うつ病の種類とその症状や治療

うつ病の治療

うつ病についての病識が少しずつ広がるなか、うつ病と診断される人も増えているといわれています。かつては偏見が強くあった病気ですが、実際は誰でもかかる可能性がある病気との見かたも広まり、身近な病気になってきているのです。そんなうつ病は大きく2種類にわけられています。症状や治療方法に違いはあるのでしょうか?今回は、うつ病の種類や症状、治療といった基本的な知識について紹介します。

うつ病の起こる原因とは?

うつ病について考えるに、その原因を知ることは大切なことです。しかしながら、うつ病がどのようにして発症するのかという詳しいことはまだわかっていません。脳での神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンなどが不足してしまうことが関係していることが関係しています。他にもさまざまな要因となるものが複雑に絡み合うことで、うつ病を発症していると考えられているのです。

要因には遺伝的な要因と、身体的な要因、環境的な要因の3つが考えられます。遺伝的要因とは親類にうつ病患者がいるとうつ病を発症する可能性が高まることがわかっています。身体的要因には慢性的な疲労や、脳障害、ホルモン分泌の異常、内服薬などが含まれ、それらがうつ病のリスクを高めるといわれているのです。環境的要因には家庭内不和、結婚や離婚、転勤、引っ越しなどといった環境の変化、仕事のストレス、幼少期の体験などが考えられています。

また、うつ病になりやすい性格ということもいわれています。几帳面で完璧主義というような比較的に周囲からの評価も高い人にうつ病の人が多いことがわかっています。許容範囲を超えてがんばることで、身体が悲鳴をあげてしまうのです。

 

うつ病は大きく2種類

うつ病は症状のあらわれ方によって、「大うつ病性障害」と「双極性障害」の2つに大きく分けられています。一般的に使われているうつ病は「大うつ病性障害」に分類されます。「双極性障害」とは、うつ症状だけでなく、躁(そう)症状があらわれるのが特徴です。うつ症状があらわれているときには大うつ病性障害との識別が難しいことでも知られています。

これらの2つは、病気の経過はもちろんですが、治療に使用する薬にも違いがあります。したがって、自分の病気に合った治療をするには、まずはきちんとうつ病の診断をしてもらうことが大切だといえます。

 

うつ病の種類によって症状に違いはあるのか?

うつ病とは大きく「大うつ病性障害」と「双極性障害」の2つに分けられることを説明しましたが、そのうつ症状については基本的に大きな違いはありません。ただし、うつの症状は多岐に及ぶので、人によって症状の出方は異なります。精神的症状と身体的症状に分けて詳しくみてみましょう。

精神的症状は比較的にわかりやすいのが、うつの症状かもしれません。まず、気分の落ち込みを経験する人が多いといいますが、特に朝に強く症状があらわれる人がいます。他にも集中力がなくなったり、思考力が低下したりすることで、仕事でささいなミスをおかしてしまう傾向です。また、意欲の低下を感じる人も多くいます。普段から意欲的に行ってきたことがおっくうに感じたり、関心が薄れてしまうのです。

身体的症状についてはさまざま考えられます。時に精神的症状よりも身体的症状が強くでることもあり、うつ病と気がつきにくいこともあるのです。特に、睡眠と食欲に関しての症状にうつ病患者からの報告が多いといわれています。「夜に眠りにくい」「熟睡感がない」という不眠症状が多いですが、逆に寝ても眠たいといった症状を訴える人もいます。食欲に関しても食欲の低下によって体重の減少が認められることが多い反面、甘いものを異常に欲しがったり、食欲が増してしまったりする人もいます。他にも、「体がだるい」「性欲の低下」「頭痛」「便秘」「動悸」などといった症状がでることもあります。

 

うつ病の治療の基本的な流れ

うつ病の治療に大切なことは体と心を休ませることです。そのため、休職を余儀なくされたり、場合によっては入院をすすめられたりすることになります。同時に、抗うつ剤の服用が開始になるのが一般的です。

抗うつ剤とは比較的に作用がゆっくり出る薬です。飲み始めて数日で症状が回復するというタイプの薬ではありません。数週間かけてやっと、少しずつ効果が認められるということが一般的です。しかし、残念ながら、副作用はすぐにでもあらわれる可能性もあるので、それらを全体的に診ながら、薬の量を調整していきます。

数カ月かけて症状がよくなり、日常生活に支障が出なくなっても、通常は内服を続けることが大切です。減量は少しずつ慎重に行われます。そして、必要であれば、精神療法など考え方を変えるアプローチを行います。

双極性障害になると躁症状が出ることもありますし、使用する薬も違ってきます。どちらにしても再発の可能性のある病気ですから、根気強く、長期的に治療を行っていくことが原則です。

 

うつ症状は同じでも治療は違ううつ病!適切な診断から

うつ病は大きく「大うつ病性障害」と「双極性障害」に分けられます。前者が一般にいわれるうつ病で、後者はうつ症状と躁症状を繰り返す病気です。うつ症状についてはどちらも大きな違いはありません。したがって、躁症状があらわれていないと診断が難しい病気でもあるのです。しかし、治療方法は異なるので、きちんと診断をしてもらうことは非常に大切なことでもあります。そして、どちらも再発の可能性がある病気ですから、医師の指示通りに根気強く治療を続けることが重要です。

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