重病をきっかけに起こるうつ病を予防するには

うつ病に寄り添う

 

うつ病を引き起こす要因の一つと考えられているストレス。なかでも、重度の身体疾患を患うと多大なストレスがかかり、うつ病を発症する確率は高くなるといわれています。重度の身体疾患に加えてうつ病まで発症してしまうと、元々患っている疾患の治療を行いながらうつ病の治療も行わなければならず、負担は重くなります。うつ病の併発を予防するためには、周囲の人の協力が不可欠です。では、具体的にどのような協力が必要なのでしょうか。

キーポイント“メンタルケア”にあり 疾患からくるうつを防ぐ

うつ病リスクの高い疾患とは

重大な身体疾患を患うと、日常生活に影響がでたり将来が不透明になったりすることで過度のストレスが蓄積され、うつ病を発症しやすくなるといわれています。そのなかでも、特にうつ病を発症させやすいといわれている疾患を以下に3つ挙げていきます。

●がん

がん治療では、がんの病巣を取り除く手術療法だけでなく抗がん剤を使用した化学療法なども行われます。特に抗がん剤による治療では嘔吐や脱毛など激しい副作用があるので、身体的な負担に加えて強いストレスもかかってしまいます。こういったストレスがうつ病の発症に繋がると考えられており、がんを患ってしまった人のうち、40%近くの人はうつ病も併発しているといわれています。

●糖尿病

糖尿病の治療では、摂取カロリーを制限する食事療法が行われます。決められたカロリー内で食事を済まさなければならないので、好きな食べ物を好きなだけ食べることはできません。さらに、栄養バランスも考えなければならないので、糖尿病患者にとって大きなストレスとなります。こうしてストレスが蓄積され、うつ病を併発しやすくなるといわれています。

●脳血管障害

脳血管障害とは、「脳出血」や「脳梗塞」、「くも膜下出血」などの疾患を総称した疾患のことを指します。

脳血管障害は、脳の血管が詰まったり破れたりすることによって起こります。そうなると脳細胞に必要な栄養素が届かなくなり、脳細胞が機能しなくなってしまいます。重症であった場合、「体の半分が動かしにくい」、「言葉が話しにくい」などの後遺症が残ってしまうことがあります。「今まで当たり前にできていたことができない」という後遺症によるストレスが、うつ病を発症させる引き金となることがあります。

うつ病を発症させないために

うつ病を発症させてしまうリスクのある疾患には、上記のようなものが挙げられます。では、これらの疾患にかかってしまった場合、うつ病を併発させないようにするためにはどうすればよいのでしょうか。

うつ病を発症させるリスクが高いといわれている疾患に共通しているのは、疾患による生活の制限がある、という点です。生活の制限によるストレスを解消するためには、家族や友人、職場の人など周りの人とのコミュニケーションが必要不可欠となります。

患者のなかには、家庭のことや職場のことが気になり、それがストレスとなっている人がいます。ですので、患者と会話をする際は何気ない会話だけでなく、家庭のことや職場のことなどを話題に出し、「その点については心配をする必要がないから大丈夫だよ」という旨を伝えることも大切です。そうすることで、患者が抱える不安や心配を解消させることができます。

家族が重大な疾患にかかると、周囲の人は心配をして過干渉になりがちです。しかし、それがうつ病の引き金となることもあります。生活を支えることは大切ですが、過干渉にはならないように注意しましょう。

まとめ

うつ病は、「がん」や「糖尿病」、「脳血管障害」などの重度の疾患が引き金となって発症することもあります。このようなきっかけから起こるうつ病を予防するためには、疾患によるストレスを解消することが大切です。このストレスの解消は、本人だけで行えるわけではありません。周囲の人の協力が必要です。「全員で一丸となって疾患を治す」という意識があれば、重度の疾患からくるうつ病も予防できるはずです。

 

 

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