うつ病の人への接し方!NGワードや傷つけない言葉の選び方を知ろう

うつ病に寄り添う

 

身近な人がうつ病になって苦しんでいる姿を見て力になりたいけれど、どう接すべきか分からないと悩んでしまう人は少なくありません。純粋な励ましの言葉がうつ病の人には重荷になってしまう場合もあるため、ちょっとした言葉をかけるだけでもビクビクして、神経が疲れ果ててしまうこともあります。

 

自分の負担にならないように、ここではうつ病の人と接する際にはどうすべきかを紹介します。うつ病の人への接し方を知ることで、力になることができるかもしれません。

 

励ましが重荷に!話を「聞いて」「共感する」ことが大切

 

親しい人がうつ病になってしまったとき、どのような言葉を掛けるべきか悩む人は少なくありません。純粋な励ましの気持ちから「頑張って早く治してね」と声を掛けたくなりますが、うつ病の人にとってこの言葉は大きなプレッシャーとなってしまいます。

 

これは、うつ病になると脳が疲弊して機能が低下し、頑張るための気力すらでてこないためです。頑張ろうとしているのに心と体がついてこない状態で「頑張って」といわれても、焦りと重責を感じるばかりで症状の悪化を引き起こしてしまうこともあります。

 

また、うつ病の症状は個人差が大きく、誰にでも使える魔法の言葉は存在しません。良かれと思って発言した内容が、大きく相手の心を傷つけてしまうことも多いのです。だからといって、うつ病の人にできることがなにもないわけではありません。

 

うつ病の人が求めているのは、自分の話を聞いて理解してくれることです。なにか話したがっている様子が見受けられれば、黙って耳を傾けて共感してあげましょう。もちろん、辛いときに無理やり話させる必要はなく、本人が話すことができる内容を無理のない範囲で話せる雰囲気を作ることが大切です。

 

うつ病の人から話を聞くときは、途中で口を挟まないことも大切なポイントです。うつ病の人が話やすいように適度に相槌を打ちながら最後まで話を聞き、辛そうだと感じたら「それは辛いよね」と共感してあげるよう心がけましょう。

 

うつ病の人へのメールはどうする?力になる言葉の選び方

 

うつ病の人へメールする際は、少しでも気持ちを楽にしてあげたいという気持ちになります。しかし、うつ病の人にとっては「自分は周囲の人から気を使われている」と思うだけでも、心の負担になってしまいます。うつ病の人が身近にいると、自分がなんとか力になってあげたいと思うことも多いですが、必要以上に構われない方が心を休めやすいことが多いのです。

 

もちろん、自殺の危険性があるときはこまめに様子を見ることが必要になります。そうではない場合は相手からアクションがあるまで、1人にしてあげることが最善である場合もあります。

 

相手からメールがきた場合は、まずメールの内容に対して解決策や叱咤激励するのではなく、ただ共感するだけに留めましょう。また、「今まで頑張りすぎていたから、疲れちゃったんだね」「休むことが仕事だよ」とこれまでの頑張りを認め、今は休んでも良い時間であると肯定してあげましょう。

 

うつ病の人は、「自分の頑張りが足りなかった」「早く元通りにならないと周囲の人に迷惑」と焦りや不安を覚えていることが多いです。このような言葉が心の重責を軽減させるきっかけになることがあります。

 

ある程度調子が良さそうであれば、相手がうつ病であるという認識を一度捨てて、普通の日常会話を行うのも良い接し方です。うつ病の人は「自分は役立たず」「ここにいてはいけないのではないか」と自分を否定しているケースが多いです。日常会話や雑談ができる相手がいることで「自分もここにいて良いんだ」と考えられるようになる場合があります。

 

 

うつ病の人へのNGワード!励ましの言葉が逆効果に

 

うつ病に人に対するNGワードとして最もメジャーなのは、励まし系の言葉です。言葉をかけた本人としては早く元気になって欲しいという気持ちから、「頑張って」「元気を出して」と発言してしまいます。

 

しかし、うつ病の人にとってこれは重荷になります。「自分は頑張っているのに、これ以上どうやって頑張れば良いのだろう」と心に負担をかけることになりますし、「元気そうに振る舞うべきなのか」と悩ませてしまう原因になります。

 

「いつまでも悩んでいないで前向きに考えよう」といった叱咤激励の言葉も逆効果です。うつ病の人がこのような言葉をかけられると、さらにネガティブ思考が激しくなり、深く落ち込ませてしまいがちです。

 

さらに、「この人は全く自分を理解していない」と受け取られ、これまで築いてきた信頼関係が一気に崩れてしまう可能性もあります。うつ病の人は自分の気持ちをコントロールできずにネガティブ思考に陥っているため、無闇に激励されても逆効果になりやすいということを覚えておきましょう。

 

また、家族にうつ病の人がいるといつまでも落ち込んでいる姿にイライラして、つい強い感情的な言葉がでてしまうことがあります。しかし、これは絶対に控えなければなりません。普段なら軽く受け流せる内容でも、うつ病になると受け流すことができません。

 

うつ病の人は、相手が本心でいっているのか勢いで口をついてしまっただけなのか判断できなくなっています。そのため、「ああ、自分はもう不要で役立たずの人間なのか」と症状を悪化させてしまうのです。うつ病の人に感情的な言葉をかけてしまいそうになったら、まず深呼吸して自分の気持ちを落ち着かせるようにしましょう。

 

うつ病と闘病中の人にあなたができること

 

身近な人がうつ病になり、落ち込んで塞ぎ込んでいる姿を見るのは辛いため、なんとか元気付けたいと思ってしまいがちです。しかし、これはうつ病患者本人の問題であるため周囲の人間がその状態を改善することはできません。周囲の人間ができることは、うつ病の人の話を聞いてその隣に寄り添い、その人を肯定してあげることだけです。

 

少しうつ病の症状が改善してなにかできるようになってきたら、一緒になんらかの活動に取り込むことも良いでしょう。うつ病の人にとっては、誰かと一緒になにかに取り組むことが自分の居場所を認識するきっかけになることも多いのです。このとき、余裕があれば「良く眠れているのか」「三食きちんと食べているか」「身の回りのことはできているか」という点についても確認していきましょう。

 

最近できていたことができなくなっている場合、うつ病が悪化している可能性があります。もし自殺企図などが見られるようであれば、メールや電話などでこまめに連絡を取るようにしたり、病院の受診をすすめましょう。病院の受診を拒むようであれば、自分以外の友達や家族などの力を借りることも必要です。自殺企図が強いようであれば、一度入院して治療に専念しなければなりません。

 

また、身近にうつ病の人がいると、その気持ちの浮き沈みに接し続けることになります。これは、思っている以上に自分の心にも負担をかけていますので、自分自身の心の健康にも良く注意することが必要です。

 

自分の心の疲弊を感じたら、一度うつ病患者との距離を空けてみましょう。うつ病の人の力になるためには、まず自分自身の心と体の健康を維持することも大切なことです。

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