増加している男性のうつ病! 仕事の影響に注意

うつ病に寄り添う

 

うつ病は女性に多い病気だといわれてきました。現在でも世界統計をみると、男性よりも女性のほうが約2倍、うつ病にかかっています。しかし、厚生労働省の調査によると、日本では男性のうつ病患者が増加傾向にあります。2002年のうつ病の男女比は、女性のほうが約2倍多い結果でしたが、2011年では、約1.5倍にまで差が縮まっているのです。
男性のうつ病患者が増えた背景には、不況によって仕事の環境が悪化していることが挙げられます。男性のうつ病を予防するには、どのような点に気をつければよいでしょうか。

うつ病男性は自殺率が高い!サインを見逃さず、周りがサポートする

男性は仕事のストレスからくるうつ病が多い

男性のうつ病は、仕事のストレスにより発症するケースが多いといわれています。仕事の量が多い、同僚との人間関係が上手くいかない、不況によりリストラされてしまう危険性があるなど、現代社会には仕事でのストレスが多くあります。男性は女性に比べ、これらのストレスを受けても、誰にも相談せずに胸のうちに抱えてしまう傾向にあるといわれています。

特に最近は、不況による影響が問題視されています。国勢調査によると、男性の完全失業率は年々増加傾向にあります。女性の完全失業率も増えていますが、男性に比べると緩やかです。以上のことから、多くの男性が「仕事を失うかもしれない」というストレスや、実際に失業してしまったストレスにさらされていると考えられています。

失業によるストレスは、特に大きいとされています。失業して半年以内の男性は、7人に1人がうつ病になるといわれているのです。

自殺者が多い現代の男性のうつ病

現代の男性のうつ病は、自殺者が多いという特徴もあります。もともと、男性と女性の自殺者の割合は男性のほうが多いとされてきました。しかし、自殺者が一気に1.3倍以上も増加した平成10年には、全自殺者における男性の割合が初めて70%を超えています。このことから、男性の自殺者が特に増えていることが分かります。

また、自殺者の多くはうつ病を発症していたことが確認されています。さらに、うつ病患者は自身がうつ病だと気づかなかったり、認めなかったりして病院へ受診しないことが多いとされています。そのため、実際には統計以上のうつ病患者が自殺に至っていると考えられています。

男性は、女性に比べて自身のうつ病のことを周りに話したがらない傾向にある、と多くの専門家により考えられています。そのため周りがその男性の苦しみに気づくことができず、自殺に至ってしまうことが多いのです。

不眠・過眠などのサインを見逃さない

現代の男性のうつ病を早期に発見し、治療につなげていくためには、パートナーや家族、友人、職場の人たちのサポートが必要です。

男性のうつ病は、女性と比べて、精神的な症状よりも身体的な症状のほうが強く表れるといわれています。そのなかでも多いとされているのが、不眠・過眠です。「なかなか眠れない」「朝早い時間に起きてしまう」といった不眠や、「眠くて起きられない」「1日10時間以上も眠ってしまう」といった過眠の症状が表れているようであれば、うつ病の可能性があります。

また、男性は周りの人にうつ病のことや自分の気持ちを話さない分、アルコールやタバコに頼ってストレスを発散させようとする傾向にあります。アルコールやタバコは一時的にストレスを紛らわすだけですので、余計にストレスを増やしていくことになります。飲酒量や喫煙量が増えているようなら、話を聞いてみましょう。

男性自身も、上記のような症状が表れているようなら、積極的に周りの人たちに相談する、精神科へかかってみるなどしてみましょう。うつ病はきちんと治療すれば治る病気ですが、周りの人からの協力が必要不可欠です。

まとめ

現代の男性は、職場で辛いことがあっても誰にも話さず、抱え込んでうつ病になってしまうケースが多いといえます。うつ病になった男性を自殺へ至らせないためにも、パートナーなど周囲の人がうつ病のサインに気づき、早めに治療を開始させることが大切です。

 

 

 

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