家族や友人がうつ病の人にかけるべき言葉とは

うつ病に寄り添う

うつ病は患っている本人はもちろんのこと、周りの人たちも大変なものです。特に一緒にいる時間が長い家族や友人などは、どのように声をかければいいのか、その対応にも頭を悩ませます。うつ病のように心の病気を抱えている人は、周囲の言葉にも敏感に反応してしまいます。言われて救われる言葉もあれば、逆に突き落とされるような言葉もあるのです。では、周囲の人たちは一体どのような言葉に気をつけ、どのような言葉をかければいいのでしょうか。今回は、うつ病を患っている人にかける言葉についてご紹介します。

何気ない一言の影響が大きいから、知っておくべき言葉のこと

言ってはいけない言葉

平時なら励ましと捉えられる言葉であっても、うつ病の人に対して使うと追いつめる言葉に変わってしまうこともあります。うつ病の人に言ってはいけない言葉、気をつけるべき言葉とはどのようなものがあるのでしょうか?

●頑張れ

「頑張れ」がNGというのはよく言われていることなので、知っている人も多いかと思います。「頑張れ」は励ましの言葉としては至極一般的な言葉なのですが、うつ病の人にとっては自分の頑張りを否定されている、まだまだ足りないと言われていることと同じであるため、大きなダメージになります。うつ病の人は、いつも頑張ろう、頑張らないと、と思い続けているのです。同様に、「元気を出して」などの言葉もマイナスになるので気をつけましょう。

●しんどいのはあなただけじゃない

しんどい人は他にもいるんだから頑張ろう、一人じゃない、という意味合いで言っているとは思うのですが、聞いている側は「お前の悩みなどたいしたことではない、その程度で悩むな」と言われたように感じてしまいます。たとえ同じ経験をしている人がいても、その瞬間に感じている思いはその人だけのものなのです。

●わかるよ

うつ病などの心の病気は、なった本人にしかその辛さはわからないものです。共感は相手の心を開く鍵になることも多いですが、うつ病に関しては安易な共感はNGです。

●少しは外に出てみたら?

言った人からすれば、気分転換に、くらいの気持ちで言っていると思います。しかし、健常者からすればちょっとしたことでも、うつ病患者からすればそれはとても大きな一歩です。こういったことをさも簡単そうに言われると、理解してくれていないと孤独感に苛まれます。

●すぐに治るよ

これも励ましの言葉として咄嗟に言ってしまいがちですが、うつ病はそう簡単に治るものではありませんし、無責任な言葉です。理解してくれていないという気持ちが強くなるので気をつけましょう。

かけてあげたい言葉

言ってはいけない言葉とは異なり、かけてあげたい言葉は状況によっても大きく変わるため、「これ」という正解の言葉がありません。うつ病といってもその原因や症状はさまざまであるため、誰かに響く言葉が全員に響くとは限らないのです。そんな中でも、比較的かけるとよいとされている言葉についてご紹介します。

●無理しないように

言ってはいけない言葉としてご紹介した「頑張れ」「元気出して」とは逆に、今は頑張らなくてもいいというニュアンスを持った言葉は効果的です。今は休むべきときだという意識をこちらから持ちかけることで、うつ病の人は「頑張らないといけない」という強迫観念から脱することができます。

●よく頑張ったね

「頑張れ」はNGですが、「これまでよく頑張ったね」など頑張りを認める言葉はかけてあげるべきです。うつ病になると頑張りたくても頑張れないことが多く、うまくできない自分に焦りや苛立ちを感じてしまいます。認められることで焦る気持ちが収まり、落ち着いて治療に専念できるようになります。

●一緒に治していこう

「わかるよ」のように安易な共感はNGだとしましたが、「一緒に治していこう」のように寄り添う言葉はかけてあげましょう。うつ病にひとりで立ち向かうのは、とても難しいことです。悩みを知り、共に歩んでくれる人がいるだけで気持ちは随分楽になるため、効果的な言葉です。

まとめ

かけてはいけない言葉は、つい言ってしまいがちなものも多くあります。最悪の結果を招いてしまう恐れもあるため、十分に気をつけるようにしましょう。自分が当たり前にできることが相手にもできると思ってはいけません。感情的にならず、相手を理解してあげようとすることが大切です。

かけてあげたい言葉もご紹介しましたが、注意しておきたいのは余計な声掛けはしないということ。たとえ効果的な言葉であっても、言い過ぎると陳腐に聞こえてしまいます。時には何も言わずに寄り添うことも大切です。言葉だけに頼らず、できる範囲で具体的な支援を行っていきましょう。

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