約束はすべて午後からにして、「余裕」を予定に組み込む

プロフィール
まめのすけ 30代 男性
受験勉強中の18歳で気分変調性障害を発症。動けないほど重症にはならないが、長く患うのが特徴で、以後うつ病歴18年。不都合を抱えながらも何とか生活を続け、最近は快方に向かっている。
お困りごと
常習的遅刻

 

いつも待ち合わせに遅刻をしてしま

18歳で受験勉強をしている時期にうつ病を発症しました。ずいぶん長く患っていますが、社会生活は何とか送ることが出来ています。歩くこともできなくなるくらい悪化していないのは「気分変調性障害」だからだ、と主治医は言います。これは「典型的なうつ病よりは軽症だけれど、うつ症状が長い期間続く」というものです。しかし日常生活では大きな支障がありました。私の場合は「約束の時間を守れない」「遅刻ばかりしてしまう」というものでした。

Fotolia_61229327_Subscription_XXL

遅刻常習犯。社会人になってからは常識を疑われてしまい・・・

大学生の頃は遅刻の常習犯でした。病状が悪化した3年生あたりから、授業に遅れ、友達やデートの待ち合わせにも遅れ、といろんな人に迷惑をかけてきました。
授業だけなら自分が単位を落とすだけで済みますが、人との待ち合わせは深刻でした。

そんな学生時代のある日、友達数名と新宿で待ち合わせをしました。電車で1時間かかる場所に住んでいたので、待ち合わせの1時間半前に最寄り駅に行けばいいことになります。でも、結局2時間も遅刻してしまいました。幸い他の友達と遊んで待っていてもらいましたが、2時間も遅れてしまってとても気まずい思いをしました。

また社会人になってからも、人との待ち合わせはしばしば遅れました。ある日友人から「なんでお前はいつも遅れるんだよ! 学生でもないのに!!」と、憮然とした顔で言われたことがあります。
30歳を過ぎて約束の時間に遅れるということは、社会的にあり得ないことなんですよね。だからものすごく恥ずかしかったし、ものすごく悔しい思いをしました。職場に出勤するのは何とか遅刻せずに済んでいましたが、それでも始業2分前に到着する、ということもしばしばありました。

うつ症状でよくあるように、朝起きることも本当に苦痛です。朝起きることが、その日の最大のイベントだったりします。それでも何とか起きて、出かける支度をします。でも、問題はここからでした。
頭がぼーーーっとしてやる気が起きず、しかも体がだるくて重たくて、出かける準備ができなくなってしまいます。まるで体がフリーズしたようになって動かすことが出来ず、ただ時間だけが過ぎていきます。

人との予定の前に自分だけの予定を入れる

これではいけない、と思い立っていろんな対策をしてみました。
まずは「人と会う時は午後の予定にする」ことと、「午前中は起床と準備に専念する」ことから始めました。

上述のように、うつ症状が出ている時は起床がその日最大のイベントです。また体がだるくて準備に時間がかかります。それに「急がなくちゃ!」という思いが、かえって気持ちを焦らせます。だからこそ、「午前中は準備の時間」と割り切りました。映画に行くのもお茶をするのも、午前中はいっさい予定を入れないようにします。

相手から「午前中はダメなの?」と聞かれることもあったので、「ごめんね、午前中はいろいろ忙しいんだ」と言っていました。「出かける準備で忙しい」のだから、嘘ではありません(笑)。

それに加えてとった対策は「出発時間と移動時間も予定にする」ことと、「待ち合わせの前に予定を入れる」ことでした。これらは全て、スマホでできます。
例えば「明日の2時にA駅で待ち合わせ」なら、1時にそこに到着するように予定を組みます。
「乗り換え検索」のアプリで電車を調べ、全て逆算します。その電車が12時30分発なら、12時には駅に行くように予定を組みます。
そしてその予定を、スマホのカレンダーに入れました。スマホなら、時間になると通知してくれるからです。さらに「出発時間」「電車の時間」のそれぞれに、10分前、30分前、45分前、1時間前、2時間前に通知が来るように設定します。
つまり、全ての行動をスマホが教えてくれるように準備したのです。

また「待ち合わせの前に入れる予定」は、自分だけの予定を入れるようにしました。これは「達成できなくてもいい予定」にします。
2時の待ち合わせなら1時に到着するようにして、「駅に着いたら構内の喫茶店でお茶をする」とか「駅前の本屋さんで立ち読みをする」というものです。
これならもし遅れて1時半に到着しても、相手に迷惑をかけることはなく、自分の時間が潰れるだけです。だから遅れてしまっても差し障りのない、個人的な予定を入れるように努めました。

Fotolia_93242201_Subscription_XXL

徐々に遅刻減り、ついに午前中も約束ができるように

自分で作った対策方法とは言え、最初の頃は本当に大変でした。いくらスマホが教えてくれるように設定しても、「出来なかったらどうしよう?」と心配したり焦ってばかりでした。

でもそれ以来、遅刻することが劇的に減ったんです。

今では私が先に待っていて、相手が遅れてくることもあります。でもそれは、ちょっとした喜びでした。相手を待たせる気まずさを覚えてばかりだったので、ちょっと嬉しかったりもします。

これらの方法をくり返していたら、午前中に予定を入れることも可能になってきました。相変わらず起床は苦痛ですが、ちゃんと遅刻せずに出かけることが出来ています。

こうして悪戦苦闘してきましたが、いちばん効果があったのは「待ち合わせを午後にする」ということでした。これが余裕を生んで、自分の行動がいい方向に向かったのだと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

おすすめ記事