家族がうつ病と診断されたら?周りはどのように対応すべき?

うつ病に寄り添う

身近な人がうつ病を患ってしまったとき、どのように対応するのが好ましいのでしょう。間違った対応をすると、治療を長引かせたり、うつ病の悪化につながることがあり、危険です。具体的にどんなサポートを行うと患者のためになるのか、気をつけることはどのようなことか、今回は家族のうつ病患者に対する対応方法について紹介していきます。

うつ病について理解をすることから始めよう

まずは、うつ病について正しい知識を得ることが大切です。うつ病という病名そのものはよく知られていますが、病気の経過や家族がどのように対応すべきかについて、正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。うつ病にもさまざまなタイプがあることがわかっていて、タイプによっても、対応の仕方を変えなければならないこともあります。

うつ病について知識を得ると同時に、医師と連携をしっかり取ることも大切です。どのようなタイプのうつ病を発症していて、どのように接するのが好ましいか、医師から直接アドバイスをもらっておくことをおすすめします。大まかな治療計画や病気の経過についても頭に入れていると、心の準備がしやすくなるかもしれません。

うつ病は1~2週間ゆっくり休めばすっかり元気になる、というような病気ではありません。昨日は気分が良さそうで喜んだのに、今日は辛そうということも少なくありません。症状に一喜一憂することなく、ある程度は気長に待つという姿勢でいることが必要です。

うつ病の人を励ましていいか?

いつも明るく元気な人が、落ち込んでいると、ついつい励ましたくなるのが普通の人間かもしれません。しかし、うつ病患者に対して励ますときは、少し気をつける必要があります。「散歩に行けば気分が晴れる」「少し運動した方が心身の調子がいい」ことは、生活をしているうえで、多くの人が経験したことがあるでしょう。

しかし、うつ病患者には必ずしも当てはまらないのです。うつ病とは極端に心が疲れてしまった状態です。心が疲れた状態の人にとって、散歩に行くことや運動することは必ずしも簡単ではありません。患者のためにと思ったことが、逆に、患者を追い込んでいることも考えられます。あくまでも、本人のペースを大切にして、無理を強いらないように配慮するようにしましょう。

また、「がんばろう」と簡単に声をかけると、逆効果になることがあるので気をつけなければいけません。うつ病にもタイプがあり、少々励ましながら生活した方が効果的なうつ病もあります。事前に、医師に相談することを忘れないでください。

うつ病患者に周囲のサポートは欠かせない

うつ病の治療には一緒に住んでいる家族や友人のサポートが欠かせません。まず、診察には付き添うようにして、客観的な状況を医師に伝えると、治療がよりスムーズに運ぶ可能性が高まります。うつ病を患っていると、考えがうまくまとまらなかったり、他人とのコミュニケーションを億劫に感じたりすることが多いものです。診察に付き添うことで、患者本人も安心することが多いようです。本人と相談しながら、しばらくは職場や医療機関とのやり取りを代行してあげるとよいかもしれません。

次に、生活面でのサポートも大切です。うつ病を患っていると、心だけでなく、食欲や睡眠にまで影響がでることが少なくありません。その症状はいろいろで、食欲が低下することもあれば、逆に食欲が増加するケースもあります。寝れなくて辛いという訴えもある一方で、寝すぎてしまううつ病もあります。どちらにしても、生活習慣のリズムをつけることはうつ病患者にとって大切なことです。特に、回復期に入ると、少しずつ生活習慣を改めていく必要があるので、周囲の人がそのサポートを行えると理想的でしょう。

最後に、薬の管理についても身近な人のサポートがあると、誤飲や飲み忘れを防げます。重症のうつ病を患っていると、極端な思考力や記憶力の低下を伴うことがあり、薬を飲んだのか思い出せなかったり、薬を飲むことそのものを忘れたりしがちです。完全に家族が薬を管理する必要はありませんが、きちんと内服できているか気にかけておくことで、トラブルを防いだり、治療もよりスムーズに運ぶものです。

辛い時には助けを求めよう

うつ病の治療は長期にわたってしまうことが少なくありません。治療が長期に及んだ場合、患者本人はもちろん、家族にとってもその負担は大きいものです。自分がしっかりしなければと、一人で抱え込みすぎずに、心をゆったりと構えることが必要です。

また、うつ病を患っている人は、物事に対する見方にクセがあることが少なくありません。家族の人までネガティブな感情に振り回されないようにも気をつけたいものです。うつ病の症状は、日によって、時間によって、大きく変わることをしっかり理解しておき、患者の言動に大きく左右されないでいましょう。

それでも、将来に不安を感じたり、うつ病患者のサポートに疲れたりすることは大いに考えられます。1人で不安やストレスを抱え込むことはよくありません。主治医はもちろん、お住まいのある市町村や都道府県の精神保健福祉センターなどで相談することをおすすめします。

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