いきなり性格が豹変したら、新型うつ病を疑う

うつ病に寄り添う

配偶者や家族、職場の同僚、友人など周りの人の性格がいきなり豹変し、人をやたらと責めるようになった。このようなケースがあれば、それは「新型うつ病」を発症したからなのかもしれません。新型うつ病では従来のうつ病とは違う症状が表れることが多く、うつ病についてよく知る人から見ても「性格がキツくなった」と誤解してしまうこともあります。逆に、うつ病と似た症状が表れることもあり、医師から従来のうつ病と診断されるケースもあります。では、新型うつ病とは具体的にどのような病気なのでしょうか。

誤解されやすい新型うつ病。病気だと認め、上手に支えることが大切

新型うつ病は若い世代に多い

新型うつ病とは、メディアが便宜的につけた名前が広まったもので、医学の現場では「非定型うつ病」と呼ばれています。どちらも、従来のうつ病とは違うタイプの病気という意味でつけられています。新型うつ病の特徴の一つは、若い世代に多いというものです。従来のうつ病患者の平均年齢は32.3歳ですが、新型うつ病は遥かに低い16.8歳です。このことからも、両者は違うタイプの病気だということが言えます。

新型うつ病の患者は人を責める傾向が強

新型うつ病は、従来のうつ病との相違点が多くあります。新型うつ病か判断するためには、その人をよく観察する必要があります。

一番の相違点は、人を過剰に責めるようになってしまうという症状です。従来のうつ病になると、抑うつ症状は基本的に自分へと向かいます。つまり、「うつ病になってしまった自分は情けない」「何もできないことが辛い」と自分を責めてしまうのです。周りから気遣われても、「気を遣わせてしまう自分は駄目な人間だ」と、マイナス思考につなげてしまいます。

一方、新型うつ病の患者は、そういった負の感情が外へ向きやすい特徴があります。つまり、周りの人のことを過剰に責めたり、周りのものに当たり散らしたりといった行動が目立つようになるのです。しかも他人を責めているときの新型うつ病患者は、感情を表に出すことしか考えられないので、反論したり諭したりするとさらに反発してしまいます。

新型うつ病患者と対処するには、話を聞くこと

新型うつ病はれっきとした病気であるため、患者に当たり散らされたとしても、邪険にしたり無視したりせず、しっかり対処しましょう。

具体的には、よく話を聞くことが大切です。新型うつ病患者は、周りを責めたいのではなく、思考能力や判断能力が低下している状態にあります。そのため、話を聞く際は、結論を急いではいけません。新型うつ病にかかる前と比べて言葉が出てくるまでかなりの時間がかかることもありますが、根気強く待つことにより、患者はきちんと自分の気持ちを話してくれます。

患者が興奮して当たり散らしてきたら、本気で取り合わないようにしましょう。上述したとおり、この状態の新型うつ病患者に何を言ってもさらに反発されるだけです。そのため、自分がイライラしたり落ち込んだりしないためにも「そっか、そうだね」などと言ってかわすようにしましょう。無視はせず、返答はするけど本気では取り合わないということが大切です。

過食の防止にダイエットを勧めるのも手

新型うつ病は、ダイエットにより症状が改善されることがあります。新型うつ病の特徴的な症状の一つに過食があります。過食により体重が増えているなら、ダイエットを勧めてみましょう。体重が減っていくことに「嬉しい」と感じてもらうことができれば、抑うつ症状の改善につながります。また、健康的な生活習慣を身につけるきっかけにもなります。栄養バランスの整った食事や適度な運動は脳内伝達物質セロトニンを増加させ、自律神経を整えます。自律神経のバランスはうつ病や新型うつ病に関係が深いとされており、症状の改善につながるのです。

まとめ

新型うつ病患者は、「気分反応性」という特徴により好きなことや楽しいことに対しては元気になれるので、ただの怠け者と誤解されることもあります。しかし、上述したようにれっきとした病気ですので、特徴や対処法を理解し、しっかり治療へとつなげましょう。

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