抗うつ剤は「正しく」服用しないと逆効果に! 

うつ病の治療

抗うつ剤は、うつ病患者に対して処方される薬です。
うつ病患者は、セロトニンやノルアドレナリンといった「神経伝達物質」の分泌が少ない傾向にあります。
抗うつ剤を服用することで、神経伝達物質の分泌量を増やし、症状の改善が期待できます。
ただ、抗うつ剤は飲み続けてから徐々に効果が表れるので、継続して飲み続ける必要があります。
なお、服用方法にも注意が必要です。
ここでは、抗うつ剤の正しい服用方法と注意点、薬の副作用について紹介します。

効果を実感するためには辛抱強く飲み続けることが大切

病院へ行き、うつ病と診断されると多くの場合、抗うつ剤が処方されます。抗うつ剤には、脳内の伝達物質セロトニンとノルアドレナリンの分泌量を増やす作用があります。セロトニンは気分や感情をコントロールして心のバランスを安定させる役割を、ノルアドレナリンはやる気や集中力を高める役割を持っています。うつ病患者はセロトニンやノルアドレナリンの分泌量が少ない傾向にあるため、抗うつ剤を服用してこれらの分泌量を増やし、症状を軽減させます。

抗うつ剤を服用し、神経伝達物質の分泌が促されるまでには時間がかかります。抗うつ剤を服用してすぐに効果は表れません。抗うつ剤の効果が表れるのは、服用を始めてから2、3週間後と言われています。また、抗うつ剤が効いているかは、1、2カ月間様子をみて判断されます。抗うつ剤を服用してから効果が表れるまでには時間がかかるため、辛抱強く飲み続けましょう。

意外と守られていない抗うつ剤を飲む際の注意点

抗うつ剤はすぐに効果を発揮するものではないため、早く効果を実感したいと考えるあまり決められた量よりも多く服用したくなるかもしれません。しかし、多量に摂取してしまうと強い副作用が表れる可能性があり、危険です。医師の指示のもと、抗うつ剤は決められた用量を守って服用することが大切です。
また、抗うつ剤はサプリメントやハーブティーと併用すると、相互作用で副作用が強く表れることがあります。特にドイツなど海外のものは病院で処方されるほどに効き目が強いものもあるので、サプリメントやハーブティーを飲みたい場合は医師に相談しましょう。

抗うつ剤を服用するときは、薬を食道から胃までスムーズに運ぶために、必ずコップ一杯の水もしくはぬるま湯と一緒に服用しましょう。水やぬるま湯以外であれば、薄めのお茶で服用することも可能です。飲み物を飲まずに薬を服用すると、喉や食道にくっつき、胃潰瘍や食道炎を引き起こしてしまう可能性があります。また、胃で薬が溶けず、体に吸収されるのが遅れてしまい、薬の効き目が表れるまで時間がかかる可能性もあります。
また、抗うつ剤を服用するときには、アルコールや牛乳、柑橘系のジュースなどと一緒に服用することは絶対に止めてください。薬の効き目や副作用を強くし、抗うつ剤の効果を十分に得られない可能性があります。

抗うつ剤の服用を始めたときや中断したとき副作用

抗うつ剤の服用を始めたとき、「吐き気」や「嘔吐」、「頭痛」などの症状がみられることがあります。また、「不安」や「イライラ」など気持ちの面で不安定になることもあります。ただ、これらの副作用は抗うつ剤の服用を続けることで改善されていくと言われています。もし副作用が続くようなら、担当医に相談して適切な処置を行ってもらいましょう。

抗うつ剤の服用を続けて症状が良くなってきたと感じると、「もう薬を飲まなくていいや」と自分で判断し、薬の服用を中断してしまう人がいるかもしれません。この場合、「耳鳴り」や「めまい」、「しびれ」などの症状が表れることがあります。毎日抗うつ剤を服用していると、体は毎日抗うつ剤が入ってくるものだと思い込みます。しかし、実際には抗うつ剤が入ってこないため、体が変化に対応できず、上記のような症状が表れてしまうのです。私達の体は急激な変化に対応することが難しいため、抗うつ剤の服用をいきなり止めるのではなく、医師の指示に従って、徐々に量を減らしていく必要があります。

まとめ

抗うつ剤は、すぐにうつ病を改善できる薬ではありません。早く効果が表れないからといって、過剰に服用するのは止めましょう。また、抗うつ剤を服用して症状が改善されたからといって、自己判断で薬の服用を中止するのも止めましょう。うつ病やうつ症状を改善するためにも、医師の指示を守り正しい方法で薬を服用することが大切です。

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