仕事が忙しくてストレス!うつ回避には休息を

うつ病に寄り添う

仕事上のストレスからうつ病を発症してしまう人は、決して少なくはありません。ひとつひとつのストレスはそこまで大きくなくても、毎日仕事からストレスを受け続けていると、少しずつこころが疲弊して、うつ病を発症してしまうことがあるのです。

 

ここでは、仕事から受けるストレス要因や仕事でストレスをためやすい人の特徴、ストレス発散法などを紹介します。

 

仕事での主なストレス要因

 

仕事から受けるストレス要因として代表的なものには、まず長時間労働が挙げられます。残業や休日出勤などによる拘束時間が長くなり十分な休養時間を確保できない状態になると、こころとからだが疲弊してしまうのです。また、十分な休養時間が確保できなくなると、それに比例して仕事上のミスも増え始めます。ミスが増えると、再びミスをするのを恐れて萎縮したり、上司から叱責を受けるのではないかと不安になったりするため、さらに仕事に集中できなくなってミスを繰り返してしまう悪循環にも陥りがちです。

 

次に、低賃金もストレスの原因になります。自分が担っている仕事の内容や拘束時間に給料が見合っていない、仕事の成果に対して正当な評価が得られないといった不満は、労働意欲の低下を招くだけではなく、精神的にも悪影響を与えてうつ病の発症原因になるという研究報告もされています。低賃金が原因で自分の将来に希望を見出せず、気分が落ち込んでうつ病を発症してしまうケースも多いのです。

 

このほか、職場の人間関係がストレス源になる場合もあります。仕事で関わる人は、自分の気が合う人ばかりとは限りません。さまざまな年代やポジションの人と関わっていかなければならないため、どうしても好きになれない人も出てきます。仕事上の付き合いと割り切ることができれば問題ありませんが、苦手な人と毎日付き合わなければならないストレスが、うつ病の発症原因となることは少なくないのです。

 

ストレス発散法の一例

 

仕事が原因のうつ病を予防するためには、うつ病を発症する前にストレスを発散することが大切です。ストレス発散方法として最も手軽なのは、軽い運動で体を動かすことです。ジムなどに通う時間がなくても、軽いウォーキングをするだけで気分転換になります。また、デスクワークが多い人は運動不足の解消にも役立ちますし、運動で体を疲れさせることで睡眠の質が向上するといったメリットも得られます。

 

少しまとまった時間を確保できるようであれば、旅行に出かけて非日常を体験するのも良いでしょう。旅行中にさまざまな体験や普段とは異なる食事をしているうちに、仕事で忙しい日々のストレスが発散されていきます。また、旅先でさまざまな経験をすることにより、普段のストレスへの対処法や悩みの解決法などが見えてくる場合もあります。

 

身近な信頼できる人に、悩み事や愚痴などを聞いてもらうだけでもストレス解消になる場合も少なくありません。自分の悩み事などを共有してもらうことで精神的な負担が軽減されますし、口に出して話をするだけで自分の考えが整理されて解決の糸口が見つかる場合もあります。一緒にいてリラックスできる人との会話を楽しみながら、ストレスを発散させていきましょう。

 

もし疲れが溜まっていて何もする気にならないという場合は、寝てしまうのも良いストレス発散法になります。脳に疲れが溜まると、判断力や思考力が低下して仕事のミスも増えますし、ちょっとしたことでネガティブな気分に陥りがちです。十分な睡眠を取ることで、前向きに思考できるようになったり、問題に対する解決法が見つかることは少なくありません。

 

仕事でストレスをためやすい人とは?

 

仕事に限らず、せっかちな人はストレスを感じやすい傾向があります。「自分よりも作業が遅い」「会議が長引いてイライラする」というように、自分と周囲のスピード感のズレがストレスの原因になってしまうのです。同様に、完璧主義の人も周囲の行動によりストレスを感じがちです。自分が考える理想的な仕事の質と周囲の人の作業内容の間のギャップに、大きなストレスを感じる傾向があります。また、周囲の人の行動だけではなく、自分の仕事が予定していた時間に終わらなかった、自分の仕事の成果が期待通りではなかったなど、本来あるべき自分との乖離にストレスを感じる場合もあります。このような性格を変えることは困難ですが、できるだけ「これでもOK」「80%くらいの仕上がりでも十分」というようにこころの余裕を持つよう心がけましょう。

 

責任感が強く、始終周囲への気配りばかりしている人も、ストレスをためこみやすい傾向があります。責任感の強い人は、何事も「自分がやらなければならない」「後輩のミスは自分の責任」といったように、常に自分のこころに大きなプレッシャーを与えがちです。また、周囲への気配りができるということは、常に周囲の様子を気にしていることに他なりません。周囲から自分がどう見られているのか、自分がどう評価されているのか気になり、どんどんこころを疲弊させてしまいます。会社で働く以上自分の評価が気になるのは仕方ありませんが、適宜上司や先輩に相談するなりしてストレスを軽減させるよう努めましょう。

 

負けず嫌いで人に助けを求めることができず、自分1人で仕事を抱え込んでしまいがちな人も注意が必要です。人よりも結果を出すために前向きに努力を重ねている間は問題ありませんが、自分よりも早く同期や後輩が出世してしまった場合に大きなストレスを感じることが多いのです。自分の手に余ることは誰かに助けを求めるなど、少し行動を変えるだけでこころの負担は軽減されます。自分の性格に合わせたストレスコントロールの方法を見つけていきましょう。

 

うつになる前に休むことが大切

 

うつ病は、一度発症してしまうと改善するまでに時間がかかりますし、改善しても再び発症するリスクが高まります。そのため、うつ病になる前に休むことはとても大切です。

 

もし仕事のストレスによる不調が休日後も改善せず、不眠や食欲不振などの症状も出てきている場合、上司に部署異動の相談をしてみましょう。会社にとっても、異動により仕事の効率が上がるのであれば、これはマイナスな相談ではありません。この場合、「今の職場が嫌だから」というネガティブな理由ではなく、「自分の能力を発揮するには、現部署よりも別の部署の方が適している」といったようにポジティブな理由で相談することが大切です。

 

仕事に行くこと自体が辛くなっている場合は、思い切って休職するのも方法の1つです。長期間休むことで職場に迷惑をかけてしまう不安はありますが、自分のこころを守ることを忘れてはいけません。休職する際は、まず専門医を受診して診断書を取るなど、会社のルールに則って休職申請を行うようにしましょう。

 

仕事内容や職場が合っておらず、休職しても問題解決にならないと感じる場合は、転職して環境を変えることも選択肢に加えましょう。そもそも自分に合わない環境なのであれば、休職をしても復職後に再び調子を崩してしまう可能性が高くなります。自分のこころをすり減らしてまで働く価値のある会社というのはそう多くありませんから、まずは自分のこころを守ることを第一に考えるようにしましょう。

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