うつ病の経済的負担を少しでも減らすには?

うつ病の治療

うつ病の治療は休養と薬の服用が大事だといわれます。昔に比べて薬も進歩してきたとはいえ、数日飲んだら症状が回復するというような即効性のあるものではありません。また、うつ病は再発することも少なくありませんから、症状が落ち着いたのちにも通院を続けたり、薬を飲み続ける必要があります。そのように、うつ病の治療は一般的に長期間に及ぶことが多く、その費用の負担が重くのしかかることがあるのです。今回は少しでも経済的な負担を軽くする方法について紹介しています。

うつ病の治療にかかる費用とは?

うつ病の治療にかかる費用はうつ病の程度によって大きく変わってきます。
うつ病の治療には休養することが大切になりますが、なかには自宅ではゆっくり休めないというケースも考えられます。精神状態があまりにも悪く自分を傷つけてしまう恐れがあるような場合には、病院でゆっくり休むことを考えなくてはなりません。入院が必要な場合には必然的に費用の負担は上がることになります。

入院する必要がなくても、定期的な通院は必要になります。自宅での休養と服薬によって、症状が落ち着いても、しばらくは薬は飲み続けることになるでしょう。ときにカウンセリングをすすめられるかもしれません。診察代や薬の費用、それらはばく大なものではありませんが、長期間に及ぶ可能性があるということは忘れてはいけないポイントです。

最後に、休養の程度も大きなポイントの一つです。仕事を続けながらうつ病からの回復を期待できる程度なのか、仕事を休職してゆっくり休養しなければならないかです。なかには休職ではなく辞職する人もおり、仕事を辞めてしまった場合には収入がなくなってしまうので、治療費が重くのしかかってしまいます。

うつ病患者が利用できる可能性のある公的援助

うつ病になると、治療そのものにかかる費用と、仕事を続けられなくなることで生活にかかる費用が負担になることが考えられます。状況によって、それらを援助してもらえる制度があります。

【うつ病の治療にかかる費用を援助してもらえる制度】

・自立支援医療
入院費用には適用されませんが、うつ病などの精神疾患で治療を受ける場合に通院や治療にかかる費用を援助してくれる制度があります。収入に応じて負担額が変わります。

・高額療養費制度
入院費用や治療費によって支払わなければいけなくなった医療費が高額になった場合に利用できます。収入に応じて、計算式が異なり、負担額が違ってきます。

・重度心身障害者医療費助成制度
うつ病の程度が重度に及ぶ場合には、医療費の助成をしてもらえる制度です。重症度については市町村により多少異なることがあり、助成額も収入によって異なります。

・労災補償
仕事が原因でうつ病を発症した場合には労災の対象になることがあります。医療費を負担してもらえます。

【生活の継続が困難になると生活費を援助してもらえる制度】

・生活保護
うつ病によって仕事ができずに生活に困った場合、最低限の生活ができるように援助をしてもらえます。

・特別障害者手当
うつ病で精神を著しく障害され介護が必要な場合に生活の援助をしてもらえることがあります。

・障害年金
うつ病が一定期間継続する場合、生活を保障するために援助されることがあります。加入していた年金によって異なります。

【うつ病の治療が長期に及ぶ場合、手帳を取得しサービスが受けられる】

・精神障害者保健福祉手帳
うつ病が6カ月以上の長期にわたる場合に申請ができ、手帳を取得すると自立と社会復帰のためにさまざまなサービスが利用できます。生活の制限の程度によって1級から3級まであります。
受けられるサービスはNHK受信料の減免、税金類の控除や減額、生活福祉資金の貸付、障害者職場適応訓練の実施をはじめ、都道府県によっては公共料金の割引、手当の支給、公共住宅への優先入居などもあります。

それぞれ自治体によって違いがあるので、まずは自治体に相談してみることをおすすめします。

うつ病で保険の加入が必要なときは?

うつ病を患っていたり、患っていたことがあると、保険の加入が難しくなることが考えられます。保険加入時に病気であると加入ができないためです。そういった問題を解決するために、さまざまなタイプの保険も出てきています。

・引受基準緩和型保険
保険料を割高にする分、加入条件が通常よりも軽くなっています。うつ病があっても入りやすくなっています。

・無選択型医療保険
現在と過去にさかのぼって健康状態について記載する「告知書」を提出する必要がないタイプの保険です。保険料はそのぶん高めになります。

・指定疾患不担保制度
特定の疾患については保険がきかないけれども、他の疾患やケガには備えることができる制度です。現在や過去にうつ病を患っている場合、うつ病については保険がおりませんが、うつ病以外の病気やケガには対応してもらえます。

保険はいざというときのために加入しておきたい制度でしょう。うつ病であってもあきらめる必要はありません。うつ病の程度や将来の考え方によって、それぞれのメリットとデメリットを考えましょう。詳しくは保険会社に連絡をして、詳細を確認してみることをおすすめします。

まとめ:うつ病の程度や収入によって、治療費や生活費の援助が受けられる

日本人には最低限の生活の保障がされています。うつ病に限らず、病気であることで最低限の日常生活が送れない状況はあってはなりません。うつ病は程度によっては費用が大きく負担になることがある病気ですが、さまざまな制度によって治療費や生活費の援助が受けられるようになっています。細かい内容については自治体により異なりますので、まずは自治体に問い合わせてできるだけ経済的な負担を少なくするようにしましょう。また保険に加入したい場合にも、うつ病でも加入できるタイプのものが幾つかありますので、保険会社に問い合わせてみることをおすすめします。

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