受験生のご両親必見!「受験うつ」の傾向と対策

うつ病に寄り添う

「最近、受験生の子どもの元気がない」「体を動かしたり気分転換をしている様子がない」「以前好きだった物事に興味を示さなくなった」「夜遅くまで勉強して、睡眠が足りていないようだ」「ナーバスになり、些細なことで落ち込んだり怒ったりする」……そんな状況が続くようなら、危険信号。うつ病かもしれません。実は、受験中はうつ病にかかるリスクが普段よりずっと高いのです。今回は、受験に潜むうつ病のリスクと、その対策を考えてみましょう。

受験うつになった子どもへの対応

これが受験うつの実態! 肝心なのは初期対応

不満や焦り、プレッシャー、迷いや不安……受験中には、そういった悩みによるストレスがたくさん。普段なら、ちょっとくらい悩みや不安があっても、部活でストレスを発散したり休日に友達と遊んだりして、気分転換することができるでしょう。ですが、受験生は「もっと勉強しなきゃ!」「遊んでいる暇なんてない!」と、息抜きを封印してしまいがち。そして、「みんな頑張ってるのに自分は……」と周囲と自分を比較したり、「自分の努力が足りないからだ」と自分を責めたりして、どんどん自分を追い詰めていってしまいます。最終的には、抑うつの症状が体調にも現れ、勉強どころではなくなっていく……まさに、うつ病の典型的な発症パターンです。

受験うつの症状は、通常のうつ病とほぼ同じです。何をしても楽しくない、やる気が全く起こらない、感情の振れ幅が激しい、体重が急変する、眠れない、食欲がなくなる……そんな症状が受験中に現れたら、それは「受験うつ」のサインです。受験うつは、受験生になることで生活や心境が大きく変わることで発症します。ですから、子どものサインに気づいたら、まずは生活スタイルを受験前に戻すことを提案しましょう。勉強は予復習や宿題程度にとどめ、睡眠、食事、余暇も全て元通りにして、2週間ほど様子を見てください。うつ病予備軍なら、それだけで症状が改善されることがあります。受験前の元気を取り戻したら、うつ症状が再発しないよう、無理のない生活スタイルと自分なりの勉強ペースを見つけられるようサポートすることが大切です。なお、「2週間」はうつ病の診断基準となっている期間です。もし、2週間経っても症状が改善されないときは、病院を受診してうつ病の治療を本格的にスタートすることを検討しましょう。

規則正しい生活をサポート

明け方まで勉強したり、休みの日には家から一歩も出ることなく机に向かったりと、子どもがストイックな受験生活を始めたら要注意。睡眠不足は心と体の不健康を招きます。また、太陽の光を浴びる機会が減ると、気分ややる気を高める神経伝達物質である「セロトニン」の分泌が減少します。受験うつを予防・改善するためには、早寝早起きをし、太陽光を適度に浴びる、健康的な生活が何よりも大切なのです。

受験生を子どもに持つ親御さんは、子どもが度を越した夜更かしをしていないか、家にこもりっきりになっていないかに気を配り、規則正しい生活ができるようサポートしてあげましょう。とはいえ、受験でピリピリしている子どもに、「早寝早起きをしなさい」「夜更かしは体に悪い」と言うだけでは、反発心や焦りを煽るだけです。口で言うばかりでなく、自分も子どもと一緒に起きだして、毎朝一緒に散歩をしたりキャッチボールをしたりするなど、朝のちょっとした気分転換タイムを作りましょう。こういった朝の活動は太陽光によるセロトニンの分泌を促すだけでなく、親子のコミュニケーションも取ることができるためおすすめです。

「頑張れ」という善意の刃から我が子を守る

周囲は受験生につい「頑張れ」と言ってしまいがち。ですが、一般的なうつ病と同じように、受験うつの子どもにも「頑張れ」は禁句です。うつ病の人は「頑張れ」と励まされると、「まだ頑張りが足りないのか」と、自分を追い詰めてしまいます。親御さんは、自分たちが安易に励ましの言葉をかけないよう注意するのはもちろん、周囲の励ましからも守ってあげることが大切です。

たとえば、塾の先生が「頑張れ」「しっかり」といったやる気を起こさせるための言葉を使いすぎるなら、子どもにうつ症状があることを伝えて、理解してもらいましょう。あるいは、うつ症状が軽くなるまで塾を休んでみるのも1つの方法です。また、親戚やご近所の方は受験生の顔を見ると励ましの言葉をくれることが多いので、うつ症状がある間は、できるだけ顔を合わせずにすむよう工夫してあげると良いでしょう。

まとめ

受験生が陥りやすい「受験うつ」。受験中の子どもに抑うつ、不安、イライラ、不眠といったサインがあれば、まずは生活を受験前に戻して様子を見ましょう。2週間経っても症状が改善されなければ、医療機関の受診を考えることをおすすめします。親御さんは、子どもが規則正しい生活を送れるようサポートし、周囲からの安易な励ましから子どもを守ってあげましょう。何よりも親御さんの理解と協力が、受験うつの予防・改善には重要です。

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