「人と会うために予定をたてなくてもいい」と考えてみる

プロフィール
Nor 20代 女性
中学受験をしたことがきっかけで成績がいくら頑張っても伸びないことと部活動の人間関係が原因となり、10代でうつ病を発症。うつ病に伴う摂食障害や栄養不足で入院した経験も。カウンセリング治療のための通院を約6年続けた後、収束。現在は再発もなく安定した毎日。
お困りごと
人と会う約束への恐怖

誰かと会う約束をしても、守れない

うつの時は前々からの予定をたて、相手にこの日のこの時間にと指定して約束を取りつけたのにも関わらず、当日になると行くことができないという気持ちになってきます。
これから家を出てその相手と会って話をすること、そんな些細なことなのですが、すごく重く面倒なことに感じてしまい、動くことができなくなってしまうのです。

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予定を立てた日から高まっていくプレッシャー

プレッシャーは予定を立てた段階から始まり、「予定を実行しなきゃいけない日」が近づくるにつれ大きくなっていきます。当日、プレッシャーの感じ方によって布団の中から出られる時と出られない時とがあります。
頭の中では相手に迷惑をかけるので、突然のキャンセルはしてはいけないと思っていますが、体がついていきません。
時間が経つにつれて、どんどん外に出るという気持ちへのプレッシャーが高まり、ますます動くことができなくなります。そして、時間直前になってしまうのです。
相手に連絡もせず待たせて迷惑をかけているという負い目もあるのですが、ひどい時は布団の中からも出られず、自分で声を出すということも億劫になっているので電話もできません。

仕方がないので、待たせている相手にはメールを打ちます。「ごめんなさい、体調を崩してしまい寝込んでしまいました。本当に直前になってごめんなさい。また、時間が合えばどうぞよろしくお願いします」というような内容のメールを送信し、直前のキャンセルを伝えました。

相手には申し訳ない気持ちでいっぱいになり、さらに動く気力のない自分に対しての自己嫌悪でいっぱいになります。

病院でさえも予約とキャンセルの繰り返し

こうした体験は何度も何度も繰り返しました。相手からのメールの返事は「そうなんだ、じゃあまた今度、機会があったらお願いね」というような優しい返事をもらえることが多かったのですが、逆に気を使わせているようで申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

また、別の相手からは何の返信もなく無視されることもありました。その方とは未だに連絡を取り合うこともなく接点がなくなってしまいました。

このように、うつの時は相手と会う約束をしても、その時の状態によってどうしても起き上がる気力もなく、外に出ることなんてもってのほかという状態がやってくるのです。

もちろん、病院に行く際も同じでした。さすがに病院へは行かなくてはいけないので、その度に予約を取り直してもらったり、行けそうな時になんとか診察をしてもらったりしました。

また、キャンセルの可能性を考えて予約を普通の人よりも多めに取ってもらい、少しでも診察の頻度をあげようとしたこともありました。今考えるとほかの患者さんや先生にはご迷惑をかけてしまったと思います。

予定を立てないで行動してみる

こうした状態の苦肉の解決策として「予定を立てない」ということを実行してみました。

私の場合は予定があると、「その日のその時間に必ず行動をしなくてはいけない」というプレッシャーによって行動できなくなることが多いのです。
逆に、予定を立てなければこのプレッシャーからも解放されて外出することができる日もあることに気がつきました。

もちろん、病院の予約はそういう訳にはいきませんが、うつの時に会ってもプレッシャーにならない相手と会う場合などには有効でした。
その相手とは学生時代の友達でその友達も以前に精神的に不安定になったことがあり、私の状態もよくわかってくれている理解者でした。

その友人とは、会えそうなほどに体調の良い日に、当日に連絡を取りました。電話で喋れるときは電話で、声を出すのは億劫だけど外には出て会ってみたいと思ったときにはメールで連絡を取りました。「今日、これからの時間で会えますか?」というような内容です。

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会う約束は、直前でも意外に大丈夫

それまでは相手と会うときは予定を決めておかないと相手の時間の迷惑になるという固定観念がありました。しかし、この苦肉の策を実行してみて、突然の連絡でも人によっては迷惑をかけないということに気がついたのです。突然、連絡をしても相手は案外気楽に考えているということもわかりました。

もちろん、相手も忙しい時が有り、度々断られることもありました。そのときはやはり、落ち込みました。なぜかというと、私が突然予定をキャンセルすることも度々あったことを考えれば、私の方がずっと迷惑をかけていると自己嫌悪に陥ったのです。

しかし、このように予定を立てないということにしてから、少しずつながら動けて外に出る日も増えました。また、人と会う以外でも、ちょっとした買物なども予定を立てず行くことで効果がありました。

家から3分程度のコンビニに行くということ、これだけでもそのときは大きな成長になりました。あまり見慣れないコンビニの新製品にふれたり、食欲も落ちていたので、美味しそうな新製品を買って食べることでリフレッシュすることができました。

苦肉の策ではありましたが、外に出るというプレッシャーから解放される方法として「予定を立てない」と決めたことは私にとって、とても有効でした。

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