります。自律神経の乱れと生活リズムの崩れが重なると、うつ病リスクは高まるといわれています。
その状態で休暇が明けると、仕事における精神的なストレスが加わり、なおのこと、うつ病を発症するリスクは高まります。

冷房病対策うつ病を予防する

冷房病からくるうつ病を予防するためには、できるだけ室外と室内の温度差が開きすぎないようにすることが大切です。
自律神経が対応できる温度変化は、5度程度だといわれています。そのため、クーラーをつける際は室外の気温との差が5度以内にならないように設定することが大切です。それが難しい場合には、できるだけ27~28度以下に下げないようにし、ほかの方法で涼を取るようにしましょう。
クーラーと一緒に扇風機を使用したり、窓にブラインドやすだれをつけて日光を遮ったりするなどして冷房の効率を上げる工夫をすることがポイントです。

職場の冷房が強いけど自分では調整できない、といった場合には、上着やひざ掛けなどの防寒着を活用しましょう。

また、帰宅してからぬるめの湯船に30分~1時間ほど浸かると、副交感神経が刺激され、よく眠れるようになります。そうすると、しっかりと休息を取れるようになり、うつ病を予防することも可能となるのです。

まとめ

クーラーの温度の下げすぎで発症しがちな冷房病を予防することは、うつ病予防にも繋がります。涼しく快適で、かつ健康的な夏を過ごすためにも、クーラーの使用方法を今一度見直してみてはいかがでしょうか。

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