解熱剤は効果なし?うつ病で発熱したときの対処法!

うつ病の治療

うつ病は、さまざまなことが複雑に絡み合うことで発症する病気です。脳の情報伝達物質が不足することが大きく関係するといわれていて、抑うつ症状や不安症状などがあらわれます。

 

精神的症状だけがうつ病の症状とは限らず、身体的症状を認めることも少なくありません。うつ病の症状とは多岐にわたり、発熱が症状としてあらわれることも考えられます。ただし、風邪による発熱とは発症機序が異なるので、うつ病で発熱しても解熱剤に頼ることができません。今回は、うつ病で発熱が起こる原因やその対処法について紹介しています。

 

うつ病による精神的症状とは?

うつ病の症状としてよくあらわれる症状が、精神的症状です。夕方よりも朝に症状がひどい「日内変動」があることでも知られています。そのために寝起きに布団から出られず、生活に支障が出ることも考えられます。

 

具体的に、「感情」「意欲」「思考」に変化があることが多いです。感情については憂うつ気分になったり、不安になったりします。「自分はダメな人間だと感じて落ち込む」「ささいなことにイライラする」「ひどいケースでは死にたくなる」などが起きてしまうのです。

 

意欲については、低下する傾向にあります。多くのことに興味を失い、もともと楽しんでいたことでさえも楽しめなくなることが少なくありません。他人と会話をしたり、会ったりすることがおっくうに感じてしまうことが増えて思考についても、低下する傾向にあります。

 

集中力が低下してしまい、普段は考えられないようなミスに至ることがあるのです。考えがうまくまとまらなくなり、ひどいケースでは妄想に発展することもあります。

 

 

うつ病による身体的症状とは?

脳内の情報伝達物質の不足が、うつ病の発症に関係していると考えられています。情報伝達物質とは、感情や意欲、思考に作用するために上記のような精神症状があらわれるわけですが、情報伝達物質は運動や行動を司る身体面にも作用するのです。

 

多くのうつ病患者に認める症状の1つに不眠があります。「夜寝付きにくい」「夜中に目が覚める」「熟睡感がない」といった睡眠に関するトラブルです。ほかにも、食欲の低下(また増強)を訴えることが少なくありません。体重の増減に目を向けてみてもよいでしょう。

 

さらに、「頭痛」「体がだるい」「倦怠感がある」といった症状を認めることもありますが、それに伴い、発熱することも考えられます。肩や首が重いと感じたり、便秘や下痢を繰り返したりすることもあり、うつ病による身体的症状とは多岐にわたります。

 

うつ病による発熱をさげたいとき

 

うつ病が原因で発熱をしている場合、風邪やインフルエンザといった感染による発熱とは発症機序が違ってくるので、対処方法も異なります。そもそも感染によって起こる発熱とはウイルスや細菌をやっつけるための体の防御反応と考えられています。体温を上げることで、身体に侵入した異物の増殖を抑えたり、白血球の活動を行いやすくしたり、免疫反応を促したりするのです。

 

一方で、うつ病による発熱は過剰なストレスが心身にかかることで発熱するものです。うつ病をはじめ、心の病気にはストレスが深く関係していて、ストレスが過剰にたまり過ぎることには注意をしなければいけません。ストレスがたまり過ぎると、交感神経が活発になり過ぎてしまい、その結果体温が上がってしまうのです。

 

感染による発熱が起こると、炎症性サイトカインとプロスタグランジンE2 (PGE2)といった物質がつくられます。体温を上げることを指示する物質です。風邪薬や解熱剤などはこの物質に作用することで、熱をさげる仕組みになっています。うつ病による発熱は、炎症性サイトカインとプロスタグランジンE2 (PGE2)といった物質がつくられないので、解熱剤を飲んでも効果に期待できません。うつ病の治療をすすめることがうつ病による発熱を抑える一番の近道になるのです。

 

うつ病で発熱があるときの過ごし方

うつ病の治療の基本は休息と薬物療法です。症状に発熱があっても治療方針には変わりがありません。

 

まずは、休息をとって、ゆっくり過ごすことに専念しましょう。睡眠時間を十分に確保することも大切です。なかなか眠れないようなら、横になって目を閉じているだけでも構いません。「寝る前に入浴する」「アロマを利用する」「呼吸を整えながらストレッチをする」といったことを行うと、副交感神経に働きかけるので寝つきをよくすることが期待できます。

 

全ての仕事を自分一人で行おうとしてはいけません。できる限りの仕事は手伝ってもらいましょう。優先順位の高いものだけ行い、時間が来たらきっぱり帰宅することが大切です。また、きちんと休憩時間をとることも怠らないようにしましょう。

 

体が休めと発熱をして訴えているのに無理を続けると、うつ病の症状が悪化する可能性があります。すでに治療を開始している場合には医師と十分に相談をしましょう。もし、まだ医師に相談をしていないなら、なるべく早くに専門家を受診したほうが賢明です。

 

 

うつ病による発熱があれば体をゆっくり休めてあげよう

うつ病の症状は人によって違います。精神的症状のほうが強くあらわれる人から身体的症状のほうが強くあらわれる人までいます。症状が違えば、その程度もさまざまです。

 

うつ病はストレスとの関係も深く、ストレスが過剰にかかることで交感神経が活発になり過ぎてしまい、発熱することも考えられます。うつ病が原因で発熱している場合には、風邪やインフルエンザと違って解熱剤には期待できません。

 

体をしっかり休めて、うつ病の治療を開始することが一番です。仕事も優先順位を考えて、全てを自分で抱え込まないように気をつけましょう。

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