社交不安障害って?よくある症状、適切な治療法で、克服しよう!

うつ病の治療

社交不安障害では、人前でなにかをするときに不安や焦燥などを強く感じます。不安や焦燥などの症状が生活を障害する状態にまで達していても、自分が社交不安障害であることに気づかないこともあるのです。

 

社交不安障害は治療をしないとどんどん悪化していくことがある疾患です。社交不安障害は心の症状だけでなく体の症状も引き起こしますします。

 

また、社交不安障害はうつ病に発展する可能性もあります。社交不安障害の症状と対処法、治療法を知り、症状の増悪やうつ病への進行を予防することは非常に大事です。

 

社交不安障害という病気をご存じですか

社交不安障害では、人前でなにかをしようとすると不安や緊張が高まり日常生活をうまく送れなくなってしまいます。治療せず放置していると、うつ病にもつながりかねない疾患です。

 

健常な人でも、人前でなにかを行うときには多かれ少なかれ不安や緊張を感じます。一般的には、その不安・緊張にだんだんと慣れが生じてきますが、社会不安障害の人ではこの慣れが生じません。社会不安障害は、全般型と限局型という2つのタイプ分けがされています。前者はほとんどの状況で不安や恐怖、緊張を感じるタイプです。

 

後者のタイプでは不安や恐怖、緊張を感じる状況が1つに限られています。社交不安障害のなりやすい年齢は、10代半ばから20代の前半です。社交不安障害の原因としては、脳内のセロトニン分泌の異常や扁桃体の過剰興奮などが指摘されていますが、明確にはわかっていません。社会不安障害のベースには、生来の「こだわりやすい」「気が小さい」という気質があるともいわれています。

 

 

社交不安障害に見られる症状はどんなもの?

社交不安障害には、さまざまな症状があります。心の症状としては「人前に出ると緊張や不安が高まる」「他人の視線が気になり、怖さを感じる」「他人が自分をどのように思っているか不安になる」などが代表的です。

 

さらに、不安や緊張のあまり「電車に乗る」「買い物や外食をする」「人前で電話を掛ける」という日常生活の中の行動さえもできなくなってしまいます。電話に出たり、人と一緒に食事をしたり、人ごみに出たりすることも苦痛な人が多い傾向です。

 

社交不安障害の症状は体にも出現します。赤面、声や手のふるえ、動悸、めまい、発汗などの症状が見られることが多い傾向です。社交不安障害の患者さんは「また症状が再発するのではないか」という予期不安を抱くようになり、さらに社交不安障害の症状の増悪につながります。

 

社交不安障害で受診するべき医療機関!行われる一般的な治療とは

 

社交不安障害の治療は、主に心療内科や精神科、メンタルクリニックで行われます。治療として一般的なものは、精神療法と薬物療法を併用するものです。

 

精神療法では、本人の不安や、しんどさの訴えを聞く「傾聴」が行われるのが一般的。不安や恐怖に捕らわれた考え方のパターンを変化させたり、緊張感を和らげたりする治療(認知行動療法)を行うこともあります。

 

薬物療法を行う場合、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)という薬を選択することが多い傾向です。SSRIは抗うつ薬の一種ですが、その中に社会不安障害の薬としても保険適応を持つものがあります。SSRIは脳内のセロトニンの量が減るのを抑えるため、情動安定効果が期待できるのです。

 

SSRIを使って社交不安障害の症状を緩和しつつ精神療法を行っていくことで、人前に出たときの不安を和らげる方法を身につけます。緊張を和らげる方法が十分に身につけば、SSRIをやめることも可能です。

 

不安が強い場合の薬物療法では、ベンゾジアゼピン系をはじめとする抗不安薬を併用するのが一般的です。ふるえや動悸・発汗に対してはβブロッカーという薬が使用されることもあります。

 

 社交不安障害のつらい症状を和らげる小さな習慣

社交不安障害の症状は、日常生活での工夫によって和らぎます。昼に起きて活動し、夜にしっかり睡眠をとることにより、社交不安障害の不安や恐怖を和らげることができます。

 

ただし、強すぎる日光を長い時間浴びすぎると疲労につながるため、注意が必要です。食事のバランスを整えるのも、社交不安障害の症状を和らげるために重要になります。食習慣でも気をつけられる部分があるため、しっかりとよく食べ物を噛み、ゆっくりと落ち着いて食事をとるように心がけましょう。

 

適度な運動も、精神を安定させることが期待できます。特に一定のリズムを保った運動(ウォーキングや軽いジョギングなど)は、社交不安障害の症状を和らげる傾向です。運動をするときは、適度に休憩をとるように心がけるのがよいでしょう。

 

社交不安障害を知って、つらい症状を和らげよう

社交不安障害は単なるあがり症ではなく、れっきとした疾患であり、決して珍しいものではありません。症状は、心と体の両方に出現する可能性があります。

 

心の症状としてよく見られるのは、不安や恐怖などで、体の症状としては動悸や息切れ、ふるえなどです。これらの症状によって社会生活に支障をきたします。

 

しかし、この病気を持っていることに自分で気づくことは簡単ではありません。放置しておくとうつ病を発症するリスクがあるため注意が必要です。自分に社交不安障害に当てはまる症状があると感じる場合、精神科や心療内科、メンタルクリニックを受診し、適切な診断・治療を受けると改善する可能性があります。社交不安障害の症状を緩和するためには、生活習慣を改善することも大事です。

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