頭がふわふわするのはうつ病のサイン?うつ病でよくある症状とその軽減方法

うつ病に寄り添う

 

 

うつ病の症状は、気分の落ち込みや意欲低下など日常生活の中で起こりやすいものが多くあります。そのため、うつ病が原因でその症状を生じていても「気分が落ち込んでいるだけ」として、うつ病そのものを見逃してしまうことも少なくありません。

 

ここでは、うつ病になりやすい人や症状の特徴、うつ病症状の軽減方法などを紹介します。うつ病の特徴をしっかりと把握し、できるだけ早期に適切な治療を受けられるようにしておきましょう。

 

 

うつ病とは?うつ病になりやすい人や身体・精神に現れる症状の特徴

うつ病は、なんらかの原因により脳の機能が低下して心のバランスが崩れてしまっている状態です。脳の機能低下により感情や意欲が生み出されなくなり、長期間に渡って気分の落ち込みが続きます。

 

うつ病は、ただ怠けているだけでないのかとも思われがちですが、実はうつ病になりやすいのは几帳面で何事も徹底的にやらなければ気が済まないタイプの人です。必要なときに手を抜けずに一人で抱えこみすぎてしまい、脳が極度のストレスを抱え込んでうつ病を発症してしまうと考えられています。

 

うつ病の症状は、大きく身体と心の症状に分けられます。代表的な身体の症状である不眠は、うつ病患者の9割以上に見られるものです。また、食欲不振による体重減少も多くのうつ病患者に見られます。倦怠感や口渇、便秘や下痢、めまいやふらつき、動悸や息切れなどの自律神経症状を伴うことも少なくありません。

 

心の症状としては、ひどい憂鬱感や興味・関心の喪失、極端なマイナス思考などが多く見られます。うつ病を放置して症状を悪化させてしまうと自殺願望を生じることも多く、自殺リスク回避のために入院による経過観察が必要になる場合もあります。

 

原因不明のめまいはうつ病が原因かも?頭がふわふわするときの原因と症状

めまいは、回転性めまい、浮動性めまい、失神型めまいの3種類に分けることができます。回転性めまいは、自分や周囲が回転しているように感じるもので、耳の異常や脳梗塞などの脳の病気が原因で起こることがあります。浮動性めまいは、身体がふわふわしてふらつきを伴うものです。浮動性めまいに手足や顔の痺れを伴う場合は、脳の病気を疑います。失神型めまいは、血圧の変動が原因で起こることが多いもので、立ちくらみのように意識が遠のいて目の前が暗くなる症状が特徴的です。

 

めまいは耳の病気や脳の病気が原因で起こることもあれば、貧血や自律神経失調症、糖尿病、パーキンソン病、服用中の薬により生じる場合もあります。また、不安障害やうつ病などの精神疾患が原因で頭がふわふわするような浮動性のめまいが生じる場合もあります。この場合、検査をしても耳や脳に異常所見が見られないため、診断が難しくなる場合が多いです。めまいの原因として精神疾患が疑われる場合は、精神科や心療内科を受診して診察を受けるようにしましょう。

 

うつ病の約4割に併発する「不安障害」とは?見逃されやすいため注意が必要

うつ病は、複数の精神障害が互いになんらかの関連性を持ちながら併発することが多い病気です。特に併発することが多いとされている病気に、不安障害が挙げられます。不安障害は、強すぎる不安のために日常生活に障害がもたらされている状態を指します。

 

通常、不安は危険なものや精神的ストレスに対する正常な反応であって、誰もがごく普通に日常生活の中で経験するものです。しかし、病的に強い不安が長引いたり、特別な理由もないのに強い不安発作を繰り返したりする場合、不安障害として治療が必要な状態になります。

 

アメリカで行われた疫学調査によれば、うつ病患者の約4割以上に不安障害が認められました。さらに不安障害が原因でなんらかの気分障害を併発する頻度は約7割にも及ぶとの報告がされています。

 

このようにうつ病と不安障害は併発する可能性が高いにも関わらず、日常診療においては不安障害を見逃したままうつ病治療がなされているケースが少なくありません。不安障害に併発するうつ病の約半数は非定型うつと呼ばれる難治性のうつ病であるため、うつ病のスムーズな治療のためにも不安障害を見逃さないことが重要です。不安や焦燥感が強い場合、診察の際に忘れずに医師に伝えるようにしましょう。

 

 

うつ病を少しでも軽減するために。「食事」と「呼吸」を見直そう

うつ病の治療は、十分な休養と薬物治療、それに精神療法を組み合わせて行われるケースが多いです。しかし、2017年に海外で行われた非臨床実験により、食事がうつ病に影響を与えることが分かってきました。腸内微生物の構成が、うつ病に影響を与えるという研究報告もされています。

 

うつ病の症状を少しでも軽減するために、加工食品の摂取を控えて食物繊維の多い野菜や良質な脂肪酸を含むオリーブオイルやナッツ類を摂取するよう、食生活を見直してみましょう。

 

うつ病を軽減するために食事とともに見直したいのが、呼吸法です。うつ病症状の緩和のためにも、心の緊張をほぐしてリラックス状態を作ることは欠かせません。

 

しかし、うつ状態にあるとなかなか自分の意思でリラックス状態を作るのは難しいものです。そこで試したいのが、誰にでもすぐできる代表的なリラックス方法である腹式呼吸です。ストレスを感じたときや起床後などに行うよう習慣化しておくと、自分の精神状態をコントロールしやすくなります。

 

腹式呼吸の方法はとても簡単で、まず肩の力を抜いてお腹に手を当てます。このとき、肩を動かさないように注意しましょう。次に6秒ほどかけて、口から息を吐き切ります。お腹がへこんで横隔膜が上に上がるのを感じたら1秒程度息を止め、鼻から3秒ほどかけて息を吸い込みましょう。お腹が膨らんで横隔膜が下がるのを感じたら、再び息を吐きます。これを1分程度繰り返すだけで、リラックス効果が得られます。すぐにできるリラックス方法として習慣化し、うつ病症状の軽減のために役立てましょう。

 

 

うつ病の症状を見逃さない!うつ病の特徴を把握しておこう

うつ病では、気分の落ち込みや意欲低下のほか、めまいや不安障害など他の疾患でも見られる症状を併発することが少なくありません。生じている症状がうつ病によるものなのか判断するのは難しいですが、もし検査を受けても異常所見が見られず、原因が分からない場合はうつ病を疑って病院を受診するようにしましょう。

 

うつ病を放置して悪化してしまうと、日常生活に支障をきたすだけではなく自分を強く責めて自殺願望などを生じるリスクも高まります。うつ病の特徴をしっかりと把握し、早期に適切な治療を受けられるよう心がけましょう。

 

うつ病の治療は主に薬物療法と精神療法により行われますが、症状を軽減するためには食事や呼吸法を見直すことも効果的といわれています。うつ病の症状を和らげるために、自分にできそうなことを少しずつ生活に取り入れていきましょう。

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