うつ病で復職しても再休職…悪循環を断ち切る復帰前の事前確認と再発予防のポイント

うつ病に寄り添う

うつ病で復職しても再休職…悪循環を断ち切る復帰前の事前確認と再発予防のポイント

うつ病により休職し、治療を経て復職できるようになっても、再び休職してしまう人は少なくありません。実際に、うつ病で休職して復職した人のうち、5年以内に再び休職してしまう人は半数近くにもなるといわれています。一体、なぜうつ病から復職したのに再休職してしまうのでしょうか。

ここでは、うつ病からの復職が困難な理由や復職前の事前確認ポイント、復職後に注意したい点などを紹介します。

復職を困難にするうつ病の再発リスクの高さ

うつ病になって休職した大企業社員のうち、5年以内にうつ病が再発して再び休職に入ってしまう人の割合は50%弱程度という調査報告があります。そのなかでも、復職後1年以内に再び休職に入ってしまう割合は約28%、2年以内では約38%にもなるのです。このように、うつ病は再発しやすい病気で完全に復職するのは難しいといわれています。

 

うつ病は、働きすぎて脳を酷使するタイプと元々ストレスを感じやすい考え方をするタイプに発症しやすいといわれています。働きすぎが原因であれば、しっかり休養をとり復職後も仕事のペースに配慮すればうつ病再発のリスクを下げることができます。

しかし、根本的な考え方が原因になっている場合、復職しても「周囲から役立たずと思われているのでは」と自身を過小評価したり、「休んでばかりで嫌われているのでは」と不安になったりしてしまいがちです。このようなストレス源となる根本的な考え方を変えない限り、うつ病再発のリスク下げることはできません。

 

また、職場復帰後、「早く以前と同じくらい働けるようにならなければ」という復帰者本人の焦りと「復帰してから調子が良さそうだから、以前と同量の仕事を任せても大丈夫だろう」という周囲の認識の甘さが原因になることもあります。そうなると再びストレスを溜め込む環境になり、再発リスクを高める原因となってしまうのです。このように、誰もがうつ病からの早期復帰を望んでいるにも関わらず、想像以上に復職が難しいのがうつ病の大きな特徴です。

うつ病からの復職に不安を感じる理由

うつ病の治療により症状が回復し、医師からも復職して良いと判断された後でも、復職に対して恐怖感を抱くケースは少なくありません。会社が定める一定の休職期間を経た後や生活費のために働かざるを得ない状況であっても、出社そのものへの恐怖感を克服できないことが多いのです。

その理由としては、まずうつ病の寛解率が高くないことが挙げられます。完全に治癒することが難しいため、復職後にも不安定な精神状態が続いて休みがちになり、再びストレスを溜め込んでしまいやすいのです。

 「せっかく復職できたのに、またすぐ休職になってしまったら」という恐怖感から、再びうつ病を再発してしまうリスクもあります。休職期間は会社の就業規則で限度が定められており、概ね半年〜2年間、それ以上の休職を希望すると退職を促される場合もあります。

「社会復帰できないかもしれない」という自分の未来への恐怖感から、うつ病が悪化してしまうケースも少なくないのです。

復職前は事前確認をしっかりと!医師や上司への相談を忘れずに

復職のタイミングは、医師としっかり話し合ってから決めるようにしましょう。医師に仕事の内容を伝え、その内容なら復帰可能と判断がもらえたタイミングで復帰することが大切です。次に、職場の上司に復職について相談します。このとき、時短勤務への配慮やまた体調を崩してしまったときの扱いがどうなるのか確認しておくことが大切です。

ある程度の期間をお試し期間として配慮してもらうことができれば、職場復帰への不安も軽減されます。平気を装って無理して復職し、またすぐに体調を崩してしまっては自分にとっても職場にとってもメリットはありません。

 加えて、うつ病の根本的な原因を突き止めておくことが大切です。職場の人間関係や仕事内容などが原因であれば、それが変わらない限りまた再発してしまいます。場合によっては、異動願いや転職活動を行うことも視野に入れ、うつ病再発のリスクをできるだけ下げておくようにしましょう。

うつ病の再発を防ぐ!復職してから注意すべきポイントは?

うつ病からの復職には、誰にでも焦りと不安がつきまとうものです。また、休職後は集中力や体力が低下しており、以前と同じように働くことができないケースも少なくありません。思うように仕事ができず、焦りや自己嫌悪を感じることも多いです。しかし、復職直後は体と心を慣らすことが最重要です。朝出社し、1日会社で働くことができた自分を褒めて、少しずつ調子を整えるようにしていきましょう。

 復職後、一番注意しなければならないのはうつ病の再発です。うつ病は再発リスクが高い病気で、少しの油断から症状が悪化してしまうケースも多いのです。無理せずに規則正しい生活を心がけ、服薬や通院を自己判断で止めないように心がけましょう。特に仕事が忙しいと復職後は通院しにくくなることもありますが、復職してもうつ病は完治したわけではありません。引き続き、医師のサポートと治療は必要です。

また、ストレスを溜め込まないよう、時にはストレス源から逃げることも大切です。難しいといわれているうつ病からの復帰に取り組んでいるため、「無理しない」「焦らない」と自分にいい聞かせながら、ゆっくり自分のペースでうつ病と向き合うようにしましょう。

 

 

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