うつ病の治療期間と治療法|再発率の高さとその予防方法について

うつ病の治療

うつ病はストレスの多い日本社会において、身近な病気として感じるようになった人も多いでしょう。うつ病は自身では、発症していることに気が付くのが難しい病気でもあります。そのため、治療を始めることが遅れたり自己判断で治療を中止したりする人もいます。

 

この記事では、うつ病の再発率の高さや予防方法などについて紹介します。

 

うつ病の治療期間は治療法や状態によって異なる

 

うつ病にかかり治療を行っている人のなかには、薬を服用しないケースもあります。薬を服用しないのは、うつ病の症状が比較的軽度の人だといえるでしょう。医師が初診で軽度だと判断した場合には、まず休養をとることを指示されカウンセリングが行われます。脳のエネルギーが欠乏している状態がうつ病だといえるため、脳が休養をとれるよう仕事や家事などを休むことを心がけましょう。人によって違いはありますが、うつ病の急性期は1~3カ月、回復期は4~6カ月だといわれています。急性期は自殺企図を起こすケースがあるため、薬物療法を行いながら休養をとることが重要です。回復期は調子の良い日と調子が悪い日を波のように繰り返しながら、回復へ向かっていく時期を指します。無理に仕事をしたりカウンセリングに通わなかったりすると、治療期間は長引くケースもあります。

 

抗うつ剤は即効性がある薬ではないため、効果が現れるまでに2週間ほどかかることが特徴です。抗うつ剤を服用した際に強い眠気などの副作用を感じる場合もありますが、途中で断薬するとうつ病の回復は望めません。うつの症状が回復した後、抗うつ剤は6カ月以上は服用を続行する必要があります。副作用が強い場合や断薬したいと考える場合には、担当医に相談するようにしましょう。

 

抗うつ剤の服用を止めるタイミングはいつ?

 

抗うつ剤を服用している人は、離脱症状に注意する必要があります。SSRI(パロキセチンなど)と呼ばれる選択的セロトニン再取り込み阻害薬を1カ月ほど服用した後に急に断薬すると、離脱症状は顕著に現れます。そのため、抗うつ剤の減薬や断薬をする際には、医師の指示を仰ぐようにしましょう。離脱症状にはめまいや発汗、嘔気を感じるケースもありますが、薬によっては症状がマイルドなものもあります。また、徐々に減薬していくことで離脱症状が現れず断薬することもできることが特徴です。抗うつ剤を止めるタイミングは、自分で決められるものではありません。担当医が患者の病状をみて判断し、抗うつ剤の減量や断薬を決定するものです。

 

自身でうつ病が軽快したと感じて、自身の判断で断薬したり通院を中断したりする人は多い傾向があります。抗うつ剤は体重増加や不眠などの副作用があるため、服用を続けることが苦痛に感じる人もいるでしょう。しかし、自身の判断で断薬をすると、うつ病が再発する可能性が高いといえます。抗うつ薬の服用は、症状が改善した後に最低でも6カ月以上継続する必要があります。抗うつ剤は少量の服用から始めて徐々に服用する量が多くなることが特徴ですが、薬の量を不安に感じたり副作用が辛くなったりしたときには担当医に相談することが大切です。担当医に薬について伝えられない場合には、カウンセリング時に相談してみても良いでしょう。

 

薬を服用し続けることが自身では難しいと感じている場合には、受診やカウンセリング時に家族に付き添ってもらうようにしましょう。家族にも服用の必要性を感じてもらうことで、継続して抗うつ剤を服用しやすくなります。

 

うつ病の再発率は60%?再発を防ぐための予防法

 

うつ病の再発率は60%といわれており、他の病気と比べると再発しやすいことが特徴です。うつ病のために仕事を休んでいた人の場合には、早く社会復帰しなければと気持ちが焦る場合もあるでしょう。うつ病は、完治するまでに1年ほどかかるケースもあります。そのため、症状が軽快した後にストレスの多い生活に戻ると、服薬を続けていても症状が再燃することもあります。仕事や育児などで休養をとることが難しい人の場合には、入院を検討しても良いでしょう。抗うつ剤の服用と休養をとることは、うつ病を治療するうえで欠かせません。入院することで、忙しい日常から隔離され心身ともにしっかりと休めることができます。

 

うつ病が重症化してしまった人は、自殺企図の恐れもあります。自殺企図を防止するためにも、入院環境に身を置くことは必要なことだといえるでしょう。また、うつ病の再燃を予防するためには、医師の指示通りに抗うつ剤を服用しながら生活習慣を見直すことも大切です。バランスの良い食事を心がけ、睡眠が昼夜逆転している場合には朝に起きて朝日を浴びるようにしましょう。また、運動量を増加させることもうつ病の予防には効果的です。運動を習慣化させることで、心地よい疲労感が得られ夜も入眠しやすくなります。

 

また、うつ病の治療は、焦らない気持ちをもつことが最も大切です。治療に長い期間を要することや症状が再燃しやすいことも、念頭に置く必要があります。ゆったりと病気に向き合い、長い目で付き合っていく気持ちをもつことが病状の回復にもつながります。

 

うつ病の治療は焦らずゆっくりと長い目で

 

うつ病は薬を一定期間服用すると症状が軽快するため、自身で減薬や断薬をしてしまう人が多い傾向があります。しかし、うつ病は短期間で治療できるものではありません。自身の生活習慣を見直しながら、時間をかけてうつ病と向き合うようにしましょう。家族から理解を得たうえで焦らずに抗うつ剤の服用を続けることが、うつ病を治療するうえで大切なポイントだといえます。

 

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